きういノート

自由帳

あの日から1年

普通な私の日常に 突然訪れた 奇跡、なんて言ったら少し大袈裟かもしれない。別に毎日が極端に退屈って訳ではなかったけど、無我夢中になってのめり込めるものにあの時の僕は飢えていたのだろう。あれは確かに未知との遭遇だった。

2017年2月26日、横浜アリーナで行われたAqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~の2日目を僕はライブビューイングで見ていた。土日にも関わらず偶然バイトのシフトも入ってなく、3500円で見れるならと軽い気持ちでチケットを買ったのが、今思えば全ての始まりだった気がしてならない。

ラブライブ!サンシャイン!!のアニメは好きだったけど、当時の僕は声優にさほど興味もなく、キャストの名前も誰一人分からなかったし、自己紹介のコーレスなんて勿論知る由もなかった。分かる曲もOPとED、後は劇中で歌われた挿入歌が数曲程あるだけだった。

だが、今まで(半地下)アイドルのライブをずっと見てきた僕にとって、たったその数曲から受けた衝撃は自分がここ数年間で培ってきたライブ観を真っ向から覆すのには充分過ぎるものだった。

 『なんだこれ…』そんな言葉を漏らしながら、画面を食い入るように見ていた。ライブと言う、曲が掛かって盛り上がる空間で地蔵し"見る"に全神経を集中させる行為、笑い合う空間でボロクソに泣かされまくる体験。初めてだった、こんなライブがこの世界に存在していたのかと、そう思った。

 

おかしい、なんで俺はついさっき初めて顔や名前を知った声優のMCで泣かされてるんだ。キャストが背負っているものは、僕なんかでは想像も付かないくらいに重たいものなんだろうな…と、そんな事までが透けて伝わってくるようなMCだった。

背の高い高槻さんが背の低い花丸との間にある容姿のギャップについて悩んでいたり、また元気で明るい性格の降幡さんが、極度の人見知りであるルビィを演じることに対する不安とか、ありのままの心情の吐露を聞いてるだけで涙が止まらなかった。 

あの日から1年、あの日が無かったら今の僕はここに居ないだろう。もしあの日バイト先で皿洗いをしていたら、今頃何をしてるのかなんて想像したくない。そのくらい、あの日の出来事は今でも僕の胸に鮮烈に焼き付いている。 

感傷に浸りながらこんな事を書いてたらAqours1stのライブBlu-rayが欲しくなってきた、切実にお金が欲しい。

もし、あの日バイトに出てたらその金で1stのBlu-rayが買えたかもしれない(?)