ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

5/8 和解

「アニメ、3ヶ月会わざれば刮目して見よ」という慣用句がある。どんなアニメも放送終了から3ヶ月経ってから見直すと視聴感が変わるという意味の慣用句だが、これは確かに正しいと思う。放送当時は面白いと思ったアニメを見直すと意外とそこまで面白くなかったり、逆に当時はそこまで面白く感じられなかったアニメが面白く感じられるようになっていた、なんて事は一度や二度ではなかった。

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3rdライブ直前ということもあり、4ヶ月ほど寝かしたTVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』を1話から通して見直した。アニメの内容が放送当時よりも何倍も自分の中にスっと、抵抗なく入ってくることに驚いた。当時はう〜んと感じていた4話5話の内容も、違和感なく飲み込めるようになっていた。自由過ぎるが故に何をしたら良いのか分からなかった愛さんの気持ちも、自分らしく居ることと本音の狭間で動けなくなった果林の気持ちを聞いてあげるエマの優しさも、以前より血の通ったものを感じられた。歩夢がファンを獲得するに至った具体的なスクールアイドル活動がもっと見たかった等の感情は見直した今でもあるが、それはそれとしてこのアニメを一本のアニメとしてちゃんと愛してあげられるようになったのは確かだ。

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こういう心境の変化がなぜ起きたのか、アイドリープライドを見たから、単純に誰も彼もか虹ヶ咲のアニメを見ていたあの時間から4ヶ月が経ったから*1、一気見をしたから*2、どれも正しいが、一番大きな理由は実は Liella! が本格的な活動を始めてくれたからだと思う。

虹ヶ咲のアニメが放送されていた当時、私はこのアニメにラブライブらしさをどうしても求めてしまっていた自覚がある。要はラブライブに飢えていた。この作品がラブライブというフォーマットの上には無いと何回見ても感じるが、今はそれ自体をマイナスに捉えることをしなくなった。それはラブライブ!スーパースター!! が私の中のラブライブ欲を際限なく満たしてくれるからだ。先日行われたリリイベも、アニメのティザーPVも圧倒的なパワーを持っていたが、話がズレるのでここでは語らない。

Liella! が王道のラブライブをしてくれているお陰で、虹ヶ咲を虹ヶ咲として、ラブライブの文脈からある程度切り離して楽しめるようになったのは大きな変化だ。思えば、ラブライブらしくない事は元より虹ヶ咲のアイデンティティの一つであった筈だ。Abemaに媒体別活動、マッチングフェスに2-3-4のユニットを見てきたから分かる。ラブライブらしくない事は時に武器になり得る。変わらずにアニメもそうであった、それだけの話だった。

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という、ちょっとした心境の変化の話でした。明日のライブ、楽しみにしてます。よろしくお願いします。

*1:Twitterという喧騒の中でアニメを見るのは余計な体力を使う。特に有名なアニメであれば尚更。

*2:一気見をすると3話→10話の流れがよく見えるから侑が夢を見つける過程が分かりやすかった。