ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

数学ガール/ガロア理論

最近は数学ガールにハマっている。サイモン・シンの著書「フェルマーの最終定理」を読み終えてから、数学チックな本を数冊読んだ。このフェルマーの最終定理は飽くまでも数学者の生涯を追ったドキュメンタリーであって、数学的に奥深い話は余り出てこない。逆に数学ガールは物語に乗せて小学生や中学生で習う簡単な数学から、難しい大学数学までを扱う。簡単と言っても、簡単であるが故に意識していなかった厳密な話をしてくれるので興味深く飽きない。勿論、数式もちゃんと出てくる。どうやら数学ガールは僕の持っていた需要にピタリとハマってくれる書籍らしい。活字に触れてきた経験が少ないので、これからは本も定期的に読むようにしていきたい。

 

数学ガール/ガロア理論 (数学ガールシリーズ 5)

数学ガール/ガロア理論 (数学ガールシリーズ 5)

  • 作者:結城 浩
  • 発売日: 2012/05/30
  • メディア: 単行本
 

今日は 数学ガール/ガロア理論 を読み終えた。めちゃくちゃ面白かった…。後半はかなり難しかったけど、何とかついて行けた。群と体の概念を駆使して、代数方程式が可解である必要十分条件を求めた第一論文を、19歳という若さで世に放ったガロアには頭が上がらない。
細かい部分で分からない事は沢山あるのだが、群と体の概念、論文の大まかな流れ、係数体の拡大とガロア群の縮小が対応している事…、この辺の話が感覚的に分かったのは大きな収穫だった。やっぱり概念の導入の仕方と例の挙げ方がとても上手い…(あみだくじの話から流れるように群論の話になったりする)。ただ、これ以上深い部分に踏み込んでいこうとすると、時間も頭も足りないんだなと本を読んでいると痛感する。
数学は趣味で勉強している手前、これ以上の理解は諦めているので、分からないなりに浅く広く色んな概念を知りたい。数学ガールは難しい話を、僕のギリギリ分かりそうな範囲で教えてくれるから好き。
難しい単語も出てくるけど、易しい説明から始めてくれるので、色んな人に読まれたらなと思う。次はゲーテルの不完全性定理に挑もう。