ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

1/22 永遠にアイドルでは居られない

諸行無常という言葉がある。人生の中でこの言葉の意味を噛み締める機会は何度かあると思うが、好きなアイドルグループが解散した時と、好きなアイドルグループから卒業メンバーが出た時ほど、この言葉の意味を実感する機会はそうない。

澁谷梓希さんがi☆Risを卒業するそうだ。なるほど。漠然とi☆Risはずっと6人のまま、あと5〜6年はアイドルとして活動するものだと勝手に思っていた。明確な根拠は無いが、あるとすれば彼女たち自身がi☆Risを大好きだという気持ちを7周年ライブで見せ付けられたからだ。

僕がi☆Risに感じていた魅力の一つに『変わらないこと』と言うのがあった。現場に足を運ぶようになったのは本当に最近の事なのだが、僕がプリティーリズムにハマっていた時も、X21にハマっていた時も、ラブライブにハマっていた時も、声優にハマっていた時も、i☆Risは変わらずにずっと6人で活動をしてくれていた。様々なコンテンツが形を変え、時に消えていく時代の中で、8年間変わらずに居てくれた事実そのものに、とてつもなく安心させられていたと分かった。澁谷さんの個人の活動を熱心に追っている身ではないが、それでも卒業がこんなに寂しいのは、i☆Risというグループの形が変わってしまう事への、また6人で作られていたバランスの取れた空気が無くなってしまう事への寂しさなのだろう。

メンバーはもう良い歳だ、最年少の若井さんが25歳なのだもの。澁谷さんは27歳、グループ活動より優先したいことの一つや二つ出てきて当たり前だ。寂しいけど、受け入れる以外の選択肢を僕は持ち合わせていないので、ひとまず今の気持ちだけ書いておいた。