きういノート

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

大場なな

少女☆歌劇レヴュースタァライトの大場ななと、その周辺の事柄について少しだけ書き記しておく。

 

・7話のはなし

6話の双葉香子回がボロ泣きするくらいに面白かったので、7話はリアタイで見た。これまでに少しだけ描写されていた、ななの過去の舞台への執着、何より6話のCパートから見て取れる強キャラ感、期待値はMAXだった。それでも、予想を遥かに上回る面白さだった。作品が一気にファンタジーの顔を見せ、アニメが現実から乖離していく瞬間は、いつだって堪らなく好きだ。7話を見た後に、寝られなくなる程に衝撃は大きかった。

初めて7話に触れた後の大場ななの印象は、『狂ってる』とか『常軌を逸してる』ってのが素直なところだった。だって、同じ舞台を幾度なく繰り返しているのだから。大場ななが内に抱える狂気は、7話のスラッとしたフォントの文字を使ったり、キャラデザの決定稿をただ画面に貼り付けただけの、無機質であっさりした演出を用いた事で、とても強烈に印象付けられた。

しかし、7話を見返すに連れて演出という名の魔法は解けていき、大場ななの感情にちゃんとフォーカス出来るようになった。ななの心の芯にある気持ちは『最高だったあの時間に戻りたい、また繰り返したい。』ってものだと思った。その気持ちは僕もよく抱いてしまう感情の一つで、とても否定できるものではない。ななの持っている願望は、もの凄く人間らしい願いだった。僕は、ななの事をだんだんと好きになっていった。

 

・哀しさ、優しさ

8話や9話のレヴューで「皆を守ってあげる」という言動をななはするけど、それは九九組の皆と離れたくない大場ななのエゴイズムでしかない。16歳の少女が、自分勝手な思いを自覚なしに周りに振りまいていく様には、何となく悲しさを覚えた。けど、その自分勝手な想いの原動力には、とてつもなく大きくて、行き過ぎた優しさがあった。「再演」というループそのものが、大場ななの歪んだ愛情を表していた。そんな悲しい歪みも全部含めて、彼女のことが好きになった。

過去がどんなに楽しくても、絶対に戻れない世界に僕は生きている。ななの居る世界はオーディションを勝ち抜けば過去に戻れる世界ではあるけど、それでも僕は大場ななに、今を見てほしかった。

 

・救い

ななが守ろうとしてきた物、大切にしてきた時間、積み重ねてきた事、全部抱えて次へ向かう。未来を拒絶し続けてきた舞台少女の今までを、何一つ否定しない。とっても優しい答えだった。画面を見ながら流したのは、間違いなく嬉し涙だった。

もう一つ嬉しい事があった。大場ななが愛城華恋の姿を見て『どうしてそんなに眩しいの!?』と素直に言えたことだ。第99回聖翔祭のスタァライトの放つ煌めきが眩しすぎて、その煌めきに囚われていたななが、あの時のスタァライト以外の存在も、ちゃんと煌めいてると認められた事が嬉しかった。きっと、もう大丈夫だろうと思った。

 

 

大場なな編と言われていた7~9話、めちゃくちゃ楽しかったし、面白かった。あと3話でレヴュースタァライトのアニメが終わってしまうと思うと少し寂しいけど、最後まで楽しませてもらいます。

ぉゎり。