ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

アニメの見方とか色々

スクフェスのガチャを回してURが出る確率は1%らしい。じゃあその確率が本当に1%なのかを調べる方法ってあるんですかね?多分、確かめるには無限回ガチャを回して出現度数を調べるしかないと思う。でもそれは出来ない。*1

100回ガチャを回してURが2枚出てきた人にとってはその確率は2%だと思うし、100回引いてURが1枚も出なかった人にとってはその確率は0%だと感じる。確かめるにはもっとガチャを引くしかない。

 結局、何が言いたいかってと『この世界には確かめようのない真の確率と、その確率に従って起こった結果が大量に存在してる』ってことね。

この結果から真の確率を予測することを、推測統計って分野ではやってるんだけど、まぁその話はおいおいするかもしれない。

で、ここからは自分の考え方の話なんすけど、統計って学問に触れてると『目に見える物(結果)の裏側には、目に見えない(真の)何かが潜んでいる』って考え方が自然になってくるんすよ、俺だけかもしれないけど。この考え方が何気に今の自分の半分近くを形成してる。

※目に見えない真の何かの一部が目に見える形になって現れるってイメージ

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 クソ長い前置きはここまでにして、こっからアニメの見方の話になるんだけど、この考えの延長線上にある『製作者の伝えたい(目に見えない)考えが、物語(目に見える形)となって現れてる』ってのが俺のアニメの見方なんすね。*2

伝えたい事を言葉でまっすぐに表現するアニメは素直で好感持てる場合もあるけど、それは芸術としては愚直。物語で描いた話・映像がそれとなーく製作者の本当に伝えたい事*3の裏返しになってるくらいが自分は好き。アニメのキャラクターは直接自分に向かって説教してこないけど、アニメを見て間接的に製作者の思想を垣間見た気になって、勝手に説教されてる気分になるくらいにメッセージ性のあるアニメが好きなんす。

 だから俺は物語の展開そのものよりも、その展開によって製作者は何を言いたかったのか?何を表現したかったのか?に思いを巡らせるワケ。

 

 ぉゎり

因みに今日は髪の毛を切りに行ったよ、スッキリ。

*1:確率が1%であるって仮説が正しいのか正しくないのかを検証する事は出来ますが、常に危険率を孕んでいるのでここでは出来ないとします

*2:勿論、全てのアニメに対してこの考えを適応してる訳ではないんすけど

*3:まぁ、その伝えたい事ってのは俺の予測の範疇を出ないんだけどね

ラブライブに依存していられない話

アニメ1期のラストシーンの 『 君のこころは輝いてるかい?』この言葉に当てられ俺も何か始めたいと思った。輝きたいと思った。誰よりもラブライブに向き合ってオタクをしていくことも輝く手段の一つだろう、事実自分もそういった思いでラブライブを見ていた節はある。

だから2017年の1年間、ずっとラブライブにどっぷり浸かっていた。でもそれは裏を返せば、ラブライブから受け取った熱量をぶつける先が同じラブライブしか自分には無かったからだ。  いつしか、ラブライブ以外の事にもちゃんと熱量を注げるようになれたらと思うようになった。俺の中にある「きうい」って人格だけじゃなくて、実世界で生きてる俺自身が胸を張って輝いてると言えるようになりたいと思うようになった。

時は流れて2018年4月、身の回りの環境がガラッと変わった。とは言っても、就活が始まったり研究室に配属されたりってだけの変化なんだけど、自分にとってはそれまでの生活とは何かが違っている気がしてならなかった。
自分がこの先、大人として生きていかねばならないって気持ちや、学生のままじゃいられないって実感が突如として湧き出てきたのがその違和感の原因だと思う。

アニメ2期ではダイヤは東京に、鞠莉はイタリアに、果南は海外に旅立つといったように3年生の具体的な進路が描かれた。自分で考えて、自分で未来を選択して、次に向かって進んでいく、俺にはこの3人の行動が他人事には思えなかった。何故なら次は自分が3年生のように自ら行動を起こさなくてはならないからだ。

 こんな風にラブライブからは沢山の感動や教訓、前を向く元気を貰ってる。今度はこのパワーをラブライブに打ち返すんじゃなくて、自分自身が前に進む為に使おうと思う。今の自分にはラブライブから得たパワーをぶつけられる物がある。その一つが学問だったりする。だから今年は研究室で沢山の事を学び散らかしたいと思う。

ラブライブは生活を豊かにする為の一つの手段だ。いや、ラブライブだけじゃない、アニメや音楽全般だってそうだ。趣味や娯楽の立ち位置は本来そうあって然るべきなんだと思う。

沼津に行った帰りの電車でこの文を書いてる。明日はゼミで発表、明後日は社の面接だ。沼津で感じ取った色々な感情や沢山の体験を、明日への活力に変えて生きていく。

いつまでもラブライブに依存してられない。

ぬわぃ~~~ゔ、ぶぇ~~~いず。


kiui-4.hatenablog.jp

 前回のきうノート!(デンッ)Bag-of-Wordsの考え方を身に付けた俺!自然言語処理の大枠について少し理解した気になっていたけど...その先に待っていたのはかな~り難しい確率モデルだったの...!あぁ、俺の卒業研究、どうなっちゃうの~!(本日最初で最後のラブライブ!要素)

 

この前、確率的トピックモデルについて勉強しようとしたらこれがてんで分からなくてね、という訳で暫くはこのモデルを理解するための外堀を埋める勉強になりそうっすね...。次のゼミは水曜だし、火曜日は沼津に謎解きしに行きたいので、今日出来るだけ進めるぞい!

 

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Bag of Words を用いたラブライブ!School idol diary のトピック推定

kiui-4.hatenablog.jp

 これの続きです。前回のゼミで形態素解析の概要について発表したら、教授に『Bag of Words の勉強してみたら良いかもしれない。』って言われたので調べてみた。今回も自然言語処理の話です。

 

・ Bag of Words とは?

文書の構造や文法を全て無視して単語の出現回数にのみ注目して、文書に書かれている話題(トピック)を推定すること。

 

 ふむ、何となくは分かったから具体的な分析に移りましょ。

 

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クロスアンジュを見た。

5月3日、クロスアンジュ全25話を見終わった。見始めた理由としてはめっちゃ暇だったってのと、TLに居るオタクが好きなアニメとして挙げてたからって感じ。

まぁ~これが面白くて久しぶりに1日中アニメ見てた、この日は朝起きて刀使ノ巫女追いついて、昼から夜にかけてずっとクロスアンジュ見て、夜はこみっくがーるずをMXで見るなどしてた、楽しい。

んで、ちょっとだけ感想を書こうと思う。ただ、このアニメを現時点で見てない人は取り敢えず作品を見てほしい。血が吹き出たり露骨にエロいシーンがあって生理的に無理な人は無理かもしれないけど、自分の目で確かめてほしい、自分の頭で考えて、自分なりの答えを作品から見つけ出してほしい。多分、俺がこう言いたくなる気持ちをクロスアンジュを見た人なら分かってくれると思う。

※こんな感じのアニメね
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函館ユニットカーニバル 感想

4月28日土曜日、函館ユニットカーニバルの2日目をLVで見てきた。ファンミ沼津以来の約4ヶ月ぶりのラブライブ関連のライブってこともあって、ライブ前特有のそわそわした感覚を久しぶりに覚えながら僕は大宮の駅を通過して浦和の映画館に向かった。

『まっ、ユニット曲がメインだしいつもみたいにボロ泣きする事は無いんだろうな!今日は声出して楽しむぞ~!』ってテンションでライブに挑んだ訳だけど、これが完全にフラグだった。ラブライブ!が僕にそんな楽しみ方をさせてくれる筈もなく、ライブが始まる際の演出のカッコよさにグーで殴られた直後、Saint Snowの一曲目、DROPOUT!?で感情が溢れ出してしまい、結局いつものように泣いて地蔵していた。この涙脆さは僕に与えられた宿命みたいなものだと思う、今更どうしようもない。

Saint Snowは確かに1期の時から好きだったけど、それはSELF CONTROL!!とMIRAI TICKETの間にある考え方の対比*1が美しいから、Aqoursと対極をなす存在として完璧に役割を果たしていたから好きって気持ちで、キャラクターとして好きになれたのは2期が終わった後だったように思う。DROPOUT!?の歌詞に於ける

聖良:抑えることなど できない力 持て余してるこの想い

理亞:明日が描けない時も夢は 熱く蠢いてる

それでも Go to the world 止められない 出口のない夢の先を探そう

 から見て取れる2人の止められない想い*2や夢を諦めない姿が大好きで、その思いをキャストの口から大量の熱を込めて発せられていたことにずーっと感動させられてた。特に田野アサミさんのシャウトが物凄くて、確かDROPOUT!?の中だと『夢のー!先を!!!』のところでモロに食らって泣いてしまったし、目を瞑って全力でシャウトしてる時の表情が印象的で未だに脳裏から離れない。(ステージ全体が凄すぎて正直最初の方に見た内容を余り思い出せないんだけど、確かこの部分)田野アサミさんの歌の上手さはワンピースのOPやキュアサニーのキャラソンを聞いてるだけで分かるんだけど、生歌唱は迫力が全然違った。同様にCRASH MINDの歌詞に於ける

答えは今が壊れた後で現れる 

足掻いた時間が無駄とは思わないから 

 の部分は特にアニメ2期の内容を受けているし、Saint Snowが時間や場所を越えて一時的ではあれど夢を見失ったAqoursの背中を押してあげているようにも僕は思える。アニメと言う物語の力を少しだけ借りて、曲や歌の魅力だけでは作れない世界を作り、何倍ものパワーを手にして僕の感情をぐちゃぐちゃに掻き乱してくる。自分がラブライブ!のライブに心の底から取り憑かれた魅力を久々に感じた気がした。田野アサミさんの『何が起ころうと逃げない!』って部分の力強い歌声にまたしても感動させられた。田野アサミさん、僕の涙腺を壊すのが上手過ぎる…。

田野アサミさんと佐藤日向さんが再び登場してからの3曲目SELF CONTROL!!、アニメ2期を通してSaint Snowも含めて周りが刻々と変化していく中で、それでもこの曲が私達の歩んできた軌跡・始まりの曲だと言わんばかりに大切にされてるのが本当に好き。最高だと言われたい!の一心でここまで歩んできた2人の鬼気迫るダンスや歌唱にここでも圧倒されっぱなしだった。

2人の最後のMCも本当に良かった。僕はあんな風に自分の内側から湧き上がってくる感情が抑えきれずに少し涙ぐんでしまうキャストが大好きなのだ。ステージの上でキャラクターの様な振る舞いをしていた人が、1人の声優としてまた表現者としてスポットライトを浴び、自分の素直な気持ちを少しずつゆっくりと紡いでいく姿が大好きなんだ。あんだけ歌って踊れて声で演技も出来て、まるで自分とは生きてる世界が違うんじゃないかと思うけど、でもそんな凄い人達でさえも不安を抱えて生きてるんだ、俺と同じじゃないかって思った。最後の挨拶で頭を下げていた時、田野アサミさんの手が佐藤日向さんの背中に置かれてるを見てグッと来てしまった、まるで本物の姉妹のように見えた。

そして畳み掛けるようなユメ語るよりユメ歌おう、 正直泣いてて全く歌えなかった。ライブ中にずっと感じていたユニット間の垣根が一気に取り払われた感覚があってめちゃくちゃ感動した。全然コンセプトの違う衣装を身に纏った11人が同じ歌を歌ったり、学年ごとに集まってわちゃわちゃしてる光景は、微笑ましいを通り越して無限に愛おしかった。Saint Snowの2人がAqoursの9人と曲中にハグしてるのを見て完全に心をぐちゃぐちゃにされてた。

ライブ終わった後に着ていたTシャツの首元で涙を拭おうとしたらびちょびちょに濡れてて『 うわっ、冷た!』ってなったのも良い思い出。

 無論どのユニットのライブも楽しかったんだけど、ただ今回のSaint Snowのライブは他のユニットを凌駕していたと個人的には思ったし、2人からは全身から迸る程の特別な思いを感じた。上手く言えないけどAqours1stの時に得た感情と同質な何かが今僕の心の中をずっと駆け巡ってる。この気持ちが薄れて消えてしまうのは寂しいと思ったから文を綴った。『 あぁ、僕ってラブライブ好きだったんだなぁ…』って気持ちを再確認出来たのが、もしかしたらこの日1番の収穫だったかもしれない。次の3rdライブも楽しむぞい!

ではまた!拙者、これにて失礼!

 

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P.S.

2人共最高にカッコよかったです。ありがとう!

 

*1:"自分自身を律する"つまり心の中から生まれる衝動を意思で抑え込むSaint Snowと、心から溢れ出てくる衝動に身を任せ走り出すAqoursの対比

*2:ここもSELF CONTROL!!との対比

日常のあれこれ(雑)

最近忙しい、いやブログにこうして忙しいなんて書いてる時点で忙しくないのがバレバレなんだけど。ただアニメ見て散歩して勉強してゆるく就活してるだけだった3月に比べたら、大学に通ってる今の生活はまぁ多忙と言っても差し支えないと思う。何より研究室のゼミが始まったのが大きくて「卒業研究のテーマ何にすればいいんだろう…?」って言う漠然とした不安に最近はずっと悩まされてますね。

で、今はテーマを決める為に色んな知識を吸収してる段階なんだけど、右も左も分からないので取り敢えず気になった事について調べてみるか…って気持ちになってる。

そんな訳でこの先は自学した事を軽~いノリで少しだけ簡潔にアウトプットしときますねって感じの文章です。もしかしたら1年続けるかもしれないし、三日坊主で終わるかもしれない。

 

今回興味を持ったのは形態素解析。2年くらい前に仲の良いオタクが推しアイドルのブログにコメントしようとしたら、文章中の「無我夢中だし」って一節にある「中だし」にアウト判定が出てコメント出来てなかったのが面白くて、そっからずっと興味はあったんだよね。ポケモンの主人公の名前を「ちんぽ」に出来ないアレと同じ現象ね。ただ、これはちゃんと形態素解析をすると「無我夢中」と「だし」で分けられるからアウト判定は出ない筈なんだ。

形態素解析とは、文章を形態素(これ以上分割出来ない言語単位、単語で大丈夫っぽい)に分けて品詞を判定する一連の処理のことらしい。こんな感じのね。

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まぁ、そのくらいは知ってたんだけど、中身でどんな処理が行われてるかが凄く気になったので今回はそれを調べてみた。

 

ラティスの構築

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 見て見て、Excel使って図を描いたんだけどクッソ下手で笑う。ラティスってのは文章から考えられる形態素(単語)の区切り方を全て書き出した図のこと。「東京都に住む」の短文だけでも6通りの区切り方がある訳よ。因みにBOSはBegin of Sentence でEOSはEnd of Sentence の略ね。「東京都」が「東京・都」なのか「東・京都」なのか、人間は簡単に判別できるけど、計算機(PC)にこれを判断させるのって骨が折れるんだわ。近頃はAIが盛んに話題になってるけど、AIって多分皆が思ってるより万能じゃないからねって事を最近強く思うわよ。で、この形態素解析の重要な部分ってラティスに示されてる6通りの単語の区切り方から最適な区切り方を見つける事、つまりどの矢印に沿ってBOSからEOSまで行くかにあると拙者は思ったんす。

 

 えーと、調べたところ区切り方を3種類ほど見つけた。

最長一致法:大きな形態素を優先的に割り当ててく手法(雑)

文節最小法:区切る数を極力少なくしていこうぜ!みたいなやつ

接続コスト最小法:これが今のところポピュラーらしいので後述

 

接続コスト

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 この図も自分でExcel使って描いたんすよ、偉くない?例えば短文が3つあった時に「私」って単語の後ろに続く言葉として1番自然なのは?って問題、極端な例過ぎるんだけど、多分大多数の人は「が[助詞]」って答えると思う。まぁ、こんな感じである単語の後ろにはどんな品詞が接続しやすいか・しにくいかを考えることが出来るんだ。ここで使われてるのが条件付き確率ね。直前の単語が「私」の時(条件)に後ろに動詞(名詞・助詞 etc…)が連なる確率が定義出来て、その確率を元にして接続コストが数値として設定出来る。その確率が低い程、接続コストは大きくなるって認識があると最高。単語と単語の間、つまり図の矢印1つ1つに対して接続コストが一意に定まるんだ。

んでんでんで、後は接続コスト最小法って名前から連想してほしいんだけど、BOSからEOSまでに通る5~6個の矢印に定められてる接続コストの和を考えて比較して、その和の1番小さい矢印の辿り方、単語の通り方を最適な区切りとするんだ。たかがこんな短文を解析するのにめちゃくちゃな労力が掛かってるんだこれが。これを開発した先人ヤバすぎワロタw

 

上にある例の最適な矢印の辿り方が下の図ね。

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 人間にやらせると簡単なんだよな~本当に。そんな訳でこれが形態素解析の簡単な中身でした。この先に係り受け解析とか、単語ごとに感情値を定義して文章のネガティヴ度やポジティブ度を測る試みがあるらしくて、それにもちょっと興味あるかな。因みに、この文章はほぼそのままゼミでの発表の際の原稿になるぜ!いぇーい!

後はね~、論文読むの難し過ぎて笑うわ。大学卒業した奴らみんなこんなことしてたのマジ!?

 

てな訳で、今日はこの辺で失礼。

 

なかよしマッチの選曲は本当にランダムなのか?

1. 序論

皆さんこんにちは、きういです。そして、うみにこなかよし♡ッチのイベントを走った方々は本当にお疲れ様です。実に充実していた10日間でしたね...!

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 さて、今回のイベントを走っていて『選曲が偏ってる気がするな…』と心做しか感じたので『じゃあ実際にデータ取って調べてみるか!』と思ったのがこの記事を書くに当たった動機になります。

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『ボールルームへようこそ』のイベントに行ってきた

2018年4月8日、なかのZEROの大ホールで「ボールルームへようこそスペシャルイベント「Final Heat.」〜Dance&Recitation&Live~ が行われた。

 大した事は書けないが、これを見返した未来の僕が『そういえばこんな事あったなぁ……』って思い出してくれれば本望だ。

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園田海未ちゃんの誕生日に寄せて。

ラブライブに於ける誕生日という概念は極めて特殊だ。そもそも、止まらない時間の中で刹那の輝きを描いたアニメと永遠に進むことのない時間の中でキャラクターを愛でる行為を主としたスクフェス等のゲームの関係性は正に水と油ではないか。僕はいつの間にか、流れゆく時間と決して動くことのない時計の針との間で身動きが取れなくなっていた。

つい最近まで、僕はラブライブのキャラクターの誕生日が好きではなかった、いや寧ろ嫌いだったのかもしれない。彼女たちは歳を重ねることが出来ない。10年経っても20年経っても、きっと何年経っても、園田海未は永遠に17歳を迎えることしか出来ないのだろう。僕にはこの事実が余りに悲しく思えて仕方が無かった。限りある時間の中を全力で生きたμ'sやAqoursのキャラクターはラブライブ及びその地続きであるサンシャインの世界の中で僕と同じように歳を重ねて、1人の女性として幸せに暮らしていると、僕は今もそう考えている。

だから、誕生日と言いながらも全く容姿の変わっていないキャラクターの姿を見て、心のどこかで自分の考えを否定されたような気分になっていたのだろう。割り切るしか無いんだと、頭の片隅では分かっていたのに。

ただ今では、誕生日について前向きに考えることが多くなった。ラブライブが好きなフォロワーとTwitterで繋がった影響が大きいんだと思う。人がそのキャラの為に『好き』を形にする姿を目の当たりにするのは、とても気持ちの良いものだ。

 

 そういう訳で僕も海未ちゃんを描いてみた。

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いつぶりだろう、絵を描くのがこんなに楽しかったのは。お世辞にも上手いとは言えないかもしれないが、この自分で書いた一本一本の曲線の集合体を、僕はとても愛おしく思える。

 

 普段は中々絵を描くことをしない僕やキャラに対する愛情を胸の中に閉じ込めてしまう人が、その気持ちを外に向けて表現・発信する為の1つの機会として生誕祭はこの上ない催しなのではないだろうか。

と、言うのが今の僕の見解であり、今素直に生誕祭を楽しめている理由である。

 

 ラブライブに於ける誕生日に対しての確固たる考えとスッキリした気持ちを持った今なら言えるかもしれない。

 

 

園田海未ちゃん、誕生日おめでとう。』って