ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

話数単位で選ぶ、2025年TVアニメ10選

毎年恒例の企画に今年も参加します。集計は今年もaninadoさんが行ってくれるようです。感謝!

■「話数単位で選ぶ、2025年TVアニメ10選」ルール
・2025年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・集計対象は2025年中に公開されたものと致しますので、集計を希望される方は年内での公開をお願いします。

 

話数単位で選ぶ、2025年TVアニメ10選

 

以下、選評です。

1. 甘神さんちの縁結び 第17話『送り火と神様との契り』

脚本:蒼樹靖子、絵コンテ:わたなべひろし/ボブ白旗、演出:渡辺正


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ドライブ制作。神社を舞台とした日常系ラブコメ作品。巫女さん萌え萌えハーレムアニメでありつつ、神様や祈ることに対する目線がしっかりとしているアニメでもあるのが嬉しいです。甘神神社で過ごした日々が、瓜生くんの考え方や捉え方を少しずつ変えていったことが描かれます。亡くなった人もここにいる…という考えを非科学的な態度として切り捨てることは簡単です。ですが、やっぱりそれじゃ寂しいと思うんですよね。ここにいることにして、想いをめぐらせて、思い出して…その方が血が通っていて温かい。そういう温かさに溢れたアニメでした。

 

2. 妃教育から逃げたい私 Episode 6

脚本:はつたすみ、絵コンテ:田頭しのぶ、演出:土田駿


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EMTスクエアード制作。なろう原作の王族ラブコメディ。秘密のデートには出かけた方がいいけど、間接キスしたストローをデートの記念に持って帰るのはやめておいた方がいいです。レティの天真爛漫さとかわいさと、クラーク王子の変態ぶりが妙に心地よかったです。脇を固めるキャラクターはみんなひとくせもふたくせもあるけど性根は優しくて、このアニメはずっと賑やかで楽しくて…。いつの間にかこのドタバタ感が癖になってるんですよね。頼れる友達がいて、尽くしてくれる侍女がいて、賑やかな面々に囲まれた日常はとても満たされていて、幸せだなと思うわけです。

 

3. クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。 第7話『指輪』

脚本:髙橋龍也、絵コンテ:大嶋博之、演出:竹澤清貴


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Studio五組とAXsiZの共同制作。やっぱり2025年もラブコメでしたね〜!朱音の感情や態度がコロコロと変わっていくジェットコースターのようなアニメです。分かりやすくツンデレですが、なくした指輪を必死に探してくれる健気な一面も持っているのが朱音の良いところです。人が自分にしてくれたこと、自分のためにお金や時間を使ってくれたことに対する感謝とリスペクトがある。こんなの好きになっちゃうだろ…。才人の優しさも朱音の指輪を大切に思う気持ちも、祖父母から押し付けられた結婚という想像のできない、時代錯誤な設定のなかにあると一際きれいで、嘘がないものに映ります。フィクションであるアニメが「本物」という言葉を使って何かを本物にしようとする瞬間がなんとなく好きなんですよね。

 

4. ハニーレモンソーダ sparkle11『想い、弾けて』

脚本: 水上清資、絵コンテ・演出: 大畑清隆


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J.C.STAFF制作。少女漫画が原作の学園恋愛アニメです。2025年で一番のアニメを挙げろと言われたら、私は迷うことなくこの作品の名前を挙げます。そのくらい強く残った。突飛で頭の中に残る演出、緩急があってリズミカルに移り変わっていく画面に、力の抜きどころと入れどころがハッキリした映像。画面から目が離せなくなるほど良いアニメーションでありながら、リッチな印象はさほど受けない。私はそういうアニメを愛したいんです。顔はデフォルメで描いていいし、時が止まってもいい。地面に文字が書いてあってもいいし、画面を分割してもいい。アニメという媒体の自由さを再確認させてくれる傑作。大好きです。

 

5. アン・シャーリー 第14話『本物の王子様が、本物のお姫様に会いに来るのに、遅すぎることはありませんわ』

脚本:平見瞠、絵コンテ:中島深、演出:杉山正樹


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アンサー・スタジオ制作。赤毛のアンを原作としてリメイクしたアニメ作品。25年前に愛した男が他の女と作った子供を連れて故郷に帰ってくる物語…と説明すると語弊があるかもしれませんが、大体そういう話です。長い時を経てようやく結ばれたふたりの結婚を世界は祝福します。その一方で、ポールの心の中にはただ一人の本物のお母さんがいて、今でもずっと大切に想っているという事実が、このお話をただの素敵でロマンティックなお話にさせません。「(亡くなった)母さんのような目をしている」という子供のまっすぐで裏表のない言葉が、かえってその残酷さを浮き彫りにしているようで胸に刺さります。切ない…。

 

6. その着せ替え人形は恋をする 第16話『あたしの体の事、全部知ってるんだ』

脚本: 篠原啓輔、絵コンテ: 黒沢守、演出: 佐久間貴史


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CloverWorks制作。コスプレを題材にしたラブコメディ作品です。男装や女装について扱うアニメなだけあって、人の仕草や立ち居振る舞いの表現に細やかさがあって好きですね〜。この作品のヒロインは五条くんなんですよ。クラスメイトに服を頼むと任せられた彼の活き活きとした表情が可愛すぎるし、その後の海夢を追いかけるシーンにもこだわりが見てとれます。オラオラとせずにむしろ丁寧で、でも確かに男子高校生の内側から溢れ出る活力がほんの数秒の走るアニメーションに宿っています。繊細だけど、どこかエネルギッシュで…、ほんと良い映像です。着せ恋の2期はこういうアニメーションの細やかさがあって、とても見応えのあるアニメでした。

 

7. 鬼人幻燈抄 第十七話『剣に至る』

脚本:小森さじ、絵コンテ:村田和也、演出:佐藤覇月


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横浜アニメーションラボ制作。江戸から平成までを貫く和風ファンタジー。鬼として生きる中で余分なものを手放せなくなっている甚夜と、剣以外のものを捨てて生きてきた貴一との不思議な出会いが描かれます。守りたいものが出来て濁った甚夜の剣は、余分なものを限りなく削ぎ落として洗練された貴一の剣にわずかに届かない。シンプルで分かりやすい話なだけに引き込まれるものがあります。…と語ってしまいましたが、本当に言いたいことは、さっきまで真剣な問答と殺し合いをしていたふたりが次のシーンでいきなりコンビニの店長と客をしてたら当然面白いだろ!ということです。江戸から平成へ、時代のうねりの中で剣を手放さざるを得なかった貴一がこうして余分なものを楽しみながら生きている。それは嬉しいような、少し寂しいような。真剣だけど、どこかシュールで笑ってしまうふたりのやり取りが光る名エピソードでした。

 

8. うたごえはミルフィーユ 第4話『予感がしたから』

脚本:山中拓也、絵コンテ:洪憲杓、演出: 謝立恒/羅竣天


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寿門堂制作。アカペラを題材にした珍しいアニメです。主人公であるウタがとても良いキャラクターなんですよね。ネガティブだけどウジウジはしなくて、変に行動力があって、優しくて…。声の低いクマちゃんは確かにアカペラでは重宝される存在ではあります。ですが、そうとは伝えず、ただただ友達だから、自分が今の自分を少しだけ好きになれたように、クマちゃんもそうなれる予感がするからという理由でアカペラに勧誘するところにウタが根っからの優しい女の子であるところが見えて好きです。台詞回しも素敵だなと感じました。「ネガティブにも流派がある」ってなんだか良いセリフじゃないですか? どの台詞もキャラクターの奥底から湧き出たと思わせる強さと温かさがあって、言葉で物語を紡いでいくんだという気概を感じるアニメでした。2025年夏のダークホース。

 

9. 渡くんの××が崩壊寸前 第14話『直くん2号』

脚本:髙橋龍也、絵コンテ:西田正義、演出:中村良


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Staple Entertainment制作。やっぱりアニメはラブコメですよね〜!渡くんが紗月の実家にお邪魔する話です。紗月のヒロインとしての魅力がとても良く出ていたエピソードだと思います。萌えはあって当たり前。ふと目を離した隙にどこかへ行ってしまいそうな危うさと、未来に希望が持てない少女の表情に滲む儚さは他のヒロインには出せません。この、今にも消えてしまいそうな少女の弱々しさには神秘性があるとさえ思うんですよね。家族の話をするラブコメが好きです。そこにはたぶん人と人が恋に落ちたあと、ゆくゆくは家族になるという目線が含まれているから。少し先の未来を向いている気がするから。作品全体を通して、そこに自覚的な描きぶりが好ましかったです。

 

10. 青のオーケストラSeason2 第11話『プレゼント』

脚本:柿原優子、絵コンテ:西澤晋、演出:かまどん


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日本アニメーション制作。オーケストラ部を舞台にした学園ドラマです。中学からの付き合いであるふたりの関係性を描くエピソードには、他の話にはない特別感がある気がします。お互いを異性として意識しているものの、これ以上は踏み込めない男女特有のそわそわした雰囲気が終始漂っていて、笑顔が止まりません。もう付き合っちゃえって。ずっと曲の解釈の話をしていたコンクール編とは打って変わって、誰かのためにプレゼントとして演奏を届ける話だったのが印象的でした。律子の家族の事情について直接的には語らず、ただふたりの演奏を通じて母親の視点から律子と過ごした日々を思い返す。素敵で、かけがえのない時間でした。

 

 

総評

今年はプライベートがまぁまぁ忙しかったので相対的にアニメに使った時間は下がった気がします。来年はもう少し、特にラブコメ異世界系以外のアニメも見たいです。振り返ってみると今年は特にラブコメでしか感動できない人みたいな選出になりました。たぶん来年もそうなると思います。ラブコメで感動していきましょう。

良いお年を。

デュエマの勝敗を決める運と実力の重さについて - データに基づいたアプローチから

はじめに

今年の自由研究です。

デュエマって運ゲーじゃん…って思うことありますよね。私はあります。メタカードを引けずに先攻4Tに走られた時とか。デュエマがどれだけ運ゲーで、どれだけじゃんけんゲーで、どれだけ実力のゲームなのかそれぞれ持論を持っていると思います。強いプレイヤーの持論を聞いてなるほどな〜と思うことはあります。しかし、それはどこまでいっても感覚の話でしかないので、私としてはそこにデータによる裏付けが欲しいなと思ってしまいます。今回はデュエマの勝敗のデータから、デュエルマスターズというゲームにおいて「運」と「実力」がどのくらい作用しているのか明らかにします。

 

 

本記事の目的

本記事ではデュエマというゲームにおける先手後手の要素と運と実力の要素の大きさを足らかにすることを目指します。

 

 

検証方法・使用するデータについて

今回は以下のロジスティック回帰モデルを用いてデュエマの勝敗についてモデル化し、その変数の寄与率を以て、デュエマの勝負に影響を与える大きさとします。

モデル化するにあたり、デッキ相性やフォーマット等まだ考慮できることはあるかもしれませんが、それをモデル内部に取り込むことは難しく、またデータもないため今回は見送ります。
使用するデータには現在公式に上がっているデュエチューブリーグの試合(2024年前期~2025年前期の174試合)を用いました。この検証のために170個以上ある公式の対戦動画のじゃんけんの部分と決着の部分をほぼすべて閲覧しました。大変でした。デュエマ公式さん・CS運営さん、勝敗データを提供する気はないですか?

 


レーティングの計算方法について

今回の検証では一般的なイロレーティングを少しアレンジして使います。まず、レーティングの更新式は以下です。これは一般的は更新式です。

今回、期待勝率を計算する際に以下の式を適用します。これによって先手後手の有利さと不利さを考慮した期待勝率を計算します。先手の期待勝率が高く、後手の期待勝率が低くなるよう補正を行っています。



検証結果
用いたスクリプトとデータ、ログファイルをGithubに上げています。ログファイルを見ることで詳細な処理と結果を確認できます。

github.com

 

検証の際に見つけた興味深いデータについて言及します。

1. 先手勝率について
先手の勝率は 58.6% でした。予想していたより低い数値になりました。フォーマットをオリジナルのみに絞るともっと高そうな気がします。DTLは様々なフォーマットで行われているため、動画を見ていて先行ゲー過ぎると感じることは少なかったです。(2025年前期第5節は除く)


2. 各選手のレーティングについて
計算後の各選手のレートです。カイザ選手が強いということが分かりました。

選手名 レーティング
カイザ 1649.9
ZweiLance 1603.9
セキボン 1577.5
フェアリー 1574.9
ドラ焼き 1571
はるる 1561.4
SON 1557.2
あーくん 1518.6
のすけ 1508.1
あんだんて 1504.2
ミノミー 1497.3
りっきー 1494.3
おんそく 1485.1
flat 1483.3
にわか 1478.9
るるる 1457
ひんた 1452.4
dotto 1449.1
むった 1447.5
マイケル 1432.7
リキセキタクジン 1414.3
デンネ 1399.3
村井 1382.1



③ロジスティック回帰モデル構築結果

データからa, b を推定した結果は以下となりました。デュエマにおいては、じゃんけんに勝つと勝率が2.2倍になります。
L : -0.4773(P < 0.003)
J : 0.7949(P < 0.001)
R 0.4529(P < 0.001)

寄与率は以下です。
運 : 27.67%
じゃんけんの勝敗 : 46.08%
レーティング(実力) : 26.25%


結論
寄与率を見るに、デュエルマスターズにおいて大事なことは、、、

じゃんけん >> 運 ≒ 実力

であるとが分かりました。面白いことに、この結果と自分の感覚との間には大きな乖離はありませんでした。私だけでなく、たくさんの人の考えや感覚を裏付ける結果になったと考えます。

...良く考えたらじゃんけんも運のうちだから、

運 : 73.75%
実力 : 26.25%

かもしれないですね。

 

最後に - 運ゲー/実力ゲー とは

運ゲー/実力ゲーとはどういうことなんでしょう。デッキやプレイの内容に依存せず常に50%で勝ち負けが決まるなら、そのゲームは運ゲーでしょう。また相手よりプレイヤーとして一枚上手なら常に勝ち続けられるゲームは実力ゲーでしょう。この仮定を使うなら、デュエルマスターズ運ゲー一辺倒でも実力ゲー一辺倒でもありません。

そもそも運ゲーであり、かつ実力ゲーであることは両立します。実力とは長い目で見るべきです。例えば、70%で表が出るコインを一回投げる試行を考えます。平気で裏が出ることもありますよね。ですが、試行を10回、100回と増やしていくと7回、70回付近でばらつきます。このように、一試合のみに注目すると運要素が強く印象に残りますが、長い期間で勝ちと負けを積み上げた後に出る勝率は運だけでは説明できません。これを実力と呼んでいるのでしょう。という、さも当たり前のことを言って本記事を閉めます。

 

DIALOGUE+楽曲の調性と転調を見ていく

DIALOGUE+ツアーの岡山公演に行くこともあり、ちょくちょく曲を聞いています。最近また鍵盤を叩いてその曲の調性と転調を追っていくことにハマっているので、DIALOGUE+の各楽曲の調性についてまとめました。調の変遷を追っていくことは楽曲の構造・アウトラインを理解する上で外せないなと感じています。以下、現在リリースされている61曲です。

 

・転調なしの曲(カッコにキーを表記)
なしというより自分が気付かなかったのニュアンスが強いです。「透明できれい(C)」が好き。

トーク!トーク!トーク!(E)
あたりまえだから(E)
あやふわアスタリスク(D♭)
花咲く僕らのアンサーを(D♭)
おもいでしりとり(G♭)
Sincere Grace(G♭)
透明できれい(C)
はっちゃけダイアローグクリスマス(A♭)
僕らが愚かだなんて誰が言った(A)
1000万回ハグなんだ(A♭)
絶景絶好スーパーデイ(G♭)
にゃんぼりー de モッフィー(A)
futsutsuka I love you(G♭)
everything!(A)
たびのとちゅ(B)
dialogue+kawa(E♭)
わたしたちのラプソディー(A)
流星群の向こうで(A)
TREASURE!(D)

 

・転調ありの曲
以下、転調のある楽曲。部分転調も捉えられてたところは転調扱いにしている為、気持ち多めです。特に好きな転調は、ガガピーガガのCメロ→落ちサビにかけての転調と、シャーベットマーメイドのCメロ→Dメロにかけての転調ですね。ともに短調から同主調に転調していて、めちゃくちゃオシャレだなと思います。派手ではないけど、でもハッとするような新鮮さがあるんですよね。


はじめてのかくめい!
イントロ〜2サビ間奏Cメロ G→Cメロ一部 Gm→落ちサビラスサビ G
※「僕たちに期待してお任せござれ 余裕」のみGmに部分転調

ダイアローグインビテーション!
イントロ1A1B Cm→1サビ F→2A2B Cm→間奏落ちサビ E♭→ラスサビ F
自己紹介曲が短調で作られてるの好き。

大冒険をよろしく
イントロ〜間奏落ちサビ F→ラスサビ前 Fm→ラスサビ F
※「はちゃめちゃでどだバタすぎるくらいが私たち向けでしょ」のみFmに部分転調

好きだよ、好き。
イントロ 1A1B G♭→1サビ A♭→2A2B G♭→間奏落ちサビラスサビ A♭

Domestic Force!
イントロ G♭→1A E♭m→1B1サビ A♭m→2A E♭m→2B2サビ間奏Cメロラスサビ A♭m
※意味不明

パジャマ de パーティ
イントロ~2サビ E→Cメロ G→間奏 Dメロ Em→落ちサビラスサビ E
短三度上→平行調同主調と転調して元の調に戻ってくるの構造が美しい……。

ぼくらは素敵だ
イントロ〜1サビ間奏 G→Cメロ Gm→落ちサビラスサビ G

夏の花火と君と青
イントロ〜2サビCメロ D♭→落ちサビ B♭→ラスサビ D♭

人生イージー
イントロ F→1A G→1B前半 F→1B 後半 G→1サビ C→2A G→2B前半 F→2B後半 G→2サビ間奏落ちサビラスサビ C
※意味不明

走れ
イントロ〜2サビ Cm→間奏Cメロ前半 E♭→Cメロ後半 G♭→落ちサビラスサビ Cm
落ちサビがCmとG♭が混ざったようなメロになってる。良いメロディほど調に属する音に縛られてない...という感覚があります。

シュガーロケット
イントロ1A1B E♭→1サビ G♭→間奏2A2B E♭→間奏Cメロ落ちサビラスサビ G♭

ドラマティックピース!
イントロ1A1B Gm→1サビ G→間奏2A〜Cメロ Gm→ラスサビ G→アウトロ Gm

謎解きはキスのあとで
イントロ1A E♭m→1B G♭→1サビ A♭→2A E♭m→2B G♭→2サビ A♭→Cメロ A♭m→落ちサビラスサビ A♭

プライベイト
イントロ G→1A1B E→1サビ2A G →間奏 Em→Cメロ E→ラスサビ G
短三度上は本当に頻出ですね。

I my me mind
頭 E→イントロ1A1B Am→1サビ A→間奏2A〜Cメロ E→ラスサビ A

アイガッテ♡ランテ
イントロ G♭→1A B→1B〜A2サビ G♭→ Cメロ B♭m→ラスサビ G♭
※意味不明

20xxMUEの光
イントロ1A前半 E♭→1A後半 G♭→1B1サビ間奏 A♭→2A前半 E♭→2A後半 G♭→2B〜Cメロ落ちサビラスサビ A♭
サビに向かってだんだんとキーが上がっていく構造も良い。

パンケーキいいな
イントロ1A1B E♭→1サビ G♭→2A2B Cメロ E♭→リズムで時が動き出す E→格別ね G♭m→Dメロ E♭→ラスサビG♭

恋は世界定理と共に
イントロ1A1B D→1サビ間奏 E→2A2B D→2サビCメロ落ちサビ E→ラスサビ F

ガガピーガガ
イントロ1A A→1B Am→1サビ間奏2A A→2B Am→間奏Cメロ C→Dメロ Am→落ちサビラスサビ A
Dメロから落ちサビに入る時に同主調に転調するのがめちゃくちゃ良い。落ちサビの入りにメロディが3度の音を連打することで長調になったことを強く印象付ける作りになっていて美しい……。

デネブとスピカ
イントロ E→1A前半 D→1A最後 F→1B D→1B後半 F→1サビ間奏 E→2A D→2B F→間奏 E→2B' F→2サビ〜ラスサビ E
※意味不明

シャーベットマーメイド
イントロ1A1B Cm→1サビ間奏 C→2A2B間奏Cメロ Cm→Dメロラスサビ C
名曲すぎる。DメロでCmから同主調に転調するけど、明るくなりすぎずに純朴さが残っている感じがたまらなく好き…。これぞハ長調

D+ has come
イントロ〜サビ間奏 B♭→ラスサビ直前 B♭m→ラスサビ B♭
※「心赴くまま」のみB♭mに部分転調

めっちゃオンリーユー
イントロ G→1A1B Gm→1サビ G→2A2B Gm→2サビCメロ落ちサビラスサビ G

やばきゅん♡シューベルト
イントロ1A1B C→1サビ間奏 E♭→2A C→2B Cm→2サビ E♭→間奏Cメロ C→ラスサビ E♭

MAHOROBA-Deli
イントロ〜2B G♭→間奏 B→Cメロ E→ラスサビ G

うしみつあっパレイド
イントロ1A1B A→1サビ B→2A〜落ちサビ A→ラスサビ B

夕空航路
イントロ〜2サビ G♭→Cメロ G♭m→落ちサビラスサビ G♭

僕らのユニバース
イントロ〜Cメロ A→ラスサビ B♭

かすかでたしか
イントロ1A G→1A E→1A1B1サビ G→2A G→2A E→2A〜ビラスサビ G
名曲すぎる。Aメロの途中でE→Gに転調するのが気付かないほどに自然で美しい……。
1A:だってずっと(E)続くわけじゃないから(G)

まるっとジブン時代
イントロ 1A1B E→1サビ A♭→間奏 A♭m→2A2B E→間奏〜ビラスサビ A♭

来世なんて待ってらんない
イントロ E→1A1B G♭→1サビ2A前半 E→2A後半 G♭→2サビCメロ E→落ちサビラスサビ G♭

フレンドファンファーレ
イントロ1A1B F→1サビ間奏2A前半 A♭→2A後半2B F→Cメロ Fm→落ちサビ A♭→ラスサビ A

イージー?ハード?しかして進め!
イントロ〜2A前半 G→2A後半 E→2B前半 G→2B後半 A→2サビ間奏Cメロラスサビ G

誰かじゃないから
イントロ Fm→1A〜2A A♭→間奏 Fm→2B A♭→Cメロ間奏 D♭→落ちサビ前半 Fm→落ちサビ後半ラスサビ A♭

ユートピア学概論
イントロ D→1A B→1B D→1サビ前半 Cm→1サビ後半 C→2A B→2サビCメロ Cm→Dメロ間奏 C →落ちサビラスサビ前半 Cm→ラスサビ後半 C

チャンバワンバfancy!!
イントロ~Cメロ間奏 E→落ちサビ E♭→ラスサビ E
落ちサビに半音下がる曲はDIALOGUE+では珍しい気がします。

凍てついて秒速
頭 A→イントロ1A Dm→1B Fm→1サビ B♭→間奏2A2A'間奏 Dm→2B Fm→ラスサビ B♭
※本当に意味不明

これは訓練ではない
イントロ1A F→1A G♭→1A F→1A G♭→1B〜Cメロ落ちサビ G→ラスサビ A♭

ロックンロール!
イントロ〜2サビ間奏 A♭→ラスサビ A

アリバイなカーテシー
イントロ〜ラスサビ E♭→アウトロ入り C→アウトロ E♭

カクノゴトキdance
イントロ~2サビ Cm→Cメロ C→ラスサビ Cm

以上。

i☆Ris 12th Anniversary Live を思い出す-文化・客層について-

 

この文章はフォロワーのYUSENA氏が刊行していた同人誌、「i☆Ris初アリーナMM 感想集」を読んで触発された人間が書くi☆Risの12周年ライブの感想、もといi☆Risやその現場に対するいまの気持ちをつづったものである。

***

ぴあアリーナMMを訪れて一番初めに驚いたことはファン層の変わりようだった。このライブが開催される少し前、i☆Risが主演のドキュメンタリー映画を新宿に見に行った時も客席の女性率に驚かされたが、まさかライブに来る客層まで変化しているとは思わなかった。アリーナを見渡すと歴戦のオタクがまだ残っていて安心する一方、スタンド席に座る私の周りにいた方はそのほとんどが若い女性で、驚きを通り越して違う世界に来てしまったような恐怖を覚えたくらいだ。このファン層の移り変わりはプリパラの開始から10年がたち、その当時触れていた子がライブに来られるくらい大きくなったことや、いまのi☆Risの楽曲やキャラクター性が女の子の心を掴んだことを如実に物語っていた。i☆Risがどんな形であれライブを続けてくれていることに嬉しさを感じている反面、あの頃の怒号のようなコール・mixが響き渡っていたライブを恋しく思う瞬間は少なくない。§Rainbowで芹澤コールをしない方を目の当たりにすると、さまざまなものが変わったのだという実感が湧く。客層が変われば当然文化が変わる。

***

i☆Risはコロナ禍で苦労したアイドルグループだと思う。*1当時行われた無発声のライブはもちろん楽しかったし、厳しい制限がある中でアイドルは精一杯パフォーマンスをし、客側はそれを最大限に楽しもうとした。しかし、それで満足できたかと問われれば、言葉を濁さざるを得ない。なぜなら、本人たちも言うようにアイドルの全力のパフォーマンスに対して、こちらも全力のコール・mixで応えるバチバチのぶつかり合いが、i☆Risのライブの楽しさの多くを占めていたからだ。パンデミックi☆Risの一番の武器を奪っていった。

いま振り返ると、コロナウィルスはたくさんの人の命を奪っただけでなく、目には見えないものまで多くを破壊していった。その一つがi☆Ris現場におけるコール・mixの文化だ。多くの人間の手によって脈々と受け継がれてきた曲のコールは無発声ライブ期間によって受け継がれるべき人たちに受け継がれなかった。これはとても大きな損失だ。ぽっかりと空いてしまった穴はなかなか埋まらない。新規のファンは現場を重ねてコールを覚える。そのファンが他界する頃にはより新しい人がオタクの背中を見て育っている。そうやって新陳代謝する現場と、受け継がれていく文化が私は好きだ。コロナ禍が破壊したものは、アイドル現場が今まで当たり前に積み上げてきた文化そのものである。女性のファンが多くなった裏には、激しいコール・mix文化の衰退があるのではないだろうか。

***

i☆Risのライブには常に新しくファンになった人にも、長くファンをやっている人にも、全員に楽しんでもらいたいという気配りがある。12年の歴史があるアイドルがこの想いを持ってライブをしている。これは凄いことだ。12周年ライブのセットリストを見ると、M09に「Special Kiss」が、M10には「YuRuYuRuハッピーデイズ」がある。これらの曲からはいわゆる古参*2に対する目配せを感じる。ライブでこれらの曲のイントロを聞くと、嬉しさのあまり叫びそうになってしまう。どれも時代を感じる良い曲だ。avexが作ったあの頃の、キラキラしたアイドルサウンドが聞ける場所はもう少なくなってしまった。Dream5も、Prizmmy☆も、X21も、とっくにみんな解散している。アイドル戦国時代が終わり、声優ユニットが乱立する時代も終わり、i☆Risは誰も居ない孤独な道を歩いているように見える。私にとってi☆Risはそういう、孤独な道を行く偉大な存在だ。i☆Risがもし居なくなってしまったら、私の愛した2016年前後のアイドルシーンが本当の意味で終わってしまう気がする。だからどうか、切実に居なくならないでほしい。山北さんが無理と言うまであとどれくらいの時間が残されているのだろう。一年かもしれないし、十年かもしれない。残された時間は大切にしようと思う。

*1:全てのアイドルが苦労したという当たり前の前提は一応書いておく。

*2:どこからが古参なのかは正直私にも分からない。

話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選

毎年恒例の催しに今年も参加します。aninadoさん今年も集計ありがとうございます!

「話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選」ルール
・2024年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

掲載順は放送日の古い順です。

 

以下、選評。

1. ゆびさきと恋々 Sign.10『桜志の世界』

脚本:米内山陽子、絵コンテ:村野佑太、演出:藤中達也


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亜細亜堂制作。逸臣さんとの交流を通して桜志くんの気持ちや雪との思い出が語られます。こういう恋愛アニメと出会うと、どうしても不器用なキャラクターの方に愛着が湧いてしまう私です。そんな素直になれない桜志くんの可愛さと、世界から2人だけを切り取るロマンティックな道具として手話に触れたことが10話に惹かれた理由です。大きな音を立てて打ち上がる花火に皆が釘付けになっている中で、手話を使うことで現れる2人だけの世界。そこはとても静かで、2人の間だけで通じる言語があって、誰にも邪魔されることのない特別な世界。もう2人だけの世界ではなくなってしまった切なさも含めて、素敵だなあと思いました。時代はラブコメのコメ抜き手話ありです。


2. 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd 第12話『決着、次の旅へ

脚本:清水恵、絵コンテ:星野真/高藤聡、演出:高藤聡


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スタジオフラッド制作。お話にも画面にもプリミティブな喜びが常にあった、2024年のトップアニメーションです。真の仲間2ndは全12話を通して、なかば強制的に生き方を決められてしまう世界で、それと向き合い、己の意志を持って、人間らしく生きていこうとする姿勢に強さが宿ると描き続けました。そこから一つエピソードを選ぶとするなら、私はこの最終話を選びます。沢山の考えに触れて迷うヴァンとの理性的な対話、震えそうになりながらするリットへのプロポーズ、どちらも良いシーンです。「毎朝君のために朝ごはんを作るよ」という愛の台詞に、なんだかこの作品の想う強さと優しさが詰まっている気がして。スローライフとは人間らしく生きていくことだと謳った本作の帰結として、なんて綺麗で美しいのだろうと思うわけです。息を吸う ここで吸う 生きてく…。

 

3. 変人のサラダボウル 第5話『ホームレス女騎士、ととのう』他

脚本:平坂読、絵コンテ:岩崎知子、演出:前園文夫


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SynergySP、スタジオコメット制作。岐阜という土地を舞台にした群像喜劇。絵柄のかわいさと作品の底に流れているおおらかさが大好きです。第5話はその後味にこそちょっぴり渋みが残りますが、私の思う変人のサラダボウルらしさが一番出ている気がしました。それはゆったりとした時間の流れの中に時おり見え隠れする、人が生きていくことへの切実さや人生のままならなさです。とつぜん夢が潰えて一人になってしまう夜のもの悲しさが、このアニメに程よい締まりを与えてくれます。幸せだった人にも、悲しみに暮れた人にも平等に次の日がきて、同じ喫茶店で朝ごはんを食べたりする。うまく言えませんが、群像劇の良さはこういうシーンにある気がします。プリケツちゃんが過去を振り返っている時の劇伴が涙を誘おうとするものではなく、どこか気の抜けたような音楽なのが素晴らしくて。あらゆることを劇的に表現し過ぎない手つきこそが、おおらかさ、ひいてはちょうど良さの正体なのかもしれません。

 

4. この素晴らしい世界に祝福を!3 #06『この素敵な暮らしに さよならを!』

脚本:上江洲誠、絵コンテ:楊烈駿、演出:五味伸介


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ドライブ制作。言わずと知れた異世界ファンタジーの金字塔。第6話はカズマがお城に忍び込んで神器を回収せんと奔走するお話です。高尾奏音さん演じるアイリス王女がもうかわいくて、かわいくて…。そんなアイリス王女との別れを描いたこの回は外せません。アイリスの前では良いお兄ちゃんであろうとするカズマと、そんな無礼であけすけなカズマの前では年相応のわがままな少女になれるアイリスの関係が愛おしいです。指輪のない手を見つめる王女のどこか悲しそうな、でも少しだけ嬉しそうな目線の先にはきっと、カズマと過ごした刺激的で忘れられない日々の思い出があるはずで、グッときます。この微妙なニュアンスを表現しきる画面と声が素晴らしい。高尾奏音さんは本当にすごい声優さんです。

 

5. リンカイ! EPISODE 9『わかりません!』

脚本:佐多賢人、絵コンテ:石山タカ明、演出:渡部一雄


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トムス・エンタテインメント制作。競輪を題材とした珍しいアニメです。そのストーリーやCMから、このアニメを通して現実の競輪を盛り上げていきたいという祈りが感じられます。第9話は分かりやすく言えば紗智が自分の中にある悔しさに気付くだけのお話です。しかし、大企業の令嬢として生まれた彼女のバックグラウンドと、経営者の目線から競輪選手、すなわち投資先としての紗智を語るお父さんが、このお話に唯一無二の肉付けをしています。お嬢様だった紗智のわがままな気持ち、兄さんの後を負いたくないからと競輪の道を目指した幼さにスポットが当たることで、やっと彼女のことを知れた気がしました。競輪の競技としての側面に、買う人の夢やギャンブルのダーティさが加わることで競輪ならではの仕上がりになったのだと思います。公営ギャンブルを題材としたアニメはつくづく良いものばかりですね。競女!!!!!!!!とか。

 

6. ATRI -My Dear Moments- Log06『僕のあたまの中の歌』

脚本:花田十輝、絵コンテ:加藤誠、演出:森田亜郎/加藤誠


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TROYCA制作。ノベルゲームを原作としたSF…萌えアニメ。第6話は夏生がずっと想いを寄せていた女性がATRIだったと判明するお話です。ピアノ演奏を始めとした音楽や色使いが綺麗でじんとくる良さがあります。その良さもさることながら、私がこの回で注目したいのは夏生の恋愛事情に迫ろうとする前半パートです。あの頃の生活のような豊かさはないけれど、年相応に色恋に興味があって、友達とバカみたいな話をして笑い合う日常がしっかりある。嬉しいですね〜。まさに、どんな状況でも人が生きている上で避けては通れない日々の営みが描かれています。 退廃的な世界そのものの美しさと、それでも失われない人々の日常はATRIという作品の魅力を語る上で欠かせない要素です。こういう描写の積み重ねがキャラクターに萌えと躍動感を与えているのでしょう。まさに高性能!

 

7. 負けヒロインが多すぎる! 第十話『さようならには早すぎる』

脚本:横谷昌宏、絵コンテ:村上達也、演出:飛田剛


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A-1 Pictures制作。失恋した女の子のその先を描いた青春ラブコメディ。やっぱりアニメは…ラブコメですよね。第10話は文化祭を通して小鞠ちゃんが恋に一区切りをつけるお話。もう最初から最後まで画面の雰囲気が良いです。ほんのりと薄暗い画面には秋のひざしの心地いい暖かさを感じますし、強くさす西日にはどこか哀愁があります。 一日が始まり、生徒ひとりひとりが文化祭を楽しんで、後片付けまで行う様子を細やかに描写する背後には、時が過ぎていくことや、そうして終わっていくものへの眼差しがある気がします。 温水くんの「時間が経たないと終わらないものもある」という言葉は象徴的です。楽しい時間が終わっていくもの悲しさが、 眩しいほどの夕暮れが失恋の悲しみを少しだけ隠しているようでしみじみとした良さがあります。キャラクターの細やかな芝居と画面の演出が光る回でした。

 

8. 女神のカフェテラス 第24話『最後のピラフ』

脚本:大知慶一郎、絵コンテ:桑原智、演出:川西泰二


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手塚プロダクション制作。やっぱりアニメは…ラブコメですよね〜!トンチキなギャグとサービスシーンと真面目なトーンの話を反復横跳びする情緒の狂ったアニメです。ですが、喫茶店に住み込みで働く従業員を家族と呼ぶこのアニメが一方で、ヒロインが血の繋がった肉親と今どういう関係にあるのかを詳らかにした2クール目の手つきには、一本筋の通るものを感じました。たいへん好ましいね。ハーレムアニメのクオリティはその中心にいる男キャラの好感度で決まると言います。秋水にはフランスに行ってしまう桜花を快く送り出してやれと言っておきながら、別れ際の寂しさを全く隠せてないはやっちには愛嬌があるんです。第24話を選んだのは、桜花さんがそんなはやっちに不意打ちのキスをするシーンの美しさに胸がいっぱいになったからです。今までヒロインレースに参加してこなかった桜花さんだからこそ出せる驚きとトキメキがありました。私は普段は流星さん派なのですが、この回ばかりは桜花さん派になっちゃった 今なっちゃった…。

 

9. 妻、小学生になる。 第7話『しあわせの、兆し。』

脚本:平林佐和子、絵コンテ:阿部記之、演出:二村寧々


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スタジオサインポスト制作。大きな喪失からの立ち直りを描いたハートフル・アニメーション。中でも家族で蓮司さんのもとに遊びに行くこのエピソードは特に心温まるものでした。人生には悲しい別離があるけれど、それと同じくらい素敵な出会いがあると信じたくなります。 どこまでいっても私は人と人が出会い、少しづつ歩み寄りながら関係をつむいでいく物語が好きです。蓮司さんは大切な人との別れから立ち直った人としてお父さんや麻衣とは対をなすキャラクターとして描かれます。ですが、そんな蓮司さんでもしっかり8年間はその別れを引きずっていたところは見逃したくなくて、そこには悲しみを出来るかぎり等身大で描こうとするこの作品なりの誠実さがあるように感じました。人生で感じる嬉しさや悲しさに真正面からぶつかって行く、とてもまっすぐなアニメです。

 

10. ラブライブ!スーパースター!! 3期第9話『ザルツブルガー・ノッケルン』

脚本:花田十輝、絵コンテ:古田丈司、演出:小谷野竜成


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サンライズ制作。アイドルアニメ…というよりは学園青春ドラマ。スーパースターの第3期から何話を選ぼうかはとても迷いました。あの時の誓いを無かったことには出来ないとメンバーと袂を分かった1話に、Liella!というチームの縦の繋がりが見えた10話、始まりを予感させて物語を締めくくった12話とどれも筆舌に尽くし難い良さがあります。それらを抑えてこの9話を選んだ理由はたった一つ、単純にマルガレーテが好きだからです。ツンとした態度で、闘争心むき出しで、不器用で、でも素直なところもあって、人並みに優しくて…。言ってしまえば優等生の中に混ざる一匹狼。彼女の存在なくしてスーパースターの3期は語れません。優秀な後輩が入ったことで自らの弱さを見つめて受け入れた2年生と、そんな2年生の姿に次の世代の胎動を感じてそっと見守ることを選ぶ3年生。キャラクターたちの心強さと、すぐそこまで来ている別れの気配に感情がぐちゃぐちゃになります。チームで歌うこと、過ぎ去っていく季節があると気付いたマルガレーテがつむぎ出す言葉にはしっかりとした重みがあって。Liella!のメンバーが彼女に向ける視線を見るだけで、本当の意味で彼女がチームの一員になれたんだと分かります。私はこのシーンが大好きなんだ。3学年が揃うことで生まれる豊かな人間模様と心の機微が描かれた話だったと思います。

 

総評

やっぱりアニメはラブコメですよね。いや、ラブコメが好きという自覚は実はそんなにないんですけど、萌えと人間関係が好きだから結果としてラブコメ好きみたいになってるところがあります。今年も私らしい選出になりました。それはMFG18話を選ぼうとずっと思っていたけど、最後の最後にその枠を妻小7話にしたとか、そういうことです。面白い/熱いアニメも好きなのですが、自分の根っこが人と人が関わることで生まれる温かさを食べて生きる妖怪だから、最終的にはこういうチョイスになりがちです。ここ一年のアニメを振り返って感想を残すことに自分は少なからず価値を感じています。完結したアニメにもう一度目を向けること、それらを見て自分の中に何が生まれるかを見つめること、更にそれを文章に起こすこと。インスタントな消費が幅を利かせる時代だからこそ、そういうことをやっていきたいですね。豊かさを失わずに生きていたいものです。

お疲れ様でした!

好きなアニソン/声優ソングのメロディを100曲耳コピして調性を調べるぞ!

この夏の自由研究です。曲には調性とそれに対する一般的な印象があると言われていますが、現代のアニソンに対してその印象がどの程度当てはまるのかを調べてみます。基本的には1サビのキーをその楽曲のキーとして記録します。転調に気付いた場合はキーの移り変わりを記録しています。特に記載がない場合は2番と1番は同じ転調をしています。たぶん8割くらいは当たっているはず…。以下が調査結果です。

 

・Cメジャー

一般的な印象:明るい、素朴、濁りがない
所感:パブリックイメージの通りです。黒鍵を使わない分エロさが無いので、キーとしての人気は意外とないのかもしれません。サピユミがCメジャーの楽曲なの解釈一致で嬉しい。

 

・C♯メジャー

 

・Dメジャー
一般的な印象:神聖
所感:イメージの通り神聖な楽曲が揃ってます。キーとしての人気は低いものの、しっかりと楽曲に合う雰囲気を提供してくれているなと感じます。

 

・D♯メジャー

 

・Eメジャー

一般的な印象:川がせせらいだり朝日が差し込んでくるような自然
所感:概ねイメージ通りかな…? Eメジャーでしか出せない絶妙な塩梅のエモーショナルさがあると信じたい。

 

・Fメジャー

一般的な印象:平和、優しい
所感:これも概ねイメージ通り。大冒険をよろしく、ぼなぺてぃーと♡S を見るに、元気な曲を作るのにもかなり適してるんじゃないかなと思う。

 

・F♯メジャー

 

・Gメジャー

一般的な印象:元気、活発
所感:大本命Gメジャースケール。元気な曲がある一方で、エモい曲も多数並んでいて、アニソンのGメジャーはエモーショナルな名曲を生み出すスケールなんだと感じます。メロディは白鍵の「ソ」~「レ」の間で殆どが構成されていますが、その響きにどこか切なさが宿る不思議なスケールです。特に「シ」がエロい。シューベルトも「エロ過ぎ~」って歌ってました。

 

・G♯メジャー

 

・Aメジャー

一般的な印象:明るい、情熱、煌びやか
所感:概ねイメージ通りです。明るい曲は他のスケールでも表現できる一方で、この煌びやかさはAメジャーでしか出せない雰囲気なのかなと思いました。

 

・A♯メジャー


・Bメジャー

一般的な印象:都会、硬い感じ
所感:意外と印象通りかもしれないです。他のキーにはない独特のテクスチャがある気がします。

 

・総括

まず全体を俯瞰してみると、Gメジャーが人気の中心にあって、その前後E〜Aに程よくキーが散ってる印象です。逆にB, C, D はかなり珍しいです。自分の聞く曲は殆どが女性ボーカルなので、音域との相性もあるのかな。男性ボーカルの曲ではまた違う傾向が見られるかもしれません。

100曲も耳コピをすると流石に少しは得意になってきます。前までは歌声のコピーしか出来なかったけど、徐々に伴奏、特にリードギターやリードのシンセ、ストリングスやブラス等の上物は音程が聞き取れるようになってきて意外と進歩してるのかもしれないです。ただコードをコピーするのにはまだまだ練習が必要な気がします。5分も掛からずにメロディをコピーできる曲もあれば、特に田淵智也田中秀和の楽曲はえげつない転調をしてて捉えるのにかなり苦労しました。正直合ってる自信が無いぜ。部分転調みたいな話かもしれませんが、転調前に少しだけ他の調を経由する動きがあって、その時はもうスケールの概念が壊れていて混乱します。なにを食べたらこんなメロディが出てくるんだ。…ラーメンか。僕もラーメン食べよ。

こう俯瞰してみると約半数の曲には転調があり、特に珍しい技法という印象はないです。自分は裏切られる感が好きなので、落ちサビに上に転調する曲や、ラスサビが1サビの半音上になる転調が好きです。また落ちサビで転調しない曲はボーカルの抑揚などの表現が際立つ感じがあり、新しい気付きがありました。調べていく中で転調に気付いた時は裏取りを兼ねてTwitterで「(任意の曲名) 転調」で調べたりしたんですけど、信憑性が怪しいツイートもたまに紛れてるから気を付けた方が良いです。キーがどうなったか、何度上下したかも書いといて!一番信じられるのは自分の耳…と言いたいけど、一番信じられないのも自分の耳だったりしますからね。以上!

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僕たちは今こそ、ハヤテのごとく!を読むべきなのかもしれない - 完結まで読んでの感想

ハヤテのごとく!、2004年から2017年まで週刊少年サンデーで連載された執事ギャグラブコメディ漫画。2007年にはアニメ化もされ、私のような年端のいかない少年をこの道に引き摺り込んだ悪逆非道な作品である。うそ、大好きな作品である。

放送当時、パロディもラブコメも物語の機微すらも分からなかった私が何故かコミックスを集めていた数少ない作品だ。たぶん、おっぱい目当てで買っていたのだろう。かの有名な水蓮寺ルカとの同人誌対決編が始まってしばらくすると自然とコミックスを買わなくなった。当時中学生だった。それから気付けば10数年離れていた。

Youtubeでされているアニメの無料配信をきっかけに自分の中にあった何かが爆発し、アニメ2期を一気に見返した。とても良いアニメだった。その勢いのままに原作漫画を完結(52巻)まで読み終えた。 面白かった。最後まで楽しく読めた。しかし、と言うよりやはり、私はこの作品に対して言いたいことがある。言わせてほしい。今日はそれを言いに来た。

さあ、Kindleを立ち上げて漫画を買いなさい。サンデーうぇぶりを開きなさい。快活CLUBに行きなさい。いまの私たちにはハヤテのごとく!を一気読みできる環境がある。

***

ハヤテのごとくは26巻、天王洲アテネ編が終わってから新展開を迎える。綾崎ハヤテが過去の大部分を清算し物語の主人公はナギへ、ナギの成長物語へとシフトする。同人誌対決は三千院ナギが独り立ちする為の物語だと言ってもいい。身も蓋もない話だが、私にとってこれは到底受け入れられなかった。ナギが自分の身の回りの世話を自分で出来るようになるにつれて、キャラクターとしての魅力がどんどん損なわれていくように感じた。三千院ナギに最も惹かれたのは天王洲アテネ編の終盤、ハヤテの持つ王玉を壊したシーンだ。そこには人としての優しさと主としての矜恃があった。たとえ漫画が描けなくても、一人で生きていけなくても、いやだからこそ、あの場でハヤテを救った三千院ナギは強くて、かっこよかったんだ。ハヤテのごとくがラブコメとしても面白かったのは、魅力的なヒロインに囲まれている中で、ハヤテのナギに対する気持ちだけが、ただ一つ特別だったからだ。忠誠と言っていい。だから、ナギの成長と共にマリアやハヤテの役割が薄くなっていく26巻以降の物語はハヤテのごとく!を読んでいる気があまりしなかった。ただ、人が成長して普通になっていくことと、キャラクターとして面白味がなくなることは同義であると、畑健二郎先生が語っていたのは一つ、自分にとって良いことに思えた。

最終的にハヤテは成長したナギと主従の関係を捨てて恋仲になった。素敵なエンディングだという気持ちもある。一方で物語が正しい結末に向かっていく重力に逆らえなかったようにも見えた。13年も続いたラブコメディの結末は、ひどく無難だったように思う。いま私の気持ちは納得とは遠い場所にある。ヒナたんじゃ、ヒナたんENDじゃダメだったんですか!? アーたん(*´д`*)ハァハァ

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サンタの赤は血の色地獄2024

また曲を作った - 144.5

菅野真衣さんの誕生日に合わせて曲を作りました。その備忘録です。

Stream 144.5 (short ver.) by きう | Listen online for free on SoundCloud

 

・使用音源

歌:メインはSynthesizer VのMai、コーラスは弦巻マキ
ドラム:SSD5の無料版
ベース:MODO BASS2
ギター(エレキ):UI Standerd Guitar
ギター(アコースティック):Ample Guitar M Lite Ⅱ
シンセ:Vital
ストリング:LABS

 

・曲について

ついに有料音源に手を出してしまった。MODO BASS2がセールで75%OFFと言われたら買っちゃいますわな。やっぱり音が良いしモチベも上がるから多分これからも飽きないうちは有料音源買っちゃいそう。もう一つ買ったのが「Sound City Studios Plugin」と言うやつで、楽器のスタジオでの部屋鳴りをシミュレートしてくれるやつ。これのおかげで以前に比べると音がのっぺりしなくなって、全体が馴染む感じが出てたと思う。これも良い買い物。Ozone11も買おうと思ってたんだけど、意外と自分でマスタリング出来そうだったので今回は見送った。セールになったら買おう。

小節の構成に関してはMELODIESを、リズムに関してはサヨナラを意識してる。特にベースラインは結構サヨナラを参考にしてて、Aメロとサビはサヨナラのベースラインを自分の曲のコード進行に合わせてアレンジしたみたいな感じ。ここは支えて、ここはオクターブ上げて表に出るみたいな塩梅が絶妙。ベースって楽器が結構好きだなということに気付いたので、ミックスの段階でベースラインの良さを消さないように他の楽器の音量は抑え目にしてる。かと言ってサビでの盛り上がり感は欲しいので、6度下でハモるコーラス、4本のストリングとシンセで装飾して、アコギで空間を埋める。なんというか、空間を埋めてる楽器のカッコ良さってあると思う。The One and Only のイントロのギターとか、Pray for you のサビのギターとか、普通に聞いてると聞こえないんだけど、よく聞くと…確かに居ることのカッコ良さ。

 

・作詞

今回一番楽しかったの作詞かもしれない。ノートにペンでかんまいちゃんに関するワードを書き並べて、歌詞の中で表現したいことや全体の流れを見た上で言葉を当てはめていく遊び、めちゃくちゃ楽しい。「立てば 偉いらい 座れば天才バブちゃん 歩く姿はうまいまい」←これがやりたいだけかも

普通に詩を書こうとすると自由律になるから選択肢が無限に広いけど、作詞は決められたリズムの中でする必要があるのがやりやすいと思う。

 

以上!

IDOLY PRIDE VENUS PARTY の2日目に行ってきたよ〜ん

*神田沙也加さんに対する言及があるのでお読みの際は気を付けてください。 *1

2024年8月12日、パシフィコ横浜で行われた「 IDOLY PRIDE VENUS PARTY The Second」の2日目を見てきました。1日目は各ユニットごとに、とにかく夏らしく盛り上がる曲が多く披露され、特に既婚者ユニット*2がエアロビで大暴れしていました。2日目も同様に既婚者が大暴れする日になるかと思われましたが、一番心に残ったのはやっぱり、song for you を聞けたことで、素朴に良かったなと思いました。

水着やチア衣装やもし恋がメインコンテンツ(?)になっているソシャゲをしていると忘れそうになりますが、IDOLY PRIDE ってこういうコンテンツだったな…ということを、song for you を聞いていると思い出します。それはアニメがとても面白かった/曲が物語の文脈を背負ってるメディアミックスものであることと、長瀬麻奈役の神田沙也加さんが既に亡くなられていることです。2021年の末、奇跡ライブへの出演が決まっていて、「まいまいが好きな"あの人"をコンまるに呼べる権利」を持つ中での訃報に私自身も悲しみを覚えていましたが、それと同じくらい、菅野さんのTwitterとインスタの更新が訃報から3日〜4日ほどパタリと止んだあの期間の心配や不安な気持ちが未だに強く記憶に残っています。

そんな背景があってか、菅野真衣さんが song for you を歌唱することは私の目には象徴的に映りました。菅野さんが song for you を歌うことで否応なく発生してしまうえぐみが時間と共に薄れていって、過剰に感動することもなく、正面から受け止められるようになるまでの2年半だったのかな…と、そんなことを考えながら曲を聴いていた気がします。それはそれとして、歌唱自体もとても良かったな。真衣・王、美來・王とさせて下さい。

次回のライブも楽しm…って、会場が立川ステージガーデンやないかーい!

*1:当時の出来事を仔細に残しておくことがインターネットの役割の一つであると考えているので、しっかりめに言及しています。

*2:またの名をLiznoir

アイドルが終わる日、tipToe.ラストワンマンを見た日。

6年前のあの日も、季節に似つかわしくなく蒸し暑かったし、フォロワーはベロベロに酔っ払っていた。

tipToe.のラストワンマンライブを見た。tipToe.の現場に足繁く通っていた訳ではない。ただ、「さくら草の咲く頃に」や「シンガーソングトラベラー」などのギターサウンドが好きな曲は普段からよく聞いていた。ライブハウスでしか彼女たちを見たことがなかったから、ホールで見る彼女たちは何だか新鮮だった。

最後だなと感じつつも、最高に楽しかった。なんて良い日なんだろう。アイドルの解散とは、なんと美しいのだろう。素晴らしかったこの瞬間も、時が経つにつれて忘れていくし、楽曲とだって少しづつ、少しづつ疎遠になっていく。そうやって、tipToe.は思い出になるんだ。仲の良かった友達といつの間にか会わなくなるように。おれはよく知っているんだ。

X21が解散してからそろそろ6年経つ。ラストライブが楽しかったことも、曲も、新橋の路上で飲んだことも、おれはまだ忘れていない。たぶん、今日のことも忘れないだろう。「ホワイトピース」も「夢日和」も「星降る夜、君とダンスを」も。tipToe.を形作っている曲って、こういう曲だったのかもしれない。

良い夜だ。アイドルの終わりを見届けた後、その余韻に浸りながら歩く。月が出ている。湿った風が頬を撫でる。少し暑い。そんな7月21日。