ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

ファイナルで初めて生のWUGを見る。

別に今までも誰かに向けて文章を書いてきたつもりは無いが、今回は特にそういう傾向の強い文章になることを予め断っておきたい。まぁ、言葉はちゃんと選んで使っているので、気になる人は読んでって下さい。

 

Wake Up,Girls! のファイナルライブを見てきた。良いライブだった。この「良い」というのにも色々とあって、まず「コンスタントに良い」ライブだったなぁ~という感情がある。1stと2ndライブの円盤を見て「良いライブだったなぁ~」となるニュアンスに近い。人に貰い泣きをめっちゃしてしまうタイプの人間なので、手紙を読んでる時はそりゃ泣くし、ライブ中は超が付く程に楽しいんですけど、終わった後は思った以上にスッキリしていて、3rdや4thライブを見た後に感じた、良すぎて感情が消化不良を起こして打ちのめされたような感覚にはならなくて、少し困惑した。まぁ、と言うのも僕のワグナー歴*1は正しく言えば1週間程度だし、感傷に浸るにはWUGと共に過ごした時間が余りにも短かったと思う。あと、僕のWUGに対する印象は HOME TOUR に毎回のように通ってた人達によって作り上げられていたので、こうなるのは自業自得だなぁ…というのが正直なところ。

(3/10 追記)結局、僕はWUGの何を見たかったのかを考える。きっと僕は、WUGとワグナーが巻き起こす内向きの力が溢れた、異質な空間を味わいたかったのだと思う。でも、SSAには「最後だけで良いからライブが見たい」という、僕みたいな人間が少なからず居たと思う。僕を含めて、そういう人達にもちゃんと伝わるようなライブをWUGはしてくれたと思う。それが嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ち。後は、「解散」という2文字を突き付けられた人間は、それをどのように受け止め、その末に何を生み出すのかを見たかった。こういう事を見たがる自分の性格の悪さを、文章を書きながらひしひしと感じている。SSAのステージに立つWUGは強かった。既に解散の向こう側に居るような気がした。(追記 ここまで)

悔しいかと言われたら、少しだけ悔しいなという気持ちはある。でも、今まで僕はライブの円盤を通してWUGを見てきたし、この先も円盤を使って、テレビの画面越しにWUGを見ていく事に全く抵抗が無いから、後悔はほんの少しって感じです。仙台公演が円盤化されない事が決まってたら、地団駄で全国の畑を耕して回るくらいには悔しがってたと思います。

なので、悔しさよりは「一度しっかり生で見れて良かったな…」という感情の方が大きいです。そういう意味での「良い」ライブでした。素敵な景色を見せてもらいました。Polarisの落ちサビでまゆしぃが「満天の星空をありがとう!」と叫ぶと同時に銀テが発射される瞬間とか、まるで全てが噛み合ったアニメのワンシーンを見てるような感じで、すっげぇ感動しました。

SSAに行った理由の半分は、まゆしぃとよっぴーが歌う落ちサビを生で聞きたかった、というものだったので、それが叶ったのは本当に良かったです。自分に今まで積み重ねた物が何も無い事くらい分かっていたので、純粋にWUGのパフォーマンスを見に行ってた部分は大きかったです。何でしょうね…あの2人の「歌でしか伝わらない」想いが歌声に詰まってるような感じ。CD音源からは感じ取ることの出来ない巨大な何かに、胸を揺さぶられる感覚。「伝えたい!」という想いが全身から噴き出てるような歌い方。生で味わえたの、最高でした。ホント好きです。

そして、もう半分は Beyond the Bottom を生で見る為でした。いやなんと言うか、神々しかったです。Aメロに入った途端にまゆしぃが、何かに取り憑かれたように歌い始めたのが衝撃的で、ステージの上に居ながら「誰かに見られてる」という事を忘れているような振る舞いをしていたのが、ヤバかったです。「偶像が救いの手を差し伸べている」という印象をBtBの詩からは感じていて、これを人間が歌うのは重いなぁ…と常々思うのですが、WUGは人間でない何かになる事で、BtBを体現しようとしてるように見えて。何言ってんだこいつって感じですけど、BtBという楽曲の概念がWUGに憑依して、人の自我を蝕んでいるように見えるんですよ。まるで生贄のような。こんなステージング、この先出会える気がしません。ゾクゾクしましたね…。一糸乱れぬダンスと照明の演出も相まって、神々しさ極まっていて最高でした。WUGサイコー!(ここで見ていた僕の緊張の糸がプツンと切れる)

とまぁ色々と書いてきましたが、最終的には「良いライブだった!」という事で、以上をファイナルの感想とします。支離滅裂な事を言ったかもしれないですけど、仙台公演のBDは買うと思ので許してください。

*1:好きになってから 3/8 を迎えるまでの期間

3月7日

WUGのことを本格的に知ってから、大体1ヶ月が過ぎた。WUGが好きなフォロワーが居たというのも、手を伸ばしたキッカケの一つだけど、「これが Wake Up,Girls! のライブだ!」というFinalライブのTVCMが恐ろしく格好良く見えて「これはとんでもない景色が見れるんじゃないか…?」と直感的に感じたのが、SSAのチケットまで手が伸びた事の決め手だったように思う。最初は3月8日に突然SSAに行こうとも考えたけど、今の自分の状況を鑑みると、カミングアウトしておいて正解だったと思う。円盤貸していただき、ありがとうございました。最高でした。

4thまでライブ円盤を見て、やっと「俺、WUGのことめっちゃ好きだな…」という自覚が芽生えるくらいに好きになれたのに、明日解散だとか言われても、正直全く実感がない。不思議な感覚。ただただ、4thライブよりも良いものが見れる可能性が高いという、ワクワクだけがある。本当にすまない。

1か月前、アニメ旧章を見終えた時は、自分との肌の合わなさを凄く感じたけど、現実のWUGのライブを経験した今は、「あぁ、アニメWUGの物語はこれしか有り得なかったんだな」みたいな、謎の納得感がある。曲が出来上がるまでの物語が劇中にあり、曲の歌詞やパフォーマンスに、その物語の文脈が反映されているアニメ*1を見てきた自分にとって、極上スマイルや16歳のアガペーは、早坂さんから貰った曲*2という印象が強くて、良い曲だけどイマイチ乗り切れない部分もあったんですけど、でもこう、3rdライブや4thライブのアンコールで、もうすぐライブが終わってしまう寂しさを認めながらも、最後は笑顔で終わりたいという想いから歌われる「極上スマイル」はもう現実のWUGの曲でしかなくて、「誰かから貰った曲」が時間を掛けて「WUGの曲」になっていく姿はとても良いな…と思ったし、そういう意味で今はアニメを肯定的に受け容れられていると思う。ただ単に、楽しみ方をやっと掴めただけとも言う。

アニサマで一応2018年のWUGを見たけど、その時の記憶は殆ど無い*3ので、実質的には明日、初めてWUGを見に行きます。楽しみな事は色々とあるんだけど、とにかく、とにかく Beyond the Bottom を生で見れるのが楽しみで仕方がない。恐らくですけど、「人間が人間ではない何かになろうとしてる姿」はそうそう見れないと思いたい。どんな世界が見れるのだろう。ワクワク…と言うよりソワソワする感じの方が強いかも。

いつもは19時くらいに眠くなって寝ちゃうんですけど、今日は明日のライブの為に22時くらいまで、頑張って起きて生活リズムを調整しようと思います。それじゃ…、おやすみ。

*1:ラブライブプリティーリズム

*2:WUGがこの曲を貰うまでに沢山の苦労や努力をした、という文脈はここでは一旦置いておくとして。

*3:モニターに色んなアーティストが映されたのだけ覚えてる。

1週間を振り返るやつ

三本立です。

1. アニメスタイルを購入したよ。
アニメスタイル014 (メディアパルムック)

アニメスタイル014 (メディアパルムック)

アニメスタイルを買った。アニメ雑誌、そこまで頻繁に読む方ではないけど、今まで読んだアニメ関連の雑誌の中で一番突っ込んだ話をしてて超面白かった。この本には「ヤマノススメ」「映画 若おかみは小学生」「宇宙よりも遠い場所」と、馴染みのある作品たちが並んでてたけど、特に花田先生がする「よりもい」の話が面白かった。よりもいの脚本を書くのをめっちゃ楽しんでたって話とか凄く良かったし、売上に敏感なお偉いさん達のプレッシャーを感じながら書く脚本は余り楽しくないみたいな話もしてて、ラブライブのことだろうな~なんて思いながら読んでた。花田先生の人間をめっちゃふわふわした存在として捉えてるところ、めっちゃ好きなんすよね。これに尽きる。まぁ、僕がめちゃくちゃふわふわした人間なのでね。

逆に、若おかみのインタビューは僕と若おかみの間にある確執をより強固なものにしましたね。や、それはそれで面白いので良いんですけど。宗教上の理由で、僕は映画若おかみに対して映像の美麗さはめっちゃ好きだけど、話は嫌い(嫌いという確かな感情、何も心を動かされないよりも意義のある感情だと思ってる)みたいな立場に居たんですけど、その立場はもう揺るがないなと思いました。おっこを神に仕立て上げることで、人間界での出来事を超越させる(意訳)みたいな事を監督が言ってて、流石に僕との合わなさに笑いました。人間を描く気がない。

映像に関する話も多くあって良かった。「ヤマノススメ」も「よりもい」も現実にある街を舞台にしてるから、リアリティーを感じさせるようなアニメ表現をしていて、その話がすげぇ面白かった。 背景の書き込みの量と情報量の話とか、まだまだアニメ制作に関することには疎いですけど、色々と勉強になった気がします。まぁ、勉強してどうすんだって話ですけど。そんな感じです。面白いっすよ。

 

2. WUGのライブ円盤を見たよ。

WUGの1stライブと2ndライブを円盤を通して見ました。めっちゃ良かったです。まず思ったのが、驚くくらいにダンスができる。1stライブでこんなに踊れるのか...という驚き。偏に、流石のavex...って感じでした。可愛い女の子が良い曲を、良い歌を以て届けてくれる。これが楽しくない訳がない。

感覚としては、アニメのライブ...よりも声優のライブ...と言うより、アイドルのライブを見てる感覚に近かったです。7人でWUGの声優をしてて、アニメWUGのOPも歌っているけど、飽くまでもライブはアニメの物語とはある程度切り離された存在だと感じました。こう感じるのは多分、僕がAqoursのライブに足を運ぶことが多い事もあると思います。

ライブとアニメの間に距離を感じたことで、純粋に声優個人の魅力や、音楽そのものを楽しめた感覚が強いです。よっぴー、まゆしぃの歌う落ちサビ、歌声に籠もっている想いに迫力があり過ぎて、ちょっと泣いてました。あっ、あと田中美海さんのソロステージングが凄かったです...。想像以上に器用なお方でした...。いや、何か上手く言えないんですけど、沢山の人に幸せを振りまける人間が、なるべくしてステージの上に立ってくれている感じというか...、嬉しくなっちゃいますね...。無限感謝エターナル。

まだ3rdも4thもSSAもあるのでクッソ楽しみです。早く/豊作\/豊作\になりたい。

 

3. 横須賀に行ってきたよ。

3/2 に横須賀にプチ旅行に行ってきました。海を見たり、軍艦を見たりしました。

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横須賀、結構物静かで良い雰囲気の港町なんですけど、過去には軍事の要所となっていた背景もあり、所々にその名残りがありました。(普通に怖い)

 

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ハンバーガー、美味すぎワロタ侍。あと初めてはいふりカメラ使った。横須賀には米軍基地があるので、街にはドル$が使える店があったり、外国の人が普通に生活してて、ビビりまくりました。

 

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軍艦「三笠」を見学してきました。はいふりを見てたので、軍艦と言えば可愛い女の子!みたいなイメージが何処かにあったんですけど、やっぱり軍艦はおっさん達が動かしてたらしいです。しかも、普通に殺し合いしてたらしい(それはそう)。ショック。

可愛い女の子と言うものは、色々な物と混ぜる・組み合わせる事でその物自身をマイルドにできる存在だな~と思うばかりであります。普通に追悼室とか、戦死者の遺影とか飾ってあって、これまた普通に怖いです。

 

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はいふりカメラ、神。この三笠は、アニメで出てきた軍艦「晴風」よりも少し古い時代の技術で作られた物らしく、アニメと同じような器物は少なかったですが、雰囲気はかなり感じられました。

まぁ、はいふりを見なかったら、軍艦の見学なんて絶対に来なかったと思うので、この世界の全てが美少女とコラボしてアニメになって下さいと言う思いで一杯です(?)。

Wake Up,Girls! 新章を見た。

WUG新章、最初は見るつもり無かったですけど、旧章にあるステージの上と下の間にあった生々しい断絶について言及した時に、新章では「WUGがステージの下に降りてくる」という情報を手に入れて、一気に興味を持ちました。やっぱり、的確なネタバレは時に人の心を誘う。その「WUGがステージの下に降りてくる」シーンは、ファンとアイドルの間にある断絶を少しでも和らげたい、と言う思いから来た行動ではなく(少しはあったのかも知れませんが)、音響トラブルに見舞われてマイクが使えなくなった7人の、「客席に生の歌声を届けたい」という願いから来た行動に、僕からは見えました。ですが、結果的にWUG新章の作風そのものが、旧章で語られていた断絶を和らげてくれたような感覚が少しあります。これについては後述します。

新章に興味を持ったは良いけど、色々とネットでは過激な事を言われたりしてて心配だったので、見るか見ないかを判断する為に、まずはYoutubeにあるPVを見ました。これが凄く良くて、2分で視聴決定。心配は完全に杞憂でした。因みに、僕が何で見るか見ないかで迷っているかと言うと、新章がdアニで配信されてないからです。地元のレンタルショップを回っても新章のDVDが何処にも置かれてなかったので、泣く泣くdTVで見ました。初月の無料期間で全部見て即退会するムーヴ、結構やるんですけどオススメ(?)です。

まぁ、御託はこのくらいにします。率直に言って、僕は新章の方が旧章より断然好きでした。そう感じた理由について、簡単に書いていこうと思います。新章と旧章を比較しながら、理由を2つ挙げます。

1つ目は映像です(大雑把ですまん)。旧章の映像はとても写実的で、僕にはそれが良くも悪くも働いている気がします。現実をそのまま切り取ったような絵柄や世界は、旧章の暗く現実的な*1ストーリーとマッチしていました。しかしその反面、どこかキャラクターの動きが人間に近すぎて、躍動感を感じられず、多少の退屈を強いられた感覚があります。これに対して、新章の映像はとてもアニメ的だと感じました。アニメ的と言うのは、「キャラクターの芝居や物の動きが、良い意味でわざとらしい」と解釈してくれるとありがたいです。特に 7 senses のOP映像にはこの特徴が如実に表れていると思います。恐らく、人間はみにゃみの様に派手に転ぶ事は滅多に無いし、よっぴーの様に一瞬でトーストは食べられないと思います。ですが、その小さな嘘がみにゃみの可愛さや、よっびーの早く出掛けたい気持ちをより際立たせている気がします。そういう、現実を少しだけ無視した、動きの躍動感や画面の視聴感を重視してる映像は、見ていてとても楽しいです。この部分が、新章と旧章の大きな違いなのかなと思います。そもそも、監督もとい映像作家が違うので、それはそう!という感じですね。

2つ目は作風です(これまた大雑把ですまん)。先程、旧章のストーリーを「暗い」と表現しましたが、それは旧章の世界の根底に「アイドルとは、傷付き疲弊した心を癒す為に、誰かに消費される存在である」と言うような思想*2が流れていると感じたからです。その思想の末に生み落とされた歌詞が、Beyond the Bottomの「世界中の憎しみを 全部僕が受け止めるから」なのだと、僕は思いました。大人によって作り上げられたアイドルという一面が大きい。これに対して新章の作風は「大人がアイドルを作り上げる」という側面を余り表に出していなかったように見えます。理由としてまず、WUGに仕事を持ってきてくれる人や、楽曲を提供してくれる人の力では無く、メンバーの個性やWUG自身の意思によって、物事が好転する事が多かった点です。各々が得意分野で個性を発揮したり、セトリや歌詞を自分たちで考えたり、そうしてWUG自身の力で前に進む物語なのが、僕は好きでした。更に、新章の世界は「アイドルで居るという事は、自分らしく振る舞う事だ」という前提の下で、話が作られていると感じました。僕らはステージの下からアイドルを見ることしか出来ないし、その人が本当にその人らしく振る舞っているのか、僕らには正直分かりません。その事実がある上で、ステージの上の7人は他の誰かを演じている訳でも無く、その人らしく振る舞っていると思える事は嬉しいし、生々しさを孕んだ断絶はあたかも無いように見える。このくらい夢を感じられる物語・作風の方が、僕は好きでした。

新章、見てよかったです。と言うか、途中で挟まれていた「わぐばん新章」が面白かったので、色々と調べてみます。よ~し、次はライブの円盤を見るわよ!

*1:アイドルとファンの間にある確かな断絶がある事実。人と人は簡単に分かり合えず、本気でぶつかるまでお互いの事が見えてこない事実。アイドルにとって、プロデューサーや作曲家は絶対的な存在である事実。の3つが描かれている点が根拠です。

*2:白木さんがアイドルの祭典の開会式で、9.11について言及したシーンから、特に強くこの思想を感じます。

ギャン・バギャム・ソルドン って何だよ

少し前にTLでクイズを作って、フォロワーに答えてもらうやつが流行ったんですよ。それで僕もクイズを作ったんですけど、ちょっと気になってブログの名前である「ギャン・バギャム・ソルドン」について聞いてみたんですね。そしたら、思っていたより正答率が低くて驚いたんですよ。みんな知ってると思ってたから、軽くショックでした。いや、でもよく考えてみると皆が知ってるハズはないですね…。これが件のそれです。

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「ギャン・バギャム・ソルドン」って、金色のガッシュ!!って漫画作品に出てくるアースって奴が使ってる呪文の事なんですね。別に作品の中でアースが特に好きとか、そういうのじゃないんですけど、呪文を唱える前の「一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん」って詠唱が好きでお気に入りです。難しそうな単語を羅列するの、かっけぇ…。意味も「この一撃に全てを乗せて、お前を打ち倒す!」ってもので、カッチョイイ。つまり、この呪文をブログのタイトルに掲げているという事は「ここに書く文章に全てを込めて、お前を倒す」って僕からのメッセージな訳です。

何でこんな事を書こうと思ったかと言うと、漫画を読み返したからなんですね。めちゃくちゃ久々に読み返しました。4~5年振りかな…多分。最終巻の発行年が2008年で、完結から10年以上経ってたのか…ってなりました。

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僕の手持ちのガッシュの漫画です。当時は、毎週水曜日にコンビニに行き、サンデーを立ち読みしつつ、なけなしのお小遣いでブックオフに行って、中古で漫画を集めてました。そんなクソガキでしたが、気付いたら清麿よりもずっと歳上になってましたね…。そんな少しの切なさと懐かしさと、あの頃の自分では作品から感じ取れなかった感覚を感じながら、一気に読み返しました。

1番心に響いたのは、ゼオンとの戦いで見せた、バオウ・ザケルガでデュフォーの憎しみを食らう所ですね…。バオウは覚醒によって、より強大で禍々しく変貌を遂げてしまうんですけど、その禍々しさとは裏腹に、バオウは相手の憎しみや哀しみを受け止めて喰らい尽くす、優しさの溢れた雷なんですね。この雷が「やさしい王様」を目指す者が奮う力として相応し過ぎて、クッソ感動しちゃいましたね…。ずっと前は、このシーンで感動する事も無かったんですけどね…、色々と読み取れるようになると、見える世界がガラッと変わる。

過去の作品を見返すのは、やっぱり楽しいです。特に、初めて見てから2~3年以上経つ作品を見返すのは、自分の感性の変化をまじまじと見つめられるので、本当に楽しい。最近、アニメも過去に見た作品を見返すことが結構あって、その度に自分があの時とは違う場所に居るのを実感します。まぁ、前に進んでるのか、後ろに退いてるのかは分かりませんけどね。常に変わっていくところが、僕の唯一の変わらないところなのかなと思います。

それではこの辺で、いざ…さらば…。

Brightest Melody

サンシャインの映画は2回しか見てない*1。気軽にお金が使えないという理由もあるけど、何回も観るものじゃないなと僕が感じているのが、理由として1番大きいのだと思う。ライブの円盤を頻りに見返すことをしない感覚と同じだ。自分なりに映画から感じ取れるものは、9割くらい受け止め切った気がしてるけど、Brightest Melody(以下、省略の為にBMと書く)を見て自分の中から湧き上がる感情についてだけは、未だによく分かっていない。

そんな中、BMのCDが発売された。僕光を聴く時にちょっとだけ身構えてしまうのと同様に、BMを聞く時も覚悟を要してしまうので、無限リピートはしてない。プレイリストに入れて、黄昏時に歩きながら偶に再生するのが、僕なりの聞き方だ。そして曲を聞く度に、脳に電気が走るような感覚と、「自分はこの曲を聞いて何を思っているのだろう」という少しのモヤモヤが生まれる。自分の中で得体の知れない感情が蠢いているのは、思っていたよりも気持ち悪い。なので、このCD音源を頼りに、あの時の自分の心に何があったのか考えてみようと思う。

BMは、輝いていた過去を噛み締めながら、その全部を名残惜しげに今に刻み付けるような曲だと思う。6人のAqoursで少し前に踏み出した事で、自分達の持つ力の無さや不安、寂しさを知ったからこそ、再び9人で踊れる事の嬉しさを彼女達は胸に焼き付けているように僕には見える。そして、その嬉しさと同時に、これが9人のスクールアイドルとして歌う最後の機会である事への切なさも。その姿を見て、僕は胸が張り裂けそうな思いなるのだ。9人のAqoursは思っていた以上に眩しく輝いていて、未来には不安が沢山あると認めた上で、嬉しさと名残惜しさ混じりに「前に進まないと」と歌い上げるから、僕はこの曲が好きなのだと思う。

僕は今でもこうして、サンシャインについて何かを考えては文字を綴っているが、2年前の自分がサンシャインにハマった頃に持っていた熱量に比べたら、今の熱量はそうでもない自覚がある。何かに飽きる事は自然だと思っているので、悪いとは思っていない。ただ僕は、周りが見えなくなる程に何かにハマったり、夢中になる状態そのものが好きだから、今の生活に物足りなさを感じているのは事実だ。だから僕は「とびっきりの何か」をまた見つけたい。その何かは分からないから、楽しかった過去に背を向けて、色んな物に首を突っ込み続けていきたく思う。Brightest Melody は彼女達が未来へ踏み出す為の決意の歌だったかもしれないが、僕にとってはこの気持ちを後ろから後押ししてくれる、救いの歌だったようにも感じた。

前に進むことで面白そうな物と、これからも沢山出会っていきたい。

*1:全体で見たら2回でも多い方かも。

日記

今日は何をしようかと考えていたら、午前中が終わっていた。おかしい…おかしい。「あみゅりぶ」という前田佳織里さんと富田美憂さんのイベントに5,000円で入れるらしいけど、全容の分からないイベントに自分にとっての大金を突っ込むのが怖くて行くのを辞めてしまった。人はこうしてチャンスという物を逃していくのである。

最近買った声優アニメディアに、2018年に行われた楠木ともりさんのバースデーライブのレポートが載っていて、それで声優がアニメに出演するキャストではなく、一人の表現者としてステージに上がる姿に興味が湧いてる。いや、だって楠木さんがこのライブの為に用意した新曲のタイトルが『僕の見る世界、君の見る世界』ってだけで、曲も歌詞も聞いた事ないけど、もう何か好きになってしまう。恐らく、俺の見ている世界と全く同じ世界は、誰も見ることが出来なくて、それでも、1%でも5%でも重なる世界がある筈だと信じて、こうして文を書いて、世界や気持ちを共有した気になっているのだろう。この歌が、こういった感覚に則って紡がれているのかは分からないけど、是非聞きに行きたい。

いや、別にこの話をしたくて書き始めた訳じゃないと言うか、そもそも何を書くかなんて何も決めていなかったな。虹ヶ咲のライブもAqoursの5thも何ひとつ当選しなかったので「まっ、人生なんてこんな物だわな。」という気持ちになってる。まぁでも、5thはLVで見ればいいし、虹のライブは…配信があると信じるしかない。鬼頭明里さんの衣装を近くで見たかった…。はぁん、鬼頭明里さんの…おへそ(鬼頭明里さんの事務所はへそ出しOK)。ライブの形式みたいのは全然分からないけど、もしステラボールに椅子を並べてやるとしたら、多分入れる人数は結構少なくなるだろうし、そりゃ当たらないわな。

そんな訳で、昨日は抽選に外れた鬱憤を晴らすのも兼ねて、お台場~上野まで飲酒しながら歩きました。寄り道しながら、大体4時間弱くらい掛けて歩き倒しましたね。飲酒しないとやってられなし。僕、埋め立て地を歩くのクッソ好きなんすよね。いや、だって海とかいうめちゃくちゃ広大で何億年もかけて作られた自然を、人間がわざわざ「自分達が住みやすいようにしたい」っつう、理由だけで作り替えてるんですよ、ヤバくないすか。面白すぎる。

まぁ、そろそろ1000字なので、こんな所で終わりにしますね。僕はこれから喫茶店にでも行って200円でコーヒー飲みながら勉強でもしようと思います。金が無限に欲しい。それじゃっ

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暇だ...(なので、アイドルという概念について考える)

暇だ、びっくりするくらい暇。卒業研究が終わったのは嬉しいけど、急にやることが無くなった生活というのは、なんだか手持ち無沙汰でそわそわする。忙しいのは嫌だけど、暇なのも嫌、あぁ人間とは何と自分勝手で我儘な生き物なのだろう。暇な時にすることと言ったら、アニメを見るか、アイドルという概念について思案する以外にやることが無い。...紀元前のギリシア哲学者かな?

僕はアイドルという単語を何気なく使っているが、その実この単語が何を意味しているのかよく分かっていない。「アイドルは人間なのか?」という問いに対して、持ち合わせている答えというのは無い。合っているような気もするし、間違っているような気もする。という訳で、ここでハッキリとさせておこうと思う。

 結論から言うと「アイドルは人間じゃない」というのが僕の答えだ。これはステージの上に立つ人間は人間じゃないと言う意味ではない。アイドルとは人を見た時に人間が「その人を想像することで勝手に作り上がる人物像」の事なのだと思う。アイドルとは形ある物ではなく、人間の頭・心の中にしか存在しない曖昧なものではないだろうか。

アニメ作品に内的な価値は無く*1、その作品を見た人間の内部に素晴らしいと思う気持ちが生まれたり、つまらないと思う気持ちが生まれるだけ、という言説を僕は信じている。アイドルも恐らくこれと同じで、結局、人の心の中に、人に対して抱く思いだけがあって、その気持ちが自然と人間をアイドルに仕立て上げてしまうのだと思う。誰かが誰かにとってのアイドルになる可能性がある世界なのだから、形のあるアイドルという肩書きそのものに、さほど意味は無いと感じてしまう。

 僕はステージの上に立つ人間に対して、あれこれと考える。この人はこんな性格の人なのだろう、とか誰にも見られない場所で金麦をガブガブ飲んでいてほしい、とか期待や願望混じりの想像をする。恐らく、こういう期待・願望の混じった想像の末に自分の頭の中で出来上がる人物像こそがアイドルなのであり、僕はこの人物像をステージの上に立つ人間に重ねてしまう。

ステージに立つ人間は、他人の考えた幾多の人物像を背負って、その場所に立っている。数多の人が押し付けてくる背負いきれない程の理想像を、人間が一人で背負おうとするから、アイドルとは悪趣味で面白いのだと思う。人が自分の預かり知らぬ場所で勝手に大きくなった自分の幻影を背負うのに、どれだけの努力や覚悟が必要なのだろうか、僕には分からない。だから、その覚悟に敬意を表して、ステージに立つ人間のことを僕はアイドルと呼ぶのだろう。あれ、アイドルって人間なのか?

 

・参考文献(文献でなし)
1. フォロワー!
2. 少年ハリウッド*2

*1:勿論、アニメーターの人が何千枚という絵を描いたり、音楽を付ける行為自体には大きな価値がある。

*2:少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-/少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50- | アニメ動画見放題 | dアニメストア

Wake Up,Girls! を見た

これはここだけの話何ですけど、アニメWUGを見ました。本編12話と、七人のアイドルと、青春の影だけです。beyond the bottomdアニメストアで配信してないので見てません。数日後にゲオにでも行って借ります。実は声優ユニットの方に興味があって、3月8日のSSAのチケットを取ったんだけど、まぁやっぱアニメは見ないとだよねってノリで見ました。そんな訳で、短いですけど感想でも書き綴ります。

まず、世界がとても写実的に描かれているのに驚きました。普段はそういうアニメ余り見てないので。おばあちゃんの顔色とかめっちゃ悪くてちょっと笑いました。派手な髪色などを使ったキャラの差別化が無くて、現実離れしない素朴さがあって、最初は顔も名前も全然覚えられなかった。けど、回を重ねるにつれて段々とメンバーの事を知っていって、顔も分かるようになって、キャラクターっていう入れ物に徐々に魂が入っていく感じがとても好きでした。(素朴なキャラデザに物語で肉付けをしていくのに、よりもいみを凄く感じました。)

メンバーが衝突しながら一つになっていったり、曲を貰ったり、レッスンしたり、ライブハウスで公演したり、アイドルが現実でやっている事・やっていそうな事を、そのままアニメに持ち込んだような作風だなと思いました。僕が以前推してたアイドルもavexからCDを出してて、アニメのWUGように、グループ『らしくない』と言われる曲を貰ったりしてて他人事じゃねぇ…って思いました(まぁ、僕はその曲好きだったんですけどね)。秋葉原ソフマップの最上階でライブしてるシーンを見て、『そこ何回も行った~!』って感じになってました。そんな訳でかなり親近感を感じてたんですけど、その感情と『や、アニメでそこまでリアルにしなくても良いっす…』みたいな感情が同居してます。

作風が思ってたよりも全然違ってたので、ラブライブと比較する気も無くなっちゃいましたね。まぁ、というかそれは僕がラブライブのキャラを全くと言っていい程にアイドルとして見てないのが大きいです*1

3月8日まで時間があるので、ちょくちょく曲を聞いて覚えたり、MVを見ようと思います。これまでは恋愛暴君のOPが好きで、それしか知らなかったですけど、アニメ本編の主題歌はどれも良い曲ですね。7 Girls War が好きです。

話したいこと、3つ。

黙々と卒論書いてたから、文章を書きたい欲が全く湧かなかった。でも、そのせいで書きたい事が溜まってしまったでござるなぁ。いや本当に、ブログは卒論と違って文体を崩して書けるし、文章の前後関係にも過剰に気を使わなくていいから楽で良い。

 

1. 1人で居るということ

僕は1人で居ることが多い。大学に行き、1人で講義を受けて帰るだけの生活をしていると、人と関わる機会は殆ど無い。口を開くのは週に1回あった研究室のゼミと、ツイキャス。あとは、月に1~2回くらいフォロワーと会って喋るくらい。特別1人が好きとか、そういうのじゃ無いと思う。ただ、TwitterのTLを見ればフォロワーが居るから、焦って誰かに会わなくてもいいかなぁ~と思ってる節は結構ある。

そんな僕だが最近、卒論を仕上げる為に研究室に2日ほど入り浸った。そこで研究室のメンバーと割と長い時間を共に過ごした。「飯食って帰らね?」みたいな軽いノリでご飯食べに行ったりもした。高校を卒業して以来、こういう事は全くしてなかった。

人と一緒に居るってこんな感じだったなぁ~って気持ちになった。何日も前からDMでやり取りして予定を合わせて会う!みたいな感じじゃなくて、何となく同じ空間に居て、何となく一緒にどっか行くみたいな関係も悪くないなと思った。いや、悪くないどころか、寧ろ心地良かったまである。てか、こういうの久々だったから、かなり嬉しかった。

誰かと一緒に居ることが当たり前になってる人は、こういう嬉しさを感じないで生きているのだろうか。だったら、僕はこの嬉しさを噛み締めていたいから、適度に1人で居たいなと思うのでした。

 

2. 春休みにしたいこと

恐らく、人生で最後の春休みになる。でもまだ分からない、『それなら、最後にしなければいいんじゃないかな!』つって仕事辞めて春休み満喫する可能性はこの先の人生で大いにある。いや、そんな事を言いたい訳じゃない。

この2ヶ月を無為には過ごしたくはない。いつも通りアニメを見て、過去作も漁って、ちょくちょくライブも見る生活を続けながら、少し遠出をしたい。何でこんな事を書くかと言うと、ここに書き残す事で後に引けなさを作るのが目的だったりする。まぁ最後は気持ちの問題だけど。

どこに行くか具体的には、まず山に行きたい。首都圏内で、初心者でも登れる山、それでいて余り人の居ない場所が望ましい。これから探す。完全にヤマノススメゆるキャン△の影響ですね。そして、横須賀に行きたい。おっ、そこのアナタ鋭いですね。その通り、はいふりの影響です。アニメの聖地ではあるけど、単純に港町と船をじっくり見たい欲がある。埼玉に住んでると、本当に海とは縁のない生活になるからね。気兼ねなく各地を散策できる、暖かい季節に早くなってほしい。

 

3. 虹ヶ咲の2人ユニットの話

先日の生放送で、虹ヶ咲のユニットが2人・3人・4人で活動することが発表された。2人でユニット組んでくれるの面白すぎる。僕はともりる×かおりんに組んでもらいたいので、せつ菜×しずくに票を入れる予定でいます。僕がともりる×かおりんに投票する理由としては、2人が一緒に映った自撮り*1が神だから、くらいの理由しかないです。でも、ミヤコヒト先生が描いた4コマ漫画で、せつ菜としずくの好きな物に対する態度が通じているって話が描かれたのもあり、これは追い風が来てる。無限にイチャイチャした後、是非とも2人には結婚してほしい。

いやぁでも、歩夢×かすみとか、かすみ×果林とか、かすみ×しずくとか、しずく×(エマ or 彼方)とか、他にも良い感じの組み合わせがあって、どれも捨て難いんだよなぁ~。かすみんが自分のペースで居られないコンビは基本的に楽しい、でもしずくの上履きにコッペパン仕込むかすみんも可愛いし悩む。呑気なお姉ちゃんと、しっかり者の妹コンビのしずく×(エマ or 彼方)も見たい…。

迷うけど、まぁどんな組み合わせになっても楽しいだろうから、気ままにやってくと思います。