ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

TVアニメおひさるBOOK2を読み終えて。

 

ラブライブ!サンシャイン!! TVアニメオフィシャルBOOK2
 

 ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメオフィシャルBOOK2、率直に言うとすっっっごく良かった。公式から出る本は、所謂正しい解釈とか、アニメの受け取り方の正解みたいな立ち位置に自ずとなってしまうけど、そういう類の"正しさ"が全くなくて、こっちの受け取り方を尊重してくれてる事がインタビューからハッキリと伝わってきた。そして、何よりも純粋に"愛"が詰まっていた事が、僕がこの本を素晴らしいと感じた所以なんだと思う。

 酒井監督を始めとした製作者方の話はオタクとして為になる事だらけで、リアルな事情が垣間見える面白い裏話も聞けて大満足だったし、監督自身もキャラの内面と向き合って答えを出していて、ちょっとだけ親近感を覚えたりもした。苦労の裏には確かな愛と情熱があって、少し涙ぐんだり。ファンが作品にぶつける熱と、製作者の方が作品にぶつける熱のベクトルの違いを僅かに感じながらも、敬意とか感謝とか、色んな感情が僕の中に渦巻いていた。

サンシャイン!!のアニメを作ってる人達、本当にカッコいい。間違いなく僕の目には輝いて見える。インタビューを受けている方は僕の2倍かそれ以上生きてる人達だし、言葉の選び方も丁寧で、どこか含蓄があって。大人ってかっけぇなぁ…って、自分のしてる仕事に誇り持ってそうなところとかさ。TVアニメ製作、めちゃくちゃ大変だったんだろうな…ってのは実感は伴わないけど、少しだけ分かる。でも、終わった後に激動のアニメ製作を振り返って『あの時はめっちゃ大変だったけど楽しかったなぁ…』って思ってそうなところが、サンシャイン!!じゃん…って思ったり。なんか羨ましい。

さっきも書いたけど、自分の仕事にこだわりや誇りを持ってる人達って、とんでもなくカッコいいな〜…って。自分はまだ学生だけど、もっともっと先、10年後、20年後、そんな大人になって居たいな〜…と言うのが、この本を読んで1番強く思った事です。本の具体的な内容よりも、俺はそんな事を感じてました。

ぉゎり。