ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

2023.11.25 最近見た映画(駒田蒸留所へようこそ、ポールプリンセス)

月一くらいで更新したい!

 

駒田蒸留所にようこそとポールプリンセスを見てきました。アニメ映画は2022年初のグッバイドングリーズから何も見てなかったので、だいたい1年半ぶりくらい。どっちも良かったので久々にアニメ映画おもしれ〜の気持ちになってます。

駒田蒸留所はウィスキーを題材にしたアニメでPA制作のお仕事アニメです。PAらしいアクの強いお仕事描写はあるんですけど、お酒と家族を絡めたお話はとても良かったです。お酒は基本ダメだけど独楽だけは飲めるお母さん、良すぎる…。

ウィスキーというお酒は樽で10年以上寝かす物も珍しくなくて、時間をかけて熟成していくものとして、もっと言うと時を超えるものとして扱われていたのが印象的でした。ウィスキーが樽の中でゆっくり美味しくなっていく様と、主人公が長い時間の中で経験を積んで一人前になっていく姿がなんだか重なって見えましたし、総じて、過去や未来に想いを馳せやすいアニメーションという媒体とウィスキーの相性がとても良かったように思います。お仕事アニメ×ウィスキーの組み合わせをやろうと言い出した人は凄いと思います。2種類のテーマの噛み合った作品って良い作品ですからね、ゲーム×医療が謎の噛み合いを見せた仮面ライダーエグゼイドとか…。

ポールプリンセスはタツノコプロ制作のアニメ映画です。CGディレクターが乙部さんということもあり、予告の段階からプリティーシリーズの匂いがプンプンしていたのでさすがに見に行かない選択肢は無かったです。作品自体も面白かったのですが、それ以上に「2023年にプリティーリズムみたいな作品がまた見れる」ことに対する感動の方が幾分か大きかったです。エンターテインメントの中に競技の要素があることはプリパラというよりもプリティーリズムっぽくて、特にレインボーライブを下敷きにしていそうに見えました。ライバルチームの3人はマイルドなベルローズですからね。てか、南條愛乃早見沙織日高里菜でベルローズなの良すぎる!ライブシーンでは常にポールに捕まっている訳ではなく、ここぞという時にポールを使うのがプリズムジャンプでしたね。プリズムジャンプを跳ばなければ観客は満足しない。

最近のライブをするタイプのアニメは声優が実際に歌って踊ることを含めて考えられているので、映像が人(声優)の再現出来る域を出れないという制約があるような気がして、パワフルな映像を作りにくくなっていると感じていましたが、そんな中でポールダンスのダイナミックさには久々に心が踊りました。プロのダンサーの方を呼べば実際にポールダンスを見ることが出来るのも良い塩梅だと思います。ただ、一方で映像については10年前の方がよりフィクションらしい、嘘みたいなダイナミックな映像が作られていたとも思います。皮肉なことに、今をそういう時代にしてしまったのは私のような、アニメが好きでかつ、顔の良い女性が歌って踊る姿を鑑賞するのも大好きな人間なのかもしれません。悲しいことに、大・女性声優時代においては、プリティーリズム・オーロラドリームのような作品が作られることは無いのでしょう。