別に今までも誰かに向けて文章を書いてきたつもりは無いが、今回は特にそういう傾向の強い文章になることを予め断っておきたい。まぁ、言葉はちゃんと選んで使っているので、気になる人は読んでって下さい。
Wake Up,Girls! のファイナルライブを見てきた。良いライブだった。この「良い」というのにも色々とあって、まず「コンスタントに良い」ライブだったなぁ~という感情がある。1stと2ndライブの円盤を見て「良いライブだったなぁ~」となるニュアンスに近い。人に貰い泣きをめっちゃしてしまうタイプの人間なので、手紙を読んでる時はそりゃ泣くし、ライブ中は超が付く程に楽しいんですけど、終わった後は思った以上にスッキリしていて、3rdや4thライブを見た後に感じた、良すぎて感情が消化不良を起こして打ちのめされたような感覚にはならなくて、少し困惑した。まぁ、と言うのも僕のワグナー歴*1は正しく言えば1週間程度だし、感傷に浸るにはWUGと共に過ごした時間が余りにも短かったと思う。あと、僕のWUGに対する印象は HOME TOUR に毎回のように通ってた人達によって作り上げられていたので、こうなるのは自業自得だなぁ…というのが正直なところ。
(3/10 追記)結局、僕はWUGの何を見たかったのかを考える。きっと僕は、WUGとワグナーが巻き起こす内向きの力が溢れた、異質な空間を味わいたかったのだと思う。でも、SSAには「最後だけで良いからライブが見たい」という、僕みたいな人間が少なからず居たと思う。僕を含めて、そういう人達にもちゃんと伝わるようなライブをWUGはしてくれたと思う。それが嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ち。後は、「解散」という2文字を突き付けられた人間は、それをどのように受け止め、その末に何を生み出すのかを見たかった。こういう事を見たがる自分の性格の悪さを、文章を書きながらひしひしと感じている。SSAのステージに立つWUGは強かった。既に解散の向こう側に居るような気がした。(追記 ここまで)
悔しいかと言われたら、少しだけ悔しいなという気持ちはある。でも、今まで僕はライブの円盤を通してWUGを見てきたし、この先も円盤を使って、テレビの画面越しにWUGを見ていく事に全く抵抗が無いから、後悔はほんの少しって感じです。仙台公演が円盤化されない事が決まってたら、地団駄で全国の畑を耕して回るくらいには悔しがってたと思います。
なので、悔しさよりは「一度しっかり生で見れて良かったな…」という感情の方が大きいです。そういう意味での「良い」ライブでした。素敵な景色を見せてもらいました。Polarisの落ちサビでまゆしぃが「満天の星空をありがとう!」と叫ぶと同時に銀テが発射される瞬間とか、まるで全てが噛み合ったアニメのワンシーンを見てるような感じで、すっげぇ感動しました。
SSAに行った理由の半分は、まゆしぃとよっぴーが歌う落ちサビを生で聞きたかった、というものだったので、それが叶ったのは本当に良かったです。自分に今まで積み重ねた物が何も無い事くらい分かっていたので、純粋にWUGのパフォーマンスを見に行ってた部分は大きかったです。何でしょうね…あの2人の「歌でしか伝わらない」想いが歌声に詰まってるような感じ。CD音源からは感じ取ることの出来ない巨大な何かに、胸を揺さぶられる感覚。「伝えたい!」という想いが全身から噴き出てるような歌い方。生で味わえたの、最高でした。ホント好きです。
そして、もう半分は Beyond the Bottom を生で見る為でした。いやなんと言うか、神々しかったです。Aメロに入った途端にまゆしぃが、何かに取り憑かれたように歌い始めたのが衝撃的で、ステージの上に居ながら「誰かに見られてる」という事を忘れているような振る舞いをしていたのが、ヤバかったです。「偶像が救いの手を差し伸べている」という印象をBtBの詩からは感じていて、これを人間が歌うのは重いなぁ…と常々思うのですが、WUGは人間でない何かになる事で、BtBを体現しようとしてるように見えて。何言ってんだこいつって感じですけど、BtBという楽曲の概念がWUGに憑依して、人の自我を蝕んでいるように見えるんですよ。まるで生贄のような。こんなステージング、この先出会える気がしません。ゾクゾクしましたね…。一糸乱れぬダンスと照明の演出も相まって、神々しさ極まっていて最高でした。WUGサイコー!(ここで見ていた僕の緊張の糸がプツンと切れる)
とまぁ色々と書いてきましたが、最終的には「良いライブだった!」という事で、以上をファイナルの感想とします。支離滅裂な事を言ったかもしれないですけど、仙台公演のBDは買うと思ので許してください。
*1:好きになってから 3/8 を迎えるまでの期間