ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会3rd LIVE! School Idol Festival ~夢の始まり~ に寄せて

5月9日、西武ドームで行われた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~ day2に現地参戦した。約1年半ぶりに彼女達の姿を肉眼で捉えられて完全にニチャニチャオタクスマイルになった。嘘、別にオタクという訳ではない。トロッコが近くを通った時の彼女たちの可愛さに流石に頭を抱えそうになったが何とかこらえた。女性声優の背の小ささが認識できる距離まで近づくのは今も昔も危険とされているが、そんな危険領域に足を踏み入れようと懲りずに接近する人間の気持ちが少し分かった。超絶美少女を近くから見ることには間違いなく価値がある。

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アニメの物語をなぞりながら、それを彩った楽曲を一曲ずつ現実に起こしていく過程はさながら儀式の様だった。夢がここから始まるよ では矢野妃菜喜さんが実際に客席の後ろから9人のステージを見守る場面があったが、これがとても意味深に感じた。9人は皆の為に歌い、妃菜喜さんも飽くまで観客の一人としてあのステージを目撃することはアニメのシーンそのものだった。アニメで描かれたシーンとあの場所の状況を一つ一つ重ねていき、自分自身もその一部になっていく感覚は、曲を聴いたりダンスを見る喜びとはまた違う、アニメ作品を基にしたのライブ特有の嬉しさがあった。
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どの曲も良かったが、アニメ映像から繋がるように披露された Awakening Promise には感動せずには居られなかった。私この道を歩いてくって決めたんだ の部分で大西さんの前にある階段に光が灯っていく演出も印象的だったが、大西さんがドームの真ん中で、私の大好きな曲を歌っている事実だけで胸が一杯だった。校内MFや1stライブで見せた、歌唱中に泣きながらも最後は笑顔で歌い切る大西さんの姿が今でも大好きだし記憶に新しいが、この日の堂々とした歌唱や立ち振る舞いはそんな面影を感じさせず、そこにあった1年半という歳月の長さを感じざるを得なかった。少し寂しかった。
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良いライブだった。願わくば次は満員の西武ドームで、なんなら東京ドームでもいい。西武ドームは確かに大きかったが、外野席やスタンドが埋まっていないドームはいつもより閑散として見えた。久保田さんも言っていた通り、やっぱり満員のドームで彼女たちのライブが見たいと強く思う。そしていつか東京ドームにも連れて行ってほしい。この世界が甘くない事は分かるが、それでも願いは叶うと彼女たち自身が一番知っている筈だ。これからも彼女たちの見る未来を一緒に見ていたい。