ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

函館ユニットカーニバル 感想

4月28日土曜日、函館ユニットカーニバルの2日目をLVで見てきた。ファンミ沼津以来の約4ヶ月ぶりのラブライブ関連のライブってこともあって、ライブ前特有のそわそわした感覚を久しぶりに覚えながら僕は大宮の駅を通過して浦和の映画館に向かった。

『まっ、ユニット曲がメインだしいつもみたいにボロ泣きする事は無いんだろうな!今日は声出して楽しむぞ~!』ってテンションでライブに挑んだ訳だけど、これが完全にフラグだった。ラブライブ!が僕にそんな楽しみ方をさせてくれる筈もなく、ライブが始まる際の演出のカッコよさにグーで殴られた直後、Saint Snowの一曲目、DROPOUT!?で感情が溢れ出してしまい、結局いつものように泣いて地蔵していた。この涙脆さは僕に与えられた宿命みたいなものだと思う、今更どうしようもない。

Saint Snowは確かに1期の時から好きだったけど、それはSELF CONTROL!!とMIRAI TICKETの間にある考え方の対比*1が美しいから、Aqoursと対極をなす存在として完璧に役割を果たしていたから好きって気持ちで、キャラクターとして好きになれたのは2期が終わった後だったように思う。DROPOUT!?の歌詞に於ける

聖良:抑えることなど できない力 持て余してるこの想い

理亞:明日が描けない時も夢は 熱く蠢いてる

それでも Go to the world 止められない 出口のない夢の先を探そう

 から見て取れる2人の止められない想い*2や夢を諦めない姿が大好きで、その思いをキャストの口から大量の熱を込めて発せられていたことにずーっと感動させられてた。特に田野アサミさんのシャウトが物凄くて、確かDROPOUT!?の中だと『夢のー!先を!!!』のところでモロに食らって泣いてしまったし、目を瞑って全力でシャウトしてる時の表情が印象的で未だに脳裏から離れない。(ステージ全体が凄すぎて正直最初の方に見た内容を余り思い出せないんだけど、確かこの部分)田野アサミさんの歌の上手さはワンピースのOPやキュアサニーのキャラソンを聞いてるだけで分かるんだけど、生歌唱は迫力が全然違った。同様にCRASH MINDの歌詞に於ける

答えは今が壊れた後で現れる 

足掻いた時間が無駄とは思わないから 

 の部分は特にアニメ2期の内容を受けているし、Saint Snowが時間や場所を越えて一時的ではあれど夢を見失ったAqoursの背中を押してあげているようにも僕は思える。アニメと言う物語の力を少しだけ借りて、曲や歌の魅力だけでは作れない世界を作り、何倍ものパワーを手にして僕の感情をぐちゃぐちゃに掻き乱してくる。自分がラブライブ!のライブに心の底から取り憑かれた魅力を久々に感じた気がした。田野アサミさんの『何が起ころうと逃げない!』って部分の力強い歌声にまたしても感動させられた。田野アサミさん、僕の涙腺を壊すのが上手過ぎる…。

田野アサミさんと佐藤日向さんが再び登場してからの3曲目SELF CONTROL!!、アニメ2期を通してSaint Snowも含めて周りが刻々と変化していく中で、それでもこの曲が私達の歩んできた軌跡・始まりの曲だと言わんばかりに大切にされてるのが本当に好き。最高だと言われたい!の一心でここまで歩んできた2人の鬼気迫るダンスや歌唱にここでも圧倒されっぱなしだった。

2人の最後のMCも本当に良かった。僕はあんな風に自分の内側から湧き上がってくる感情が抑えきれずに少し涙ぐんでしまうキャストが大好きなのだ。ステージの上でキャラクターの様な振る舞いをしていた人が、1人の声優としてまた表現者としてスポットライトを浴び、自分の素直な気持ちを少しずつゆっくりと紡いでいく姿が大好きなんだ。あんだけ歌って踊れて声で演技も出来て、まるで自分とは生きてる世界が違うんじゃないかと思うけど、でもそんな凄い人達でさえも不安を抱えて生きてるんだ、俺と同じじゃないかって思った。最後の挨拶で頭を下げていた時、田野アサミさんの手が佐藤日向さんの背中に置かれてるを見てグッと来てしまった、まるで本物の姉妹のように見えた。

そして畳み掛けるようなユメ語るよりユメ歌おう、 正直泣いてて全く歌えなかった。ライブ中にずっと感じていたユニット間の垣根が一気に取り払われた感覚があってめちゃくちゃ感動した。全然コンセプトの違う衣装を身に纏った11人が同じ歌を歌ったり、学年ごとに集まってわちゃわちゃしてる光景は、微笑ましいを通り越して無限に愛おしかった。Saint Snowの2人がAqoursの9人と曲中にハグしてるのを見て完全に心をぐちゃぐちゃにされてた。

ライブ終わった後に着ていたTシャツの首元で涙を拭おうとしたらびちょびちょに濡れてて『 うわっ、冷た!』ってなったのも良い思い出。

 無論どのユニットのライブも楽しかったんだけど、ただ今回のSaint Snowのライブは他のユニットを凌駕していたと個人的には思ったし、2人からは全身から迸る程の特別な思いを感じた。上手く言えないけどAqours1stの時に得た感情と同質な何かが今僕の心の中をずっと駆け巡ってる。この気持ちが薄れて消えてしまうのは寂しいと思ったから文を綴った。『 あぁ、僕ってラブライブ好きだったんだなぁ…』って気持ちを再確認出来たのが、もしかしたらこの日1番の収穫だったかもしれない。次の3rdライブも楽しむぞい!

ではまた!拙者、これにて失礼!

 

f:id:kiui_4:20180429145535j:image

P.S.

2人共最高にカッコよかったです。ありがとう!

 

*1:"自分自身を律する"つまり心の中から生まれる衝動を意思で抑え込むSaint Snowと、心から溢れ出てくる衝動に身を任せ走り出すAqoursの対比

*2:ここもSELF CONTROL!!との対比

日常のあれこれ(雑)

最近忙しい、いやブログにこうして忙しいなんて書いてる時点で忙しくないのがバレバレなんだけど。ただアニメ見て散歩して勉強してゆるく就活してるだけだった3月に比べたら、大学に通ってる今の生活はまぁ多忙と言っても差し支えないと思う。何より研究室のゼミが始まったのが大きくて「卒業研究のテーマ何にすればいいんだろう…?」って言う漠然とした不安に最近はずっと悩まされてますね。

で、今はテーマを決める為に色んな知識を吸収してる段階なんだけど、右も左も分からないので取り敢えず気になった事について調べてみるか…って気持ちになってる。

そんな訳でこの先は自学した事を軽~いノリで少しだけ簡潔にアウトプットしときますねって感じの文章です。もしかしたら1年続けるかもしれないし、三日坊主で終わるかもしれない。

 

今回興味を持ったのは形態素解析。2年くらい前に仲の良いオタクが推しアイドルのブログにコメントしようとしたら、文章中の「無我夢中だし」って一節にある「中だし」にアウト判定が出てコメント出来てなかったのが面白くて、そっからずっと興味はあったんだよね。ポケモンの主人公の名前を「ちんぽ」に出来ないアレと同じ現象ね。ただ、これはちゃんと形態素解析をすると「無我夢中」と「だし」で分けられるからアウト判定は出ない筈なんだ。

形態素解析とは、文章を形態素(これ以上分割出来ない言語単位、単語で大丈夫っぽい)に分けて品詞を判定する一連の処理のことらしい。こんな感じのね。

f:id:kiui_4:20180425200556j:plain

まぁ、そのくらいは知ってたんだけど、中身でどんな処理が行われてるかが凄く気になったので今回はそれを調べてみた。

 

ラティスの構築

f:id:kiui_4:20180425200806j:plain

 見て見て、Excel使って図を描いたんだけどクッソ下手で笑う。ラティスってのは文章から考えられる形態素(単語)の区切り方を全て書き出した図のこと。「東京都に住む」の短文だけでも6通りの区切り方がある訳よ。因みにBOSはBegin of Sentence でEOSはEnd of Sentence の略ね。「東京都」が「東京・都」なのか「東・京都」なのか、人間は簡単に判別できるけど、計算機(PC)にこれを判断させるのって骨が折れるんだわ。近頃はAIが盛んに話題になってるけど、AIって多分皆が思ってるより万能じゃないからねって事を最近強く思うわよ。で、この形態素解析の重要な部分ってラティスに示されてる6通りの単語の区切り方から最適な区切り方を見つける事、つまりどの矢印に沿ってBOSからEOSまで行くかにあると拙者は思ったんす。

 

 えーと、調べたところ区切り方を3種類ほど見つけた。

最長一致法:大きな形態素を優先的に割り当ててく手法(雑)

文節最小法:区切る数を極力少なくしていこうぜ!みたいなやつ

接続コスト最小法:これが今のところポピュラーらしいので後述

 

接続コスト

f:id:kiui_4:20180425202536j:plain

 この図も自分でExcel使って描いたんすよ、偉くない?例えば短文が3つあった時に「私」って単語の後ろに続く言葉として1番自然なのは?って問題、極端な例過ぎるんだけど、多分大多数の人は「が[助詞]」って答えると思う。まぁ、こんな感じである単語の後ろにはどんな品詞が接続しやすいか・しにくいかを考えることが出来るんだ。ここで使われてるのが条件付き確率ね。直前の単語が「私」の時(条件)に後ろに動詞(名詞・助詞 etc…)が連なる確率が定義出来て、その確率を元にして接続コストが数値として設定出来る。その確率が低い程、接続コストは大きくなるって認識があると最高。単語と単語の間、つまり図の矢印1つ1つに対して接続コストが一意に定まるんだ。

んでんでんで、後は接続コスト最小法って名前から連想してほしいんだけど、BOSからEOSまでに通る5~6個の矢印に定められてる接続コストの和を考えて比較して、その和の1番小さい矢印の辿り方、単語の通り方を最適な区切りとするんだ。たかがこんな短文を解析するのにめちゃくちゃな労力が掛かってるんだこれが。これを開発した先人ヤバすぎワロタw

 

上にある例の最適な矢印の辿り方が下の図ね。

f:id:kiui_4:20180425200822j:plain

 人間にやらせると簡単なんだよな~本当に。そんな訳でこれが形態素解析の簡単な中身でした。この先に係り受け解析とか、単語ごとに感情値を定義して文章のネガティヴ度やポジティブ度を測る試みがあるらしくて、それにもちょっと興味あるかな。因みに、この文章はほぼそのままゼミでの発表の際の原稿になるぜ!いぇーい!

後はね~、論文読むの難し過ぎて笑うわ。大学卒業した奴らみんなこんなことしてたのマジ!?

 

てな訳で、今日はこの辺で失礼。

 

なかよしマッチの選曲は本当にランダムなのか?

1. 序論

皆さんこんにちは、きういです。そして、うみにこなかよし♡ッチのイベントを走った方々は本当にお疲れ様です。実に充実していた10日間でしたね...!

f:id:kiui_4:20180414111041j:plain

 さて、今回のイベントを走っていて『選曲が偏ってる気がするな…』と心做しか感じたので『じゃあ実際にデータ取って調べてみるか!』と思ったのがこの記事を書くに当たった動機になります。

続きを読む

『ボールルームへようこそ』のイベントに行ってきた

2018年4月8日、なかのZEROの大ホールで「ボールルームへようこそスペシャルイベント「Final Heat.」〜Dance&Recitation&Live~ が行われた。

 大した事は書けないが、これを見返した未来の僕が『そういえばこんな事あったなぁ……』って思い出してくれれば本望だ。

続きを読む

園田海未ちゃんの誕生日に寄せて。

ラブライブに於ける誕生日という概念は極めて特殊だ。そもそも、止まらない時間の中で刹那の輝きを描いたアニメと永遠に進むことのない時間の中でキャラクターを愛でる行為を主としたスクフェス等のゲームの関係性は正に水と油ではないか。僕はいつの間にか、流れゆく時間と決して動くことのない時計の針との間で身動きが取れなくなっていた。

つい最近まで、僕はラブライブのキャラクターの誕生日が好きではなかった、いや寧ろ嫌いだったのかもしれない。彼女たちは歳を重ねることが出来ない。10年経っても20年経っても、きっと何年経っても、園田海未は永遠に17歳を迎えることしか出来ないのだろう。僕にはこの事実が余りに悲しく思えて仕方が無かった。限りある時間の中を全力で生きたμ'sやAqoursのキャラクターはラブライブ及びその地続きであるサンシャインの世界の中で僕と同じように歳を重ねて、1人の女性として幸せに暮らしていると、僕は今もそう考えている。

だから、誕生日と言いながらも全く容姿の変わっていないキャラクターの姿を見て、心のどこかで自分の考えを否定されたような気分になっていたのだろう。割り切るしか無いんだと、頭の片隅では分かっていたのに。

ただ今では、誕生日について前向きに考えることが多くなった。ラブライブが好きなフォロワーとTwitterで繋がった影響が大きいんだと思う。人がそのキャラの為に『好き』を形にする姿を目の当たりにするのは、とても気持ちの良いものだ。

 

 そういう訳で僕も海未ちゃんを描いてみた。

f:id:kiui_4:20180315200914j:image

いつぶりだろう、絵を描くのがこんなに楽しかったのは。お世辞にも上手いとは言えないかもしれないが、この自分で書いた一本一本の曲線の集合体を、僕はとても愛おしく思える。

 

 普段は中々絵を描くことをしない僕やキャラに対する愛情を胸の中に閉じ込めてしまう人が、その気持ちを外に向けて表現・発信する為の1つの機会として生誕祭はこの上ない催しなのではないだろうか。

と、言うのが今の僕の見解であり、今素直に生誕祭を楽しめている理由である。

 

 ラブライブに於ける誕生日に対しての確固たる考えとスッキリした気持ちを持った今なら言えるかもしれない。

 

 

園田海未ちゃん、誕生日おめでとう。』って

あの日から1年

普通な私の日常に 突然訪れた 奇跡、なんて言ったら少し大袈裟かもしれない。別に毎日が極端に退屈って訳ではなかったけど、無我夢中になってのめり込めるものにあの時の僕は飢えていたのだろう。あれは確かに未知との遭遇だった。

2017年2月26日、横浜アリーナで行われたAqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~の2日目を僕はライブビューイングで見ていた。土日にも関わらず偶然バイトのシフトも入ってなく、3500円で見れるならと軽い気持ちでチケットを買ったのが、今思えば全ての始まりだった気がしてならない。

ラブライブ!サンシャイン!!のアニメは好きだったけど、当時の僕は声優にさほど興味もなく、キャストの名前も誰一人分からなかったし、自己紹介のコーレスなんて勿論知る由もなかった。分かる曲もOPとED、後は劇中で歌われた挿入歌が数曲程あるだけだった。

だが、今まで(半地下)アイドルのライブをずっと見てきた僕にとって、たったその数曲から受けた衝撃は自分がここ数年間で培ってきたライブ観を真っ向から覆すのには充分過ぎるものだった。

 『なんだこれ…』そんな言葉を漏らしながら、画面を食い入るように見ていた。ライブと言う、曲が掛かって盛り上がる空間で地蔵し"見る"に全神経を集中させる行為、笑い合う空間でボロクソに泣かされまくる体験。初めてだった、こんなライブがこの世界に存在していたのかと、そう思った。

 

おかしい、なんで俺はついさっき初めて顔や名前を知った声優のMCで泣かされてるんだ。キャストが背負っているものは、僕なんかでは想像も付かないくらいに重たいものなんだろうな…と、そんな事までが透けて伝わってくるようなMCだった。

背の高い高槻さんが背の低い花丸との間にある容姿のギャップについて悩んでいたり、また元気で明るい性格の降幡さんが、極度の人見知りであるルビィを演じることに対する不安とか、ありのままの心情の吐露を聞いてるだけで涙が止まらなかった。 

あの日から1年、あの日が無かったら今の僕はここに居ないだろう。もしあの日バイト先で皿洗いをしていたら、今頃何をしてるのかなんて想像したくない。そのくらい、あの日の出来事は今でも僕の胸に鮮烈に焼き付いている。 

感傷に浸りながらこんな事を書いてたらAqours1stのライブBlu-rayが欲しくなってきた、切実にお金が欲しい。

もし、あの日バイトに出てたらその金で1stのBlu-rayが買えたかもしれない(?)

 

ラブライブ!サンシャイン!! 2nd Season 総括感想

 

皆さんこんにちは、きういです。

サンシャインの2期も終わりを迎え、自分の中で感情の整理もある程度つき、こうしてアウトプットすることで自分が何を考えていたのか、また何を感じていたのかを言語化、及び可視化したいと思い、今回こうして筆を執った次第であります。

 では早速本文へ。

 

続きを読む

作品単位で選ぶ2017年アニメ4選!

  • 初めに

 2017年は今まで以上にアニメを見た年だった。振り返ってみると1年を通して見た本数は現行の作品だけで40本を越えていたし、色んな物を見ることで自分の感性がアップデートされた感覚もあり、作品の比較を行い、それを通じてどこが面白くて、どこがつまらなかったか考えるのもとても楽しかった。

と、言った訳で今年見た作品のなかでも特に印象に残った作品についてここに感想を記しておこうと思う。勿論、記事の内容については物語の核心に触れていくので、そこはご了承願おう。

 

 

 

続きを読む

アケフェスが楽しすぎる

僕、こう見えて結構アケフェスやってるんすよね。

 

f:id:kiui_4:20171208203748j:plain

 

昨日プロフィール見たら総ライブ回数がぴったり900回で驚いた、誰かさんが見たら『奇跡だよー!』って言い出しそうなくらいの偶然。

 アケフェスは今年の3月くらいから始めてなんだかんだ今までそれなりにやってる。音ゲーは別に上手い訳ではないけど、アケフェスの譜面の難易度はスクフェスの譜面が少し物足りなく思える僕にとって丁度いいし、何より楽しい。本当に楽しい。

 

続きを読む

μ’s と Aqours の体重について考える。

  • 初めに

皆さんこんにちは、きういです。サンシャインが放送されていますが、今回はその物語とは全く関係のない話だということを初めに断っておきます。

続きを読む