ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

センチメンタル。

3月があと1週間足らずで終わる。寂しい。大学も卒業してしまった。大学を卒業した旨と、大学生活を少しだけ振り返った文章をここに少し書いてみたが、虚しい気持ちになったので消した。卒業式は…普通につまらなかった。比較的に閉じた世界で1人、趣味に全力だった4年間を顧みれば、当然と言える幕引きだった。卒業した実感など無かったが、昨日カラオケに行った際に一般料金を払う事になり、早くも自分が学生でないと実感する羽目になった。そう言えば、学生証は大学に返納していたのだった。実感とは変な場所から急に湧き出るものである。

今は適度に勉強をしながら暇を持て余し、夜に起きてアニメを見る生活をしている。2019年冬アニメも続々と終わっていく。アニメとは終わることで完成するので、終わってほしくないという言葉は嘘になるが、それはそれとして終わるのは寂しい。作品との別れは何度も経験しているが、今期は3月という季節や、新生活の手前である自分の境遇も重なってより一層の哀愁がある。

WUGのファイナル以降、軽い燃え尽きのような何かに駆られている気がする。と言うのも、アウトプットする事への執着が明らかに今は無い。吐き出さないとやっていけないような、強烈なインプットが無いと言ったらそれまでではあるが。あっ、キンプリSSSはもうめちゃくちゃに面白かったので、全12話公開後に何か書く気は全然ある。話が逸れた。SPR5のライブも超が付くほどに楽しかったが、あの時の自分はステージの上で繰り広げられるパフォーマンスを楽しんでいたと言うよりも、音楽に身を任せる事を楽しんでいたので、正直書くことが余りない。ただ、ステージの上や色んな場所で人間が起こした行動に脚色を加えて、物語として消費しようとするやり方に疲れた部分もあったので、こういう楽しみ方もいいなと思った。

Prizmmy☆が解散してから2年が経とうとしている。そう言えば、ズミーの解散ライブも同じ3月だった。ここだけの話、僕はPrizmmy☆とWake Up,Girls!をかなり重ねて見ていた節がある。両方ともavex関係であるし、アニメから生まれたユニットでありながら、アニメの物語とは独立した立ち位置に居る。おまけに解散間際になってから現場に足を運んだ部分まで同じだ。ちなみに、WUGの物販でTシャツを買えなかったので、ラストライブにはPrizmmy☆のTシャツを着て参加した。色合い的には、かなり同化出来ていたと思う。

あの日にPrizmmy☆でなくなった4人は、今でも舞台など中心に、芸事の世界で生きている。Twitterを見ていれば、彼女たちの情報が入ってこない日はない。だが、歌うことは滅多に、と言うよりほぼ無いし、歌いながらダンスをすることも無い。人前でPrizmmy☆の頃の持ち歌を歌うことも無いし、ましてや4人揃ってステージに上がることも無い。解散から2年にして、これが解散なのだなと少しだけ分かった気がする。彼女たちの人生はずっと続いているけど、僕はそれがPrizmmy☆というグループの続きであるとは思えないのだ。

そして恐らく、それはWUGにも言える。7人が今後進んでいく道が、WUGという物語の続きになっていくとは、今の僕には考えられない。僕の中でWake Up,Girls!がまだ終わっていないのは、偏にFINALツアー仙台公演を見ていない部分が大きい。しかし、仙台公演を見た後、恐らく僕の中でWUGは終わりを迎えるのだろう。忘れない限り、覚えている限り終わらない、それもそうだと思う。でも、小声で「終わっちゃったなぁ…」と呟くのも、案外悪くない。