ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

大西亜玖璃さんの話。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会そのものに、現状そこまで興味はないのは、単純に僕がアニメ好きで、虹ヶ咲を題材にしたアニメが面白くなければ確実に追いかけないであろうグループだからだと思う。また、好きなキャストが演じている作品を心から面白いと感じられない時に、どういう態度を取ればいいのか全然分からないという思いもある。だから、コンテンツに声優から入りたくないのかもしれない。

でも、やっぱり大西亜玖璃さんにはどうしても目がいってしまう。何なら、僕の中に未だに居るアイドルオタクの人格が『大西亜玖璃さんの行く末を見届けろ。』と言ってるような気もする。

それには勿論、理由があって。僕がラブライブにハマる前にアイドルのオタクをしていたって話をブログに書いたことがあるんですけど*1、その時に推してたグループに大西亜玖璃さんが居たからなんですね。(どこのグループかは、調べればすぐに分かるので書きません。)お陰で、1年前のTGSでの虹ヶ咲のキャスト発表の時には、もう驚いたとかそういうレベルの話じゃありませんでした。

そして、今年のTGS。僕は大西亜玖璃の動向を熱心に追っている訳ではないけど、それでもセンターで必死にMCをする姿を配信で見ていて、少しだけうるっと来てしまった。(多分、さくら学院佐藤日向さんを推していた方が、サンシャインで改めて佐藤さんを見て感動する感覚と、少しだけ似てるんだと思う。)

と言っても、僕はドルオタをやってた時に大西亜玖璃さんを推してた訳ではない。でも確実に、好きではあった。まぁ、この辺には少しだけ複雑(?)なグループの構造的な事情がある。大西亜玖璃さんが前に在籍していたグループの話だと思って、少しだけ僕の昔話に付き合ってほしい。

そのグループには選抜メンバーと非選抜メンバーが居た、よくある話だ。グループ内オーディションを勝ち抜いた選抜メンバーだけが、自分の歌声をCDにすることを許され、リリースイベントでライブする権利を得られる。その中で、大西亜玖璃さんは非選抜メンバーだった。この選抜制度というの、シングルが発売される毎に入れ替わる訳でもなく、ほぼほぼ入れ替わりが無かった。つまり、大西亜玖璃さんはリリースイベントに来ないので、ライブを見たり、握手に行ったりする機会が滅多に無かったのだ。*2

そんな大西亜玖璃さんの魅力とか、キャラクターを味わえる手段はかなり限られていた。けど、週に1回グループの冠番組が深夜に放送されていて、その存在にだいぶ助けられていた。恐らく、僕の記憶の美化が進んでるのもあるんだけど、非選抜メンバーでありながら、番組の中で1番目立って、活躍していたと思う。そして、面白かった。

f:id:kiui_4:20180922095727j:image

(こんなキャプ画像しかなくて申し訳ない。)僕がこのグループに熱中してた時は、毎週この番組を見て、キャプ画像を取って『今日も1日』の呟きと共にTLに画像を貼り付けていたものだ。まぁ、その話は置いといて。素なのかキャラなのかは、正直僕の目では判断できなかったけど、このあざと可愛さと天然さはグループ内でも一二を争うくらいだった。リリイベには来ないので、僕の周りに『大西亜玖璃さん推し』の方は余り居なかったけど、『大西亜玖璃さんが好き』な方は沢山居た。"愛されキャラ"って言葉が、1番似合ってた人だったと思う。(みんな『あぐぽんと握手したい~~~!』ってめっちゃ言ってたし。)

そして、握手の話になるんですけど。(こっからが大事。)僕は何回か大西亜玖璃さんと握手したことがあって、その中でも、忘れられないやり取りがあるので載せます。確かあれは、2016年8月の個別握手会の時。大西亜玖璃さんはアニメが好きなのを公言していたので、アニメの話をしようと意気込んで、握手会のブースに入りました。

僕『あぐぽんって、何のアニメが好きなの?』

あぐぽん『ラブライブ!!!!!(即答)』

・・・

目をキラキラに輝かせて、僕の目を見ながら言ってくるんですよ。『あっ、これオタクがマジで心から好きな作品の話をする時のテンションだ。』と僕のアニメオタクの人格がハッキリと感じ取りました。その当時の僕はラブライブ!に全く触れたことが無く、色々と話していくうちにポケモンの話になったのを、今でも覚えてます。その時の会話はそこまで弾んでなかった気がしたけど、テレビの中に居た人との握手は感動するし、あぐぽん可愛いし面白いしで、多幸感に包まれながら握手会のブースを出ました。*3

もしかしたら、大西亜玖璃さんが胸に抱えているラブライブ!への愛情を、身をもって体験しているオタクは、世界で僕だけかもしれないし。それを知った後で、TGSでμ'sやAqoursと並んで、MCをしている姿を見るとやっぱり涙腺に来てしまうんですね。ラブライブ!という大枠から見ると、大西亜玖璃さんはまだ駆け出しかなと思ってしまうけど、ラブライブ!を大好きだった人が、オーディションを勝ち抜いて、こうしてラブライブ声優の一員として、舞台に立っているのは『夢を叶えた』事に他ならないのかなと思います。夢を叶えている人、カッコよすぎて眩しいです。

この前のTGSでの大西亜玖璃さんは、素人目から見ても、ステージの上でガチガチに緊張している事が伝わって来るくらいでした。いつか、場数を踏んで、大舞台に慣れた大西亜玖璃さんが、沢山の人の前で、その持ち前のあざと可愛さと、天然さで沢山の人を魅了する時が来るのかもしれないな〜と思うと、今から楽しみで仕方ありません。

とまぁ古参ヅラで色々と書き連ねてしまいましたが、『前から知ってる』っていう理由だけでオタクするのはしょーもなと思っているので、するつもりはないです。ただ、こういう当事者の綴ったエピソードが、誰の目にも触れずに消えていくのは少々勿体ないかなとも思ったので書きました。大西亜玖璃さんを今、全力で追いかけている人が、少しでも昔の大西亜玖璃さんを知る手掛かりになってくれれば、僕は嬉しいです。

 

kiui-4.hatenablog.jp

*1:リンク貼っておくのでよかったら見ていってね。

*2:僕が他界する2~3ヶ月くらい前から、運営の指針が少しだけ変わったらしく、非選抜メンバーもリリイベに顔を出すようになったので、そこで何度か握手は出来ました。

*3:因みに、その後2017年1月3日の劇場版ラブライブ!の再放送をキッカケに僕はラブライブにどっぷりハマり、2月にあったAqoursの1stライブを期に、そのグループのオタクを完全に他界。4月に大西亜玖璃さんがそのグループを卒業。その年の、TGSラブライブ発表会で再開(?)という流れでした。正直、運命か?と思いました。