ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

1/26 アイドルアニメ(少年ハリウッド)の話

世間一般でアイドルアニメと呼ばれるアニメの数は多かれど、「アイドル」という存在を真正面から描いている作品はとても少ないとよく思う。それは悪い事ではない。僕はラブライブが大好きだし、自己実現の結果としてステージがあるという作劇はアニメとして自然だ。アニメで描かれるアイドル像が現実にあるアイドルと如何にズレているかを論じる事に私は特段意味を感じない。お陰で私はラブライブを始めとした所謂アイドルアニメのキャラクターをアイドルとしては見れない訳だ。現実でキャストがキャラクターを内に宿す人としてステージに上がった時に、初めてコンテンツにアイドルという概念が導入される。

・・・

少年ハリウッドを久々に見返した。何度見ても不思議なアニメだと思うと同時に、ここまで「アイドル」という概念・職業の真に迫れたアニメは他に類を見ないとも思う。ラブライブがステージを「感情を爆発させる場所、自分自身で居られる場所」と定義するなら、少年ハリウッドはステージを「思ってる事も言えない場所、自分以外の何者かになる場所」と定義する。アイドルとは数多の人間から様々な理想を押し付けられる者だとこのアニメは主張してくる。5話や10話を始めとした少年ハリウッドが出演する舞台や番組、ライブをそのまま流す話は、少年ハリウッドである彼らが明らかに何者かを演じている姿を淡々と見せ続ける。見た人は分かると思うがかなり挑戦的な作りで、キャラクターの心の声など、アニメ的な演出が全く無い。本当に彼らが出演している音楽番組を見ているような不気味な30分だった。このように、アイドルはファンの理想の姿を常に演じ続けねばならないという思想が作品の根底にあり、主な作劇はステージの外に存在する人間としての少年ハリウッドが中心となるが、何故だかそれさえも虚構なのではと、実は私が見ているのは作られたドキュメンタリーなのではないかと疑いたくなる危うさを持った作品だと感じた。事実として、この作品の次回予告ではアニメの脚本が映されていた。

・・・

また、この作品で描かれるアイドル観は核心を突いている。特に唸ったのは第16話『本物の握手』だ。アイドルが日頃からしている何気ない一回の握手も、未来で少年ハリウッドが握手出来ないくらい大きな存在になると、何気なかった握手がその人の中で宝物になる。だから、アイドルはいつか宝物になるかもしれないその欠片をファンに配るし、欠片が本物の宝物になるように大きなステージを目指す。アイドルが何故握手をするのかに対するこの作品の解答はこれだ。正直、こんな解答はアイドルに対する理解がないと生まれないと思う。何気ない握手が宝物になった経験がある身としては、少年ハリウッドの主張していることには、果てしない説得力を感じざるを得ない。

・・・

やはり少年ハリウッドはアイドルアニメであった。ラブライブを始めとした歌い踊る作品が、私の中でアイドルアニメではなく青春学園ドラマにカテゴライズされる一方で、少年ハリウッドだけは比類ないアイドルアニメとして在り続ける。(少年ハリウッドみたいなアニメがあったら見たいので教えて下さい)

1/22 永遠にアイドルでは居られない

諸行無常という言葉がある。人生の中でこの言葉の意味を噛み締める機会は何度かあると思うが、好きなアイドルグループが解散した時と、好きなアイドルグループから卒業メンバーが出た時ほど、この言葉の意味を実感する機会はそうない。

澁谷梓希さんがi☆Risを卒業するそうだ。なるほど。漠然とi☆Risはずっと6人のまま、あと5〜6年はアイドルとして活動するものだと勝手に思っていた。明確な根拠は無いが、あるとすれば彼女たち自身がi☆Risを大好きだという気持ちを7周年ライブで見せ付けられたからだ。

僕がi☆Risに感じていた魅力の一つに『変わらないこと』と言うのがあった。現場に足を運ぶようになったのは本当に最近の事なのだが、僕がプリティーリズムにハマっていた時も、X21にハマっていた時も、ラブライブにハマっていた時も、声優にハマっていた時も、i☆Risは変わらずにずっと6人で活動をしてくれていた。様々なコンテンツが形を変え、時に消えていく時代の中で、8年間変わらずに居てくれた事実そのものに、とてつもなく安心させられていたと分かった。澁谷さんの個人の活動を熱心に追っている身ではないが、それでも卒業がこんなに寂しいのは、i☆Risというグループの形が変わってしまう事への、また6人で作られていたバランスの取れた空気が無くなってしまう事への寂しさなのだろう。

メンバーはもう良い歳だ、最年少の若井さんが25歳なのだもの。澁谷さんは27歳、グループ活動より優先したいことの一つや二つ出てきて当たり前だ。寂しいけど、受け入れる以外の選択肢を僕は持ち合わせていないので、ひとまず今の気持ちだけ書いておいた。

話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

2020年も終わりなので書いていきます。今年はaninado様が集計を行ってくれております。感謝です。

「話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選」ルール
 ・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
 ・1作品につき上限1話。
 ・順位は付けない。*1

 

1. 22/7 第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』
脚本:大西雄仁 絵コンテ/演出:森大貴

コメント:体調不良で倒れてしまったメンバーの仕事を代役として全てこなす戸田ジュンの無尽蔵の元気さと、その元気さのルーツに迫った第7話を選んだ。アイドルとして奔走する戸田ジュンの今と難病を患っていた過去とを反復横跳びする構成と、その語り口が感傷的だったのが印象深い。演出等にも凝っており、特にジュンが屋上で夕日を見ながら号泣するシーンはその綺麗さと相まって込み上げるものがあった。あれだけ苦悩した難病がさっぱり無くなる話の落ちも不思議な後味を演出しており、アニメナナニジの中でも特別好きな話だった。

 

2. かぐや様は告らせたい?第6話『伊井野ミコを笑わせない/伊井野ミコを笑わせたい/かぐや様は呼ばれない』
脚本:中西やすひろ 絵コンテ:畠山守 演出:仁科邦康

コメント:天才たちの恋愛頭脳戦とタイトルに銘打っているが、もっと広く学園ドラマとして魅せてきた第6話を選出。普段は生徒会室でラブコメを繰り広げている生徒会役員の真面目な一面を見られるのが好き。マイクを介さずに放った「言ってみ」の一言で壇上の伊井野ミコを聴衆の目から救いつつ、救った上で自分が勝つ白金御行のカッコよさが爆発していた。伊井野ミコの過去や人間としての弱さを節々で描きつつ、クラスメイトに認められながらの僅差での敗北、生徒会加入の流れ全てが噛み合っていて良かった。

 

3. ミュークルドリーミー 第15話『ドキドキ花火大会』
脚本:金杉弘子 絵コンテ:宮崎なぎさ 演出:海宝興蔵

コメント:2020年で最も可愛いが溢れていたアニメからは、中学生たちのドロドロの恋愛愛憎劇を描いていた第15話を選出。杉山先輩と百合先輩が2人で花火大会に来ているところを目撃する主人公のゆめちゃん、朝陽を花火大会に誘って断られたにも関わらず、ゆめと朝陽くんが2人で居るところに居合わせてしまった森村さん、ゆめに「朝陽と付き合ってるって勘違いされても困る」と面と向かって言われてしまう朝陽。一つの場所で色んなキャラが同時多発的に失恋にも近い、切ない感情を抱えてしまうシナリオに胸がキリキリと痛んだ。森村さんが夢の中でゆめに向けてきた憎悪にも近い感情は、恋敵に向けられるべくして向けられるものであり、一概にブラックスキーマのせいとも言えないところにも、独特な後味の切なさがある。朝陽がゆめに「ゆめとは隣に住むただの幼馴染って森村には説明した」と伝えると、今度はゆめの方の顔が曇ってしまい、お互いに自分の気持ちを正しく把握しきれていない2人やり取りにまた胸が締め付けられるのだった。第15話はミュークルの中でも突出してえげつない話だが、日向ゆめちゃんは2020年で最も可愛くて好きなキャラクターだった。

 

4. シャドウバース 第17話『特別と普通』
脚本:川口敬一郎、磯崎輪太郎 絵コンテ:大平直樹 演出:津田義三、江副仁美

コメント:特別に憧れるミモリちゃんと、普通で居たかったアリスちゃんの真剣勝負が行われた第17話を選ぶ。カードゲームが心と心を通わせる手段として使われたこと、またこれが女の子と女の子の間で行われていることが好き。平日の夕方からテレ東でレズセックスが垂れ流しているも同然だった。「どんなアリスちゃんもアリスちゃんだよ」というミモリの言葉によって、どこか吹っ切れたアリスちゃんの使うフォロワーが、露骨に禍々しくなるのが良かった。黒羽アリスちゃんは2020年で2番目に好きな女。

 

5. 魔王学院の不適合者 第6話『魔剣大会』
脚本:大内珠帆 絵コンテ:西田正義 演出:福多潤

コメント: 全13話を通して面白かった魔王学院の不適合者からは第6話を選出。猫喫茶に勤めるアイヴィスや、きのこグラタンを食した際の「絶品だ」など節々で面白いシーンが挿入されがちで、面白くないシーンが無いアニメだった。第6話ではアノスが両親を想う気持ちが描かれる。父さんも母さんもアノスに比べたら弱く至って普通の両親だが、アノスに対する愛情は一点の曇りもないほどに純粋で、そんな両親のことをアノスもまた学友と同等かそれ以上に愛し、誇りに思っている。魔剣大会への出場を決めたラストシーンでは、魔王として長く生きてきたアノスが、両親と共に生きている今を大事にしていることが描かれ、これもまたアノスというキャラクターのカリスマ性に磨きをかけている。

 

6. キラッとプリ☆チャン 第118話『キラッと集まれ!プリティーオールフレンズだッチュ!』
脚本:金杉弘子 絵コンテ/演出:小林浩輔 プリチャン☆ライブ演出:安藤尚也、小林浩輔、江副仁美、京極尚彦菱田正和

コメント:プリティーシリーズ10周年を記念して放送された118話を選出。突然スケートリンクに放り出されたり、掃除機に吸い込まれたり、空から眼鏡が降ってきたりと、トチ狂った話から繰り出される感動的なライブには、プリティーシリーズが10年かけて培ってきた雰囲気が凝縮されていたような気がした。「プリマ☆ドンナ?メモリアル」では歴代の主人公5人からバトンを受け取るような形で、今を担う桃山みらいがサビのセンターを務めていたのが良かった。間奏からは主人公たちの技が連続で披露されたが、落ちサビにオーロラライジングドリームの羽が生えるシーンを重ねてくるのはズルいとしか言いようがない。プリティーリズム、プリパラが好きな自分にとっては本当にご褒美のような話だった。

 

7. 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第3話『大好きを叫ぶ』
脚本:田中仁 絵コンテ/演出:長友孝和 ダンスパート演出:京極尚彦

コメント:第6話も良い回だったが、こちらには第3話を選出。自分が居たら同好会の為にならないと言う優木せつ菜に対して「あなたはあなたのままでいい*2」と伝える侑と、そんな侑に対して「どうなっても知りませんよ」と良い意味で自分が変わることを諦めているせつ菜のやり取りがお気に入り。「自分の我儘を貫き通す」という話の筋は従来のラブライブでも見られ*3、シナリオの面では非常にラブライブらしいと言える。猫を虫網で捕獲しようとするせつ菜の可愛さもあり好きな話だ。

 

8. ご注文はうさぎですか?BLOOM 第3羽『世界のすべては私の経験値』
脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ/演出:篠原正寛

コメント:2020年秋アニメの王からは第3話を選出。バイト仲間の普段見られない一面を学校という他の共同体を用いて目撃する話と、チマメ隊の進路の話を上手く織り交ぜて描いた第3話と第4話は、ご注文はうさぎですか?シリーズを通して見ても傑作に思える。お嬢様学校に苦手意識を持っていたマヤが、いざ飛び込んでみたら悪くないと思える様子も好きで、ごちうさを可愛さと少しの毒っ気で構成されたアニメだと思っていた自分の認識が正されたような感覚があった。チマメ隊の3人が手を繋ぎ一緒の学校へ行こうと笑い合うシーンがあるが、その後に流れるEDではチノをティーポッドから連れ出すマヤとメグ⇒3人で並びながら「季節は過ぎ去っていくけど、3人の気持ちは変わらない」と歌うカット⇒メグとマヤの居た虚空を一人で見つめるチノの映像が作られており、この先の展開を示唆的に描いているのも印象的だった。

 

9. アサルトリリィBOUQUET 第5話『ヒスイカズラ
脚本:佐伯昭志 絵コンテ/演出:長原圭太

コメント:2020年秋アニメの帝からは第5話を選出。夢結が梨璃の誕生日プレゼントを探しに行く話を通して描かれた、夢結の不器用さと優しさに胸がジーンとなる話だった。第5話は特に美術に力が入っており、夢結が電車で山梨に移動するシーンや梨璃の故郷の駄菓子屋さんの寂れた雰囲気、それとは対照的なラムネの鮮やかさは物語をより引き立てていた。結局のところ夢結はラムネを子供に渡してしまい、学校の校門で買ったラムネをプレゼントしたが、この時の梨璃の「ぶどう畑の匂いがします」という台詞にもセンスが溢れている。梨璃には夢結が故郷まで出向いてラムネを買っていたことまでは分からないだろうし、ただ梨璃にとって懐かしい匂いを夢結が身に纏っている事実だけがあり、この台詞を聞いた夢結が少し嬉しそうにしている。夢結が重ねてきた苦労が梨璃に完全に伝わることは無かったが、その伝わらなさが夢結というキャラクターの不器用な部分であり、また愛おしい部分でもあると思った。間違いなく2020年トップエピソードの一角。

 

10. 魔王城でおやすみ 最終夜『魔王城の眠り姫』
脚本:中村能子 絵コンテ:山崎みつえ 演出:山崎みつえ、野呂純恵

コメント:2020年秋アニメの妃からは最終夜を選出。安眠を求めて魔王城を冒険する物語の終着点はパンツを取りに実家に帰る話であったが、そこでの騒動を通して明かされた「魔族と人間の架け橋たる存在で居る」という姫の胸中は、この作品の帰結として美しいものだった。魔族が姫に優しくしてくれたことも、姫が魔王城で楽しく過ごしていることも、今まで描かれてきた全てが自分の意志で魔王城に戻る姫の気持ちを理解するのに十分たるピースになっていた。姫が人間界での生活に疲弊していたことも物語の序盤で仄めかされており、それを踏まえると目に涙を浮かべながら「楽しそうね!」とだけ伝えて姫を魔王城へ送り出すカイミーン女王の姿には涙を流す他なかった。姫と魔王の力関係が話が進むにつれて逆転していく本作は、時間と共にどんどん面白くなるアニメであったし、その面白さと感動的な話が合わさって生まれた素晴らしい最終夜だった。

 

今年はそんなに本数見れなかったので、2021年はもうちょっとアニメ見よう。

*1:本記事の紹介順序は放送日時が早い順です。

*2:意訳

*3:無印13話でことりの留学を止めた話など

TVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』感想/総評

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のTVアニメ放映が終了した。放映期間中の3ヶ月間はTLのお祭りのような雰囲気を楽しむと同時に、このアニメと自分の感性の噛み合わなさに苦悩した日々でもあった。良いと思った話もあれば、イマイチ刺さらなかった話もあり、元より虹ヶ咲が現実で行ってきた活動が好きだった私にとっては、アニメをアニメとして評価したい気持ちと、肯定的に受け止めてこの先の虹ヶ咲も追いかけたい気持ちが胸の中に共存していた。そんな訳で総評をざっくばらんに綴っていく。

 

ラブライブらしさとは

1話の放映当時、私はこのアニメを見て「ラブライブらしくないな」と思った。 当時の根拠は「無印やサンシャインとは特にライブシーンのリアリティライン*1が異なる」や「キャラクターの仕草にわざとらしさが無い」を挙げているが、今考えると当たらずも遠からずに思える。この「らしくなさ」は回を重ねる毎に色濃くなり、私はこのアニメを今までのラブライブシリーズとは全く別のアニメだと思っている。さて、無印及びサンシャインのどこに「ラブライブらしさ」を見出すのは人それぞれだが、私は「キャラの感情に嘘が無いこと」がラブライブらしさだと考えている。詳しく書くと長くなってしまうが、例えばことりと海未がなぜ穂乃果と一緒にスクールアイドルをやろうと思ったのかも、津島善子が堕天使を好きな気持ちを捨てきれずに居たことも、アニメの中でその根拠が明確に描かれており*2*3、多くを通してキャラクターの感情が自然と入ってくる作劇になっている。そしてこれは無印とサンシャインに共通する特徴だと思う。

一方で虹ヶ咲のアニメはここが徹底されていないように見えた。根拠自体は描かれているが、明確とまでは行かないという言い方が正しい。歩夢が侑以外のファンを好きになった描写も、侑が音楽を始めたいと思った描写*4も出方に唐突さがあり、もう一押し見ている側の感情を誘導してくれるような描写が欲しいと思った。この明確な根拠を描写しない作風は、8話のラストシーンでは桜坂しずくというキャラクターの読めなさに貢献していたり、侑が歩夢に音楽に興味があると打ち明けるシーンでは「どうして言ってくれなかったの...」という歩夢の気持ちとリンクする作りになっており悪い事ばかりではないのだが、結果としてはそこまで深くは刺さらなかった。ただその作風とは打って変わって、6話では璃奈の感情の変化が分かりやすく描かれている。特にAパートで「自分は変わった」と言いながらもずっと無表情で同好会の面々と過ごしているシーンをこれ見よがしに描くことで、Bパートで璃奈が感じる絶望に気持ちが付いていく構成になっており、虹ヶ咲のアニメの中でも異彩を放つ好きな話だ。

 

・アニメの主題と「あなた」

虹ヶ咲には「あなた」という概念がある。その出自は古く、1stアルバムに収録されている「夢への一歩」を始めとした楽曲*5の歌詞は、曲を聴いている「一人」が意識されている。その一人こそが「あなた」であり、そこに曲を聴いている自分自身を重ねる。少なくとも私は虹ヶ咲をそのように楽しんできた。アニメ化に際しては、その「あなた」という概念に名前とキャラデザとCVが付いたことに少しだけショックを受けた。何故なら上原歩夢の言っていた「あなた」とは私のことではなく、可愛い容姿を備えた別の女の子だったからだ。このような感情を持ちながらアニメに臨むことになったが、13話を見終えた今は不思議と納得感がある。高咲侑は間違いなく「あなた」だったが、「あなた」は高咲侑だけではなかったからだ。

虹ヶ咲のアニメが意識的に描いていたことの一つとして、「ファンの存在」があると思う。無印やサンシャインでも彼女たちをアイドルとして見て好きになる人々の存在は度々描かれていたが、その出番はアイドルに比べたら圧倒的に少なく、同じキャラが複数回出ることもなかった*6。それを踏まえると、虹ヶ咲が璃奈のクラスメイトや副会長を含めたファンの存在をいかに多く描いていたかが分かる。このアニメに於いて、アイドルとファンの関係は限りなく対等に近い。ファンの好きという気持ちが12話の歩夢の気持ちを動かしているし、スクールアイドルフェスはアイドル側だけでなく、ファン側の願いも叶える場所であった。アイドルにはファンが付いているのと同様に、ファンにはアイドルが付いている。13話で流れた楽曲は「あなた」へ向けて歌われているが、このライブは侑だけでなく、画面の前に居る自分に向けても歌われているように思えた。「あなた」はたった一人ではなく、虹ヶ咲を見ている皆なのだと気付くのに時間は掛からなかった。少しの寂しさはあるが、「あなた」という概念でファンとアイドルをずっと繋いできた虹ヶ咲が描くべくして描いたお話だったように思う。

 

 ・仲間でライバル

仲間でライバル。これもアニメの中で繰り返し描かれたことの一つと言っていいだろう。 私自身、アニメ化の前からこの「仲間でライバル」という虹ヶ咲9人の関係性が大好きだった*7。1stライブではアンコールに出るアイドルを一人だけ選ばなければいけなかったり、AbemaTVのウルトラゲームスでは、イメージガールを決めるためにキャスト同士が数多くの対決を繰り広げてきた。競い合うことの多さは時にネガティブな感情を想起させたが、そんな歪んだ構造が1stライブの鬼頭明里さんの名MCを生んだし、間違いなく声優アイドルコンテンツとしての虹ヶ咲の魅力の根幹を形作っていた。アニメではギスギスした雰囲気を出すことを避けている為か、仲間の側面がライバルより多くフィーチャーされたが、それでも現実の虹ヶ咲が身体を張って作ってきた関係性がアニメで描かれることには嬉しさがあった。6話で璃奈ちゃんをステージに送り出す8人が「頑張れ」とエールを送るのも、9話で果林さんが同好会のみんなとハイタッチをしてからステージに向かうのも、挫けそうな誰かをまた別の誰かが励ます光景も、どこかで見たことのあるものだった*8。だがこれはアニメそのものの面白さと言うよりは、虹ヶ咲の今までの歩みを踏まえた上での面白さである為、アニメに対してあともう一押し何か...!という気持ちも少なからずある。もしアニメから虹ヶ咲に触れていたら真っ白な土台からアニメを楽しむことが出来たであろうが、虹ヶ咲と共に過ごしてきたこの2年と少しの間に得た情動には計り知れないものがあり、間違いなく宝物だと言える。この宝物とはもう少し一緒に居たいから、私はこのアニメと和解し適当な場所に妥協点を見つけて、恥ずかしながらも生きながらえていくのだ。

 

 

最終的な総評としては、描かれたものは好きだが描かれ方が好きでなかったに落ち着く。これからもゆるゆると、虹ヶ咲の未来を見ていきたい。

*1:アニメのシーンが劇中で現実として扱われるか、虚構として扱われるかの度合い

*2:一緒に木登りをして素敵な景色に出会えた昔の経験から

*3:校内で不意に堕天使のキャラが顔を出してしまうシーンや、夕日の中で黒い羽根を名残惜しそうに見つめているシーンから

*4:侑がピアノを弾いている描写は音楽に興味があると言うよりは CHASE! が特別に好きという描写に見えた

*5:あなたの理想のヒロイン、CHASE!、ドキピポ☆エモーションも同様に一人を意識した歌詞になっている

*6:ヒフミやよいつむはファンではなく学校の友達や仲間として描かれている印象

*7:詳しくはこの記事に記述。

*8:主に校内マッチングフェスティバルのMC及びメイキング映像で

12/24 イベントに行った話とかゲームの話とかライブの話とか

・ラジオアニメージュ

12月19日、久保田さんを見にラジオアニメージュのイベント6 第一部に参加してきました。会場は九段下にあるサイエンスホールで、鬼頭明里さんが1年と少し前にリリイベを行った会場でした。少し懐かしい。

席は前から6~7列辺りで、かなり見やすい位置でした。久保田さんは相変わらず可愛いですね。イベント内容と言っても久保田さんがゲストの亜咲花さんと(ドギツイ)オタクトークを繰り広げるだけのイベントなので、特筆する話は無かったですね。ただただゲラゲラ笑いながら2人のトーク聞いてました。

久保田さんの拘りの話とか、古のインターネットの話が面白かったです。因みに僕の古のインターネットは、おジャ魔女2chスレ、ポケ徹の荒れてる育成論のコメント欄、怪盗ロワイヤルでした。いにしへ~。

と言う訳で、至って普通のトークイベントでした。まぁでもイベントには行った方が良いですね。イベントそのものも楽しいですが、人前にちゃんと立てる程度のオシャレをして出掛けること、会場近くの飯屋で美味しいものを食べること、そこ含めてイベントですから。2020年は去年に比べて本当にイベントが無い年になってしまったので、その隙間を埋めるかの如く2021年は外に出る機会を増やしたい。

 

・風花雪月やってる

FE風花雪月をプレイしています。黒鷲の学級の教団ルートをクリアして、いま青獅子の学級をプレイしてる最中です。一周目では帝国ルートか教団ルートかを選ぶ選択肢で小一時間悩んで、エーデルガルトについて行かない選択をしましたが、ちょっと後悔してますね。エーデルガルトはめっちゃ好きで、それこそレアに比べたら100倍くらい好きなんですけど、やっぱり学院に残って生徒の面倒を見ていたい気持ちが勝りました。教団ルートだったので、エーデルガルトの真意や懐には深く入り込めませんでしたが、帝国側も剣を取らざるを得ない事情のような物がありそうに見えたので、それは二周目で確かめます。

風花雪月ですが、ゲームシステムがとても好みでした。生徒各々に得意な技能があり、それを伸ばすことで様々な兵種にクラスチェンジできるシステムが良かったです。僕自身、昔からFEを育成ゲームとして楽しんでいる節があり、特にGBAの烈火や封印では闘技場でお気に入りのユニットを全員レベルMAXまで育てていました。まぁそのせいで攻略評価は星1つでしたが…。兵種によって使える武器が制限されないのも良かったです。弓技能を上げたファルコンナイトは実質金鶏武者ですし、剣と槍と斧をある程度扱えるようになれば、誰でも兵法者です。自由な育成が出来るのは楽しかったです。GBAでは1人につき1兵種だったのが、DSでは転職出来るようになり兵種も格段に増え、Switchではそもそも自分でなる兵種を選べるというのは、正当進化という感じがしますね。

楽しいので全ルートプレイしようと思ってます。

 

楠木ともり Birthday Candle Live 『MELTWIST』

12月22日、楠木ともりさんのBirthday Live をオンラインで見ました。非常に…良かったです。

家で落ち着きながら見れるライブにする、と楠木さんは仰っていましたが、その通りのライブになりました。キャンドルに囲まれながら歌う楠木さんを画面越しに見ながら飲むハイボールの美味さですよ。時には目を閉じて、流れてくる音楽にじっくりと耳を傾ける時間はとても上品なものでした。

いつも通り(?)カバー曲の歌唱からライブが始まると、中盤では自身も出演したデカダンスのEDを歌い上げ、後半はオリジナル曲で締めるライブの構成でした。特筆すべきは、これらの曲が今日の為にゆったり目にバンドアレンジされてる事です。お陰で会場の雰囲気に、今日という日にピッタリの曲たちに仕上がってました。EPに収録されているバージョンも良いですが、落ち着いたアレンジver.も好きです。

なんと言うか『音楽を聴く・聴かせる』ことに特化したライブだと思いました。ライブの楽しみ方というのは様々あり、声を出して盛り上がるとか、自由にノるとか、暴れるはその最たる例です。オンラインライブでも同じように楽しめたら良いのですが、それは少なくとも自分には無理です。楠木さんの今回のライブはそう言った楽しみ方は出来ないと割り切って、純粋に音楽を『聴かせて』楽しませようとする意図を感じました。そして、聴くだけでも十分に楽しめるライブが出来ることが、楠木ともりというアーティストの凄いところだなと改めて思いました。以前より楠木さんのライブにはアーティスティックな雰囲気がありましたが、今回はその一面を更に尖らせたライブになったと思います。個人的には嬉しい取捨選択でした。可愛いだけでなく、こんなライブも出来てしまうなんて…恐ろしい子

未だに楠木さんが自分の3つ下の21歳という事に違和感というか信じられなさを覚えます。何だか背筋が伸びる思いです。勿論このブログも仕事の合間を縫って書いてます。本当です。遅ればせながら、誕生日おめでとうございました。

12/14 スクスタ21章とLiellaの話

日記は書いた方がいいらしいね。

 

・スクスタの話

ちょっとだけ放置してたスクスタのストーリー21章を読んだら思いの外面白かった。もしかしたら今までで一番のストーリーだったかもしれない。20章も個人的にはかなり面白く感じていて、1stシーズンのような虹ヶ咲がμ'sとAqoursとわちゃわちゃやってるだけの虚無みたいな話よりは全然楽しく読めた。「あなた」ではなく虹ヶ咲の9人がストーリーの中心に居ることと、しずかすなり、エマかりなり強めの感情のぶつけ合いが行われてる事は嬉しく思う。ただ、やはりランジュのキャラクター性には引っかかる部分もあり、悪気は無いけど自分の理想は押し付けるよ!という行動は栞子のやってきたことと同じ過ぎて、またそういうキャラが敵ポジションなのねという感じはある。

1stシーズンでは、同好会の部長として「あなた」が表立つシーンが多く、μ'sやAqoursも頻繁に登場していた為、虹ヶ咲9人の物語がどこか端に追いやられてしまった感が拭えなかったが、21章は間違いなく虹ヶ咲の物語なのだなと思えた。特に21章では、ずっとしずく一人の心の動きにフォーカスしているのが凄く良かった。しずくが部で感じていた違和感や、かすみんのライブを見て湧き上がる何かを通して、部と同好会の違いが明確に描かれてたのも良かった。因みに僕はしずくがかすみんのライブを見るシーンで泣きましたからね。スクールアイドルがまず居て、その人自身を表現する為に曲がある同好会の在り方に対して、部はまず完成された楽曲があって、その曲を表現する為にスクールアイドルが居る。この順序の違いこそが部と同好会の明確な違いなのだとちゃんと描いたのは凄いと思う。いや本当にもっとあやふやな答えになると思っていたので。ラストの『聞いてください…あなたの理想のヒロイン』からのあなたの理想のヒロインステージも良い演出だなと思った。こんな演出されたら、センターにしずくを持ってきて衣装もちゃんと揃えてライブしたくなっちゃうし、ここはストーリーというよりゲームとしての面白さがあったなと思う。ランジュへの嫌悪感に振り回されちゃってストーリー読めない気持ちも分からなくは無いけど、僕はよく出来たストーリーだなと思いますね。スクスタのしずかす、安心する。

f:id:kiui_4:20201215035429j:image

 

・Liellaの話

Liellaのキャストが発表されてTLがかなり盛り上がりましたね。有名なコスプレイヤーだったり、元アイドルだったり、まだ誰の手垢も付いていない公募の人だったり、なんと言うか『声優』という肩書きに拘らない辺りが、漠然といつものラブライブのキャスティングだ!と思いましたね。改めて見ると、虹ヶ咲学はのキャスティングはラブライブとしては異例と言うか、本当にアプリゲームが発祥だから、それを踏まえて『声優』としてやって行く人を集めているなと思いました。事実、虹ヶ咲として活動していながらも、他のアニメに出演する機会が恐らく他のグループに比べて体感かなり多いです。はい、虹ヶ咲のお陰で僕も今ではなんちゃって声優オタクです。オタクでは無いですが。

アイドル上がりの声優も今では珍しくなくなってきましたね。まぁなんてったって、元アイドルである文脈をキャスティングなり、ストーリーなりに反映させる時代ですから。色んな場所でパフォーマンスをしてきた人達の次のキャリアとして「歌って踊る声優」という職業があるの、なんだかとても良いですね。時代が進むにつれてどんどんマルチになって行くというか、声優とかアイドルとか、タレントとかパフォーマーとか、そういう職業の隔たりが無くなっていくのを感じます。時間と共に言葉の定義が変わっていくというのはよく聞く話ですが、『声優』という言葉ほどここ10年で意味が変わった、いや変わって無いんですけど、その言葉に内包される意味が増えた言葉は中々無いのかもしれないですね。

まぁ僕はラブライブ!スーパースター!がアニメ化されるまで何にも触れないで行こうと思ってるので、絶対に顔の良い女には屈しません。絶対にだ。覚えとけ!

12/5 いーや昨日の出来事を今日の日記に書いてもいい

・ぺこぱの話

シャドバのアニメを見てるとCMでよく見るんですよね、ぺこぱ。今はこんな人たちが人気なのね~程度に思っていたのだけど、漫才を見るとこれが中々悪くない、むしろ良い。元々オスカーの芸人部門に居たという話をフォロワーに聞いていたのだけど、あぁ確かに完全に他人事とは思えない感じがある。オスカーのアイドルを追って、グループの解散と共に散り散りになっていくメンバーを見てきた身としては、オスカーの芸人部門が解体されて散り散りになったオスカー芸人達の想いを背負ってM-1の決勝に向かうぺこぱというのは、必要以上に激的に見えたのかもしれない。4年前にすえまつ目的でソラトニワに通っていた時に勝又(オスカー芸人)さんのラジオを少しだけ聞く機会があった、まぁ内容は本当に何も覚えていないのだけど。こう、オタクをしていると『繋がる』瞬間って偶にあるじゃないですか。推し目当てに見た舞台で共演してた人と違うコンテンツで再開したり、好きになった声優さんが自分が好きなアニメに実は出演していたり、結局はただの自己満足ですけど、自分の中で何かが繋がる時って気持ち良いんですよね。昔の自分の行動に有意味感を見い出せるし。今後もそういう何かが起こってほしいなという思い。

・鬼滅の話

コミックス最終巻を読みました。いやぁ、面白かった。9巻を読んだ時は感動したと同時に、不思議な漫画だな~と思った。人間という生き物の命の儚さを描いていて、何となく哀愁漂う感じがとても好みだった。実は鬼滅はアニメよりも原作の方が好きだったりする。鬼滅の刃という作品に流れている物悲しさは、白黒の世界に細い線と優しいタッチで描かれる漫画という媒体によく合っていると思う。この雰囲気は整った作画と色彩を使うアニメでは出せない。アニメも面白いが、アニメの好きな部分は漫画では表現出来ないアクションシーンで、アニメと漫画でお互いに見所を補完している印象がある。

9巻では不思議という感想を抱いたが、いざ最終巻まで読んでみると、意外と描かれたことは単純だった気がしてくる。人の思いは潰えない。人間の命の儚さも、否応なく理不尽に消えていく命も、人の思いが受け継がれ無くならないことを際立たせる為の描写であったと今になって思う。最終話では急に現代の話になるが、人の思い(または血脈)が受け継がれていることや、理不尽に命が脅かされることの無い生活が淡々と続いていく様は、それこそ炭治郎たちが思い描いていて世界だし、鬼滅の刃の幕引きとしてこれ以上無いとさえ思う素晴らしさだった。いや本当に素敵な作品をありがとうございますという気持ち。ちょっと読み返すか…。

虹ヶ咲のキャストについて語る記事 -AZUNA編-

kiui-4.hatenablog.jp

私の2年間を以って、上の記事をアップデートしたいと思います。

 

上原歩夢役 大西亜玖璃さん

f:id:kiui_4:20201129135742j:image

ソロデビュー本当におめでとうございます。あの大西さんがまさかソロデビューするとは、芸能界は何があるか分かりませんね。5年前、とあるきっかけでX21にハマり、その過程で大西亜玖璃さんという存在を知りました。X21を追い掛けている時間は嬉しいことも悲しいことも沢山ありましたが、今思い返すと良い思い出ばかりです。ですがその思い出と同等かそれ以上に、あの時の大西さんを見ていた事実が、私のオタクとしての人生を意味のあるものにしていて、それに多少なりとも今の私は救われています。それこそ、虹ヶ咲の1stライブの『私も芸能活動 意外と始めて長いんですけれども…』から始まるMCは涙無しには見られませんでしたし、自分から昔の話を掘り返す姿にとても驚きました。そのあと拡散された大西さんの昔の話は、ありがたい事に色んな人に(それこそ海外の人にまで)見られ、その話をきっかけにファンになったと言う人まで現れる顛末です。正直に言ってこれほどファン冥利に尽きることはありません。

思えば、大西さんの今までの経歴を鑑みて聞くと、たちまち『夢への一歩』も『開花宣言』も歩夢ちゃんのソロ曲以上の意味を見い出せてしまいます。段差もなく転んだり マップを見ても迷ったり 中々前に進まない 人生って大変だ。『夢への一歩』の一節ですが、私にはどうしてもこのブレーズが歩夢ちゃんではなく大西さんのことを歌っている気がしてなりません。本人の天然にも見える性格が私にそう思わせているのもありますが、中々前に進まない という言葉は、アイドルでありながら非選抜メンバーでライブをしない期間が長く、日の目を見ることの無かった大西さんが歌うと途端に説得力が生まれます。そして何より、この人がラブライブ!と出会い好きになり、アイドルを卒業して声優になって 諦めなければ 夢は逃げない と歌うことには大きな意味が、リアリティがあると思います。『開花宣言』は1stライブでも言及があった通り、2番のサビの部分に特に思い入れがあるようです。Akira Sunsetさんは本当に大西さんの実体験をくすぐる良い歌詞を書きます。上原歩夢役、大西亜玖璃。このキャスティングにどんな意図や思惑があったのかは私に分かりません。ですが、校内マッチングフェスティバルや、虹ヶ咲1stライブの歌唱中に涙ぐんでいた大西さんに『Say Good-bye 涙』を歌わせるくらいですから、多少は大西さん自身の人柄を意識してるのかなと思います。

勿論そう言った経歴等を知らなくても大西さんは魅力的で、虹ヶ咲は面白いことは明白です。なんたって顔が良いので。とは言え、大西さんの食レポがやたら上手だったり、バラエティで美味しいポジションによく居るところには未だに GO!オスカル!X21 の幻影を見てしまいますし、そういう積み重ねが今の大西さんを作っているのだと思うと嬉しくなります。私が大西さんの手を握った回数は片手で数え切れる程度ですが、この経験が私の中でより特別になるように、更に大きいステージに立ってほしいですし、そうなるよう私も影から「グヒヒ...」とオタクスマイルを浮かべながら見ようと思います。

 

・桜坂しずく役 前田佳織里さん

f:id:kiui_4:20201129154911p:image

アミューズから送られてきた刺客、声優e-Sports部のエース、前田佳織里さん。顔が良い。初期の頃の印象は番組や動画を盛り上げる為に、滑りそうな事にも臆せず突っ込んでいく人という印象でした。それこそ同じ事務所の先輩でもある Aqours の高槻さんの活動初期と重なる部分もあり、アミューズの新人は笑いを作り出さないといけない責務でもあるのか...?と疑いたくなりました。今では前田さんが喋っとけば取り敢えず面白いみたいな雰囲気すらあります。まぁそこまでは行かずとも、以前のような無理してる感じは見られないです。特に1stライブの1日目は自己紹介のコーレスを忘れましたし、2日目には同じくコーレスを忘れたあぐぽんの隣まで移動して肩をポンポン叩くなど、伸び伸びと自由に振る舞う様子も可愛いです。

今では完全に自他共に認める酒飲みです。その辺の中途半端な酒飲みではなくマジモンです。えにし酒にも出ていますし、自身の酒飲みスキルを仕事にしてるのは普通にカッコいいです。ビールの飲み比べはお手の物、ビールなら何でもいいでお馴染みの村上奈津実さんの舌とは一味違います。スクフェス組に3人でお泊りをした日には、金麦の缶と一緒に写真に写っており、この前田さんの持つ庶民的な感覚に少しの親近感を覚えます。

前田さんの人柄は色んな人を惹きつけますし、人懐っこいのだろうなと思います。その裏付けでもある、鬼頭明里さんの洋服のお下がりめちゃくちゃ着ているエピソードが個人的に好きです。あとはスケジュールの問題もありますが、虹ヶ咲のキャストの個人の番組にお呼ばれする機会が多いのは偏に前田佳織里さんがゲストとして、とても話しやすい人だからなのかもしれません。極めつけはやはり、スクフェス分室の動画の最終回です。なんだか前田さんが愛される理由があの動画には詰まっている気がします。鬼頭さんと指出さんと時間を掛けて徐々に仲良くなって、プライベートでお泊り会をするまでになって、そうやって積み上げた1年間を想って不意に涙が出てしまうシーンが私は大好きです。あの時は前田さんに貰い泣きしましたし、未だに前田さんを見ていて一番心に残っている場面はここかもしれません。さすがに好きです。

ニコニコのチャンネルも開設され色々な場所への露出が増えていますが、その矢先にイベントが行えないのは非常に残念です。ライブハウスで飲酒ありのトークショーをしてくれたら即飛んでいくので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

・優木せつ菜役 楠木ともりさん

f:id:kiui_4:20201129172943j:image

トゥットゥルットゥットゥルゥ~トゥットゥルットゥットゥルゥ~ ←?』が繰り出された電撃オンライン分室#8 の動画はいま見ても伝説です。「寝ましたか?」「どうでしょう」と数多くの名言が飛び交う中で楠木さんが突然放ったこの謎の舞は、可愛さと意味不明さで私の脳を完全に破壊しました。今思い返すと、ここが楠木さんを好きになる第一歩だったかもしれません。

虹ヶ咲に居る楠木さんも魅力的ですが、今は完全に一人の人として、声優として、アーティストとしてこの人の虜になっている自覚があります。なんてったって顔が良いし、いちごの見た目から味を推測することだって出来ちゃいます。本当に器用な人だなという印象です。特にアーティストとしての活動は勢力的に行っており、自身で作詞作曲した曲をインディーズで販売していたくらいです。

2020年の夏には、魔王学院の不適合者のタイアップでメジャーデビューを果たしました。アニメ本編にも大事な役所で出演していて、アニメEDである表題曲「ハミダシモノ」のカップリングには、インディーズ時代に作詞作曲をした「眺めの空」「ロマンロン」「僕の見る世界、君の見る世界」の3曲が収録されており、声優としての楠木ともりとアーティストとしての楠木ともりが歩んできた道が交わったようでした。因みに私はロマンロンがめちゃくちゃ好きです。楠木さんのライブでは演出の都合上ペンライトを振るのを禁止していますが、私は楠木さんのライブが作り出すこの雰囲気がとてもお気に入りです。カバー曲を歌うことも多く、決まった掛け声もほぼ無いです。ただ単に自由に音楽を聴いて、各々が好きにノって身体を揺らす。自由に音を楽しめる世界が楠木さんのライブにはありますし、楠木さん自身も人が音を楽しんでいる様子を見るのが好きなのだそうです(確か言ってた)。顔が良いだけに留まらず歌声も良いなんて許せません...。「天は二物を与えず」なんて言葉がありますがあれは嘘ですね。正しくは「天は(ともりに)全部与えた」です。

とまぁ楠木さんの凄さを散々語りましたが、この人は2020年の9月に公開された大西さんの個人番組に出演した時のコスプレ対決ではナース服を着ていますし、対決に負けた罰ゲームとして幼稚園児が着るスモックを着ています。しかもスモックが超の付くほど似合ってます。ともりちゃん3歳の渾身の「ともりです!3歳です!」「ともりねぇ、けん玉得意なの!」にまた私の脳髄は木端微塵に破壊される訳です。

 

他のユニットは気が向いたら更新します。。。(書かない)(これ以上のものが書ける気がしないので)

人生上り坂下り坂、でもやっぱり俺は… ~虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第8話のインプレッション~

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第8話を見たので、簡単に感想を綴っておこうと思います。

今回もめっちゃ面白かったですね。特に演出に力が入ってました。舞台の上でのやり取りをしずくの心象描写として使っていたのが印象的で、この8話の演出が1~7話に比べて凝っていたこと自体が、同好会の中の桜坂しずくというキャラクターの特徴を表しており、この構造がメタ的に面白くてまず好きです。教室で一人、机に突っ伏しているしずくちゃんにのみ光が当たっている演出は、自分の中の本当の自分と言われるものが中々出ないことを端的に表す表現でした。舞台の上で白しずくと黒しずくが交わり衣装が分かる様子は、1stライブの前田佳織里さんの早着替えを想起させ、やはり今までの虹ヶ咲の歴史とアニメのシーンが重なる瞬間に嬉しさを覚えました。

さて、お話の方はかなり不思議な話だったという印象です。しずくちゃんは最後『本当の私を見てください』と言いますが、かすみんに見せた意地っ張りな面も自信が無い面も、舞台の上のしずくちゃんは見せてくれません。白しずくと黒しずくが交わるシーンも、『偽りの自分』である白いしずくが『本当の自分』の一部分である黒しずくを取り込み一体化していくようで印象的です。結局は『自分を曝け出す人』を演じていると解釈できると思います。(でもきっと中須かすみにだけは素直な表情を見せる桜坂くんなんですよね)

ですが、そこが桜坂しずくというキャラクターの面白いところだなと思います。と言うのも、先日しずくちゃんキズナエピソードを読みましたが、これが面白くかつ、アニメの補助線になっているような感覚があります。キズナエピソードは、自分を見失いかけていたしずくちゃんが、『演じることが好き』という気持ちを再確認し、自分の目指す最高のスクールアイドルを演じようと決める話です。キズナエピで描かれた、しずくちゃんの演じることへの拘りと、アニメの本当の自分を実は見せていないともとれる結末には噛み合うところがあり、キズナエピソードを読む前と後ではアニメの捉え方が180度変わりました。この解釈の不安定さは割と好きで、桜坂しずくというキャラクターに奥ゆかしさを感じる一因です。

そんな訳でまた次回。しずかすは伝説、聖域、聖典…宇宙にも等しき生命の源ですわ~!

f:id:kiui_4:20201126011222p:image

11/21-日記に見せかけたアイドルと声優の話

最近のブログを見返すとアニメの話ばかりだなと思う。何故かは分からないが。という訳で久々に日記を書いてみる。まぁ日記というよりもココ最近あった出来事なり考えたこと何かを雑多に纏めて置いておこうかなという感じだ。

 

・今日の話

何も予定は無かったが、今日1日を良い1日だったかを判定する関数に入力すると恐らくTrueが返ってくる。一先ず昼過ぎにAZUNAランドへ行く。暇な土日にAZUNAランドについつい行ってしまう癖をそろそろ直したい。出社してた時は人との関わりも程々にあって、平日の程よい疲れが土日に残ってたのもあって、ここまで頻繁では無かったのになぁ。在宅勤務は死ぬほど楽だけど、僕は割と出社したい派(退勤時に酒飲みながら無限に歩きたい派)なので早く現場出たいね。

話が逸れた。蒼龍革命がカードショップに売ってたので買ってしまった。店頭に並んでいたのは意外だった。実は約3ヶ月前に発売されたクロニクルデッキを買って12~13年ぶりにデュエマに復帰した。多分デュエマYoutuberの影響をかなり受けてる。Twitterでは余り言わないけど、実はシモカワチャンネルはかなり好きでいつも見てる。少し語らせてもらうと、シモさんという方は過去に関西でアイドル活動をしていて、2018年に引退。その後デュエマYoutuberとして活動している、ちょっと変わった経歴の持ち主。もちろん動画自体も面白いのだが、過去にアイドルをしていた自分とYoutuberとして活動していく自分とのギャップに思い悩んだこともあるらしく*1、アイドルを見るのが好きな自分にとっては、そういう苦悩も含めて好きだなと思う。今は吹っ切れているらしく、アイドルをして培った経験や人脈等を全部Youtubeに捧げる覚悟みたいなものが見えて、単純には人として好きだなと思ってしまう。

また話が逸れた。そんな感じで帰宅。いま日記を見る書いている。普段話さないことを書いているのでかなり楽しい。虹ヶ咲、というか土曜夜のアニメをリアタイしたいけど、この調子だとまた無理っぽい。

 

i☆Risの話

リスの8周年ライブをアーカイブで見ました。いや本当にi☆Risは今が凄いグループだと思うから、たとえオンラインでも今のi☆Risを見れたことは良かったなと思う。まぁそれでもやっぱりリスは現場行ってどんちゃん騒ぎしてなんぼのグループだと思ってるから、やっぱり生じゃないのは歯痒いね。ラブライブ!のライブで声出しNGになっても僕は割と大丈夫なタイプなんですけど、流石にリスで声出しNGにされたら頭おかしくなっちゃいそう。8年間歌とダンスやってるグループのパフォーマンスが凄くない訳ないけど、あの現場は皆で遊ぼうみたいな雰囲気があって流石に楽しい。いや今思い返すとかなり贅沢な楽しみ方をしている。

最近声優や声優アイドルを見ていると、『個性』という言葉の重さを感じる。『うちのメンバーはみんな個性的』という言葉を振り回すアイドルは多分沢山居るだろうが、人間なんて解像度を上げればアイドルに限らず全員個性を持っているのだから、その言葉に重さなんて無いのだと思うことがよくあった。声優を見ていると『仕事に繋がってようやく個性だな』と思うことがある。20代も中盤になってグループの活動だけでは無くなって、一人のタレントとして色んな経験を積める。ずっちゃんはDJをするし、ひみたすはYoutubeもする。いつもは違う場所で仕事をして、集まった時にグループに一気に還元される。ここまで来たグループの『個性的』という言葉にはそれ相応の重さが乗っていると感じる。ただ、本当にアイドルグループがこのステージまで到達するのは稀だと思う。それこそ99%は途中で空中分解するか、売上が芳しくなくて解散してしまうのがオチだ、辛いけど。だから今のi☆Risとこれからのi☆Risを大切に見ていきたいなと思う。

虹ヶ咲も同じ理由で好きなところがある。村上奈津実さんが釣り番組にゲスト出演していたり、楠木ともりさんが自信で作詞作曲してた曲を引っさげてメジャーデビューしたり、最近何かと相良ちゃんの配信が多かったり、前田さんが酒を飲んでいたり、そういう一人一人がタレントとして別の売られ方をしている中で、こうして同じグループで仲睦まじく活動できることに無限の良さがあるなと、声優ないしステージの上の人を見ることが好きな人間として思います。今放送中のアニメも面白いですが、声優アイドルグループとして見た虹ヶ咲もめちゃくちゃ面白いし、本当に今が旬だなと思います。

*1:詳しくはシモさんのnote参照