ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

色恋の話

生まれて初めて恋愛をしました。初めてのデートで一緒にビールを片手に散歩をしてから、僕の中の恋心はどんどん大きくなっていき、僕は今恋をしていると自覚が芽生えるくらいの感情が、1ヶ月のあいだ胸の中を暴れ回っていました。これが恋なのかと、身をもって知りました。余りにも恋というものに慣れてなくて、相手の気持ちを推測する度に、仕事が手につかなくなったり、情緒が不安定になったりもしました。色んなものに振り回されましたが、自分の心が知らない感情で満たされていくのは不思議な気分で、素敵な経験だったと思います。

生まれて初めて薬局でリップクリームを買いました。コンビニでブレスケアを買いました。ファブリーズを買いました。Amazonでニキビを治すクリームも買いました。初めて自分のお金でちょっと高いコートを買いました。今までの倍近くの値段のするカッコイイ靴を買いました。これだけでも、僕にとっては多くの変化です。まるで自分が自分で無くなるような感覚に襲われていました。あの子の前だけでは、少しでもマシな人間でありたい。

昨日は美術館に行きました。2人で絵画を鑑賞しました。そのあと不忍池を1時間以上散歩しました。幸せな時間でした。僕を認めてくれて、隣を歩いてくれる人が居る、こんなに嬉しいことはありません。

僕はあなたが好きだと、付き合って下さいと告白しました。掛け値なしに、今までの人生で1番緊張しました。声が震えて、頭がパンクして途中から自分が何を言ってるのが分からなくなりました。

結果はダメでした。僕は良いんですけど、彼氏が居るのに気のある僕を連れ回しちゃった女の子の側が気に病んでいて、それだけは心残りです。こうして僕は初めて失恋をしたんですけど、今は割とピンピンしています。失恋した直後、恋を応援してくれていたフォロワーに結果を報告をして、「お疲れ様」の言葉を貰う度にボロボロと涙が頬を伝いましたが、悲しむのはそれで終わりにしました。

僕はあの子と一緒に居ると楽しいし幸せで、恐らくそれは向こうも思ってくれていると思います。こんなに心地の良い関係をここで終わらせる気が僕には毛頭ありません。今の彼氏と余り上手くいってないと伝えられた事もあるので、僕は性懲りも無くまた美術館に誘ってみようと思います。もうここまで来たらこっぴどく振られるまでアタックしようと思います。攻撃は最大の防御なので。

僕の恋を応援してくれた人、相談に乗ってくれた人、慰めてくれた人が沢山いました。本当に嬉しいです。僕の回りの景色はこの1年でガラリと姿を変えました。しかもどれも良い方向に。なんか、全てが上手く行きすぎて、この失恋は人生のバランス調整かと思うくらいです。

僕は諦めません。親愛なるフォロワーは僕の恋の行く末を最後まで見守っていて下さい。そして偶に、僕の話を聞いてくれたら嬉しいです。よろしくね!