ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

2023.1.9 統計検定の振り返り

受かっていたので振り返ろうと思います。

11月の下旬に統計検定の1級を受けていたのですが、統計応用の方に受かってました。それも成績優秀賞で。実は2019年、2021年と同じ試験を受けて落ちていた(ちなみに2020年はコロナで試験中止でした)ので、受かったのは素直に嬉しいです。まぁ統計数理の方は落ちていたので今年また再チャレンジしようと思います。試験が終わった時は手応えが全く無かったので正直落ちたかなと思ったのですが、優秀賞で受かっていたということは、確信を持たずに書いた答えが運良く合っていたということでしょう。研究室で延々とMCMCの話を聞いていた甲斐がありました。

僕は統計検定をほぼ趣味で受けてます。まぁ今の仕事に完全に飽きた時にちょっと役に立てばとは思ってはいますが…。統計は大学生の時に熱心に勉強していた分野なので、単純に忘れない為というのが受けている一番の理由ですかね。あとは問題を解くのが頭の体操になって楽しいです。このブログもまぁまぁ長いこと続いていて大学生当時の勉強したこと等を残していたりするのですが、今見ると「こいつ何も分かってないな!」という気分になります。

最後に統計検定1級に受かると嬉しいこと3つ紹介します。(ちなみに1級を取るには数理、応用の両方に合格する必要がある為、自分はまだ1級を持っていないことになります。)

①友達に自慢できる
これ、めっちゃあります。インターネットを見ると難しいとか言われてるのでどんどん威嚇していきましょう。ガオー!

②期待値の計算が出来るのでソシャゲでどのくらい石を貯めとけば良いのか分かる
これ、めっちゃあります。欲しいキャラはどうせ天井まで回さないと出ないので石は54000個貯めておきましょう。

③現実の問題を確率的な視点から見ることができる
これ、めっちゃあります。ソシャゲのガチャは基本的に二項分布です。正規近似と標準化、標準正規分布表があれば自分が確率的にどれだけ勝ったか負けたかを把握することができるでしょう。というのは半分冗談として、母集団⇔標本の考え方や最尤推定の考え方なんかは結構面白いですよね。自分が何となく行っている確率計算の裏側にある理論を知って勉強した当時感動した覚えがあります。

終わり。

【IDOLY PRIDE】今年印象に残ったキャラ10選


www.youtube.com

神谷さんに触発されたので僕もやります。順位は迷いすぎて付けられなかったので実装順、選出は印象値強めです。活躍する時間の短かったキャラは今回は選外としてます。(サニポップ雫とか、天使すずとか...)

 

①白の衝撃 鈴村優(通称:恒常優)f:id:kiui_4:20230101063525j:image

アイプラをやっていた全員が今年はフェス芽衣に振り回されっぱなしだったと思いますが、その傍らでPスキルで不調回復ができる恒常優の強さに気付いた年でもあったと思います。当初使いどころが無さすぎると弱キャラ認定されていた恒常優ですが、フェス芽衣やデバフの登場で日の目を浴びたのは個人的にかなり嬉しかったです。初期の恒常キャラが強いとなんだか嬉しいですよね。話が逸れますが、同じく今年は恒常琴乃や恒常瑠依(SP前増強がハイスコアライブで強すぎる)の強さにも気付けたのが良かったです。

 

撮れ高たっぷりショット 成宮すず(通称:くますず)f:id:kiui_4:20230101063722j:image

くますずはいつまでも強いですね。スコアライブではCTを無視したりSPレーンにバッファーを無理やり配置できるコンボ継続効果にビート数の長いスコア上昇効果。バトルでは最強と謳われるスキル成功率上昇効果をスコアラーに掛けられます。このスコアラー2人が対象となるのが強くて、SPレーンがボーカルでもビジュアルでもお構い無しに出張できてしまうのがくますずの強さと言えそうです。

 

③奇跡より必然 神崎莉央(通称:フェス莉央)f:id:kiui_4:20230101063733j:image

ビジュアルスコアラー最強の名を欲しいままにしてましたね。PスキルはCT40で自身にビジュアルバフとスタミナ回復、Aスキルではクリティカル係数バフと消費スタミナ増加、SPでは消費スタミナ参照のスコア獲得とスキル同士の噛み合いが良く一人で何でも出来るもん状態でした。またAスキルの対象がビジュアル値の高い2人なのも器用で、編成のビジュアル値を調節すればボーカル、ダンスのSPレーンにクリティカル係数バフを掛けられるのも非常に優秀でした。はいせーので、フェス莉央はバッファー。

 

④光華霜夜 長瀬琴乃(通称:フェス乃)f:id:kiui_4:20230101063744j:image

主にスコアライブでの活躍ですが、まぁ強化移動が本当にえげつなく強いです。超簡単に言うとバフの段階数が2倍になるって書いてありますからね。それ以外もテンションUPと強化延長と強いスキルしか書いてません。美しいのは絵だけじゃなくてスキル構成もだよ〜という声が聞こえてきます。特に消費スタミナ参照のSPスキルが強い今、テンションUP(実質消費スタミナ増加)は純粋にバフとしても効果が高いです。

 

⑤一人のアイドルとの出会い 早坂芽衣(通称:フェス芽衣f:id:kiui_4:20230101063750j:image

今年はマジでフェス芽衣を通す通されるの戦いを一生してました。本当に、マジで。不調回復を挟まなければ芽衣のAスキルが通るだけで楽々センターSPが通ります。やっかいな事にフェス芽衣は自身にスキル成功率バフを持っているので、並のキャラでは相手のフェス芽衣のレーンを抑え込むのが難しいです。相手より開花した、レベルの高い芽衣を使って相手の芽衣を抑え込むのが主流だったように見えます。目には目を歯には歯を、フェス芽衣にはフェス芽衣をですね。本当にフェス芽衣はどこにでも居て、ボーカルレーンに限らずAスキル2本要求のレーンに居たりもして、Aスキルを一つしか持ってないキャラを配置するとCTの関係上フェス芽衣が通って全てをぐちゃぐちゃにされます。またちゃっかりスコアライブでも強く、持ってるスキルがスコアラーにAスキル上昇効果、センターにスコア上昇効果、全体にクリティカル係数バフとどうしてこんなに盛り盛りにしたんだよ!と言いたくなる優秀さです。ちなみに私は早坂芽衣たむ(日向もかたむ)ガチで萌え~でやらせて貰ってるので、芽衣が強いのはまぁまぁ嬉しいです。とは言え、弱体化が来てもまぁしゃあないかなという性能をしてると思います。

 

⑥絆深まる姉妹のステージ 白石沙季(通称:千紗沙季)f:id:kiui_4:20230101063757j:image

最強スキルである強化移動を持っているSP持ちバッファーです。強化移動が強すぎて、芽衣と同じく千紗沙季でSPを通せば自ずとセンターSPも通る状況が多く、いかに千紗沙季を通すかのゲームもまぁまぁの頻度でやっていたように思います。またバッファーらしくPスキルで自身にビジュアルバフを掛けられレーンも確保しやすく、順当に強かったです。強化移動も対象がスコアラータイプ一人なのが非常に強く、千紗沙季がビジュアルレーンに居さえすれば、ボーカルタイプのスコアラーの強化効果を移動できるのがフェス乃には無い明確な強さだったと思います。千紗のほっぺをむにむにしてて可愛いね。

 

⑦この指とーまれ! 川咲さくら(通称:SUNさくら)f:id:kiui_4:20230101063808j:image

私はたまに反転さくらと呼んでます。やっぱりレーン確保性能が高いキャラは好きです。Pスキルで自身にCT40のダンスバフ、からのAスキルでダンスタイプ3人に更にダンスバフを飛ばせます。Pスキルでバフをかけて、Aスキルを通して更にバフをして、SPスキルを通すというアイプラのバトルにおける基本戦術を体現しているキャラクターという印象です。あとはデバフ反転が偉大です。こちらがfranを使っている時に反転さくらを通されるとそこから一方的に負けかねないので恒常さくらを使う、のような駆け引きが生まれるのが偉大だと思います。まぁVENUSバトルは基本的に後だしじゃんけんなんですけどね。

 

⑧Perfect Bride 長瀬琴乃(通称:嫁乃)f:id:kiui_4:20230101063823j:image

個人的にキャラクター実装時の評価と実際に使ってみた時の強さの間に一番乖離があったのがこの嫁乃です。実装当初はウェディング衣装の可愛さを売りにしてて、かなり性能が抑えられてるなと思ってましたが、使ってみると評価が一変。スタミナ回復の無いキャラにぶつけてみると後半は面白いくらいにレーンが取れるのなんの。しかもスタミナを奪う分相手のPスキルの発動回数を削ったりもしてて、派手さはないものの見えないところでかなり仕事をしてくれるキャラです。また相手のSPを潰したり、ボーカル・ダンス問わずスタミナさえ奪っちゃえばスキル発動出来ないよね^^と言わんばかりにレーンを選ばずに出張してきます。ですがスタミナ回復には弱く、強さ弱さがハッキリしている良いキャラだと思います。

 

⑨snake in the grass fran(通称:fran)f:id:kiui_4:20230101063830j:image

良い人。ボーカルのスコアラーはやっぱりfranが強くて、長らく続いた恒常さくら一強時代を終わらせたのが印象深いです。スコアラー自身が同じレーンにデバフを掛けられるのは反則級の強さで、レーンの取り合いには滅法強かったですね。器用さには欠けるものの、自身の力でAスキルもSPスキルも確保出来る性能は孤高の強さを持ったスリクスのキャラクター表現としても適切だったように思います。またスコアライブでも強くSPが楽曲の最後の方にある譜面では最強でした。(最近はクリスマ沙季にその座を奪われそうですが…)

 

⑩セレブレイトサウンド 鈴村優(通称:ミク優)f:id:kiui_4:20230101063839j:image

イベントで獲得できるキャラですが、イベントでこんなに強いキャラ配っても良いんだとなるくらい強かったです。まずPスキルのサポーターダンスバフ、これはダンスレーンにフェス芽衣を配置して無理やりフェス芽衣を通す戦法でよく使われます。ろくな使い方じゃねぇ!!! Aスキルはコンボスコア上昇効果とクリティカルバフで、特にコンボスコア上昇が強いです。現状コンボスコア上昇を持っているキャラは小悪魔イブナギ、SUNさくら、星莉央くらいで貴重な上に、SUNさくらのコンボスコア上昇は2つ目のAスキルのため、狙ってコンボスコア上昇を掛けるにはレーンを選ぶ必要があります。なのでダンスレーンでコンボスコア上昇をかけるにはミク優を使うのが最適な訳です。イベントキャラが強いゲームって良いゲームな気がしますよね。

 

終わりで〜す。

話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選

今年も参加します。集計はaninado様にお任せしています。よろしくお願いします…!

「話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選」ルール
・2022年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 

1. 明日ちゃんのセーラー服 第七話『聴かせてください』
脚本:山崎莉乃、絵コンテ・演出:Moaang


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蛇森さんがギターを始めるお話。何かを始める時、誰だって最初から上手く出来る訳がなくて、地道に練習を重ねることで少しづつ出来るようになっていく、そういう素朴で当たり前のことを映像で語る回。クラスメイトが部活動をしている様子を見て、蛇森さんがその事実を受け入れていく過程に感動があるのは、このアニメがクラスメイトのひとりひとりにデザインや設定を用意して作り込んでいるからこそだろう。とにかく全編通して絵が綺麗で、時折見せる強烈なフェチズムも堪らない。特に第7話には楽器を弾く場面が多くあり、その芸の細かさに目が行く。蛇森さんがギターを弾く時の表情、目線、指使い、声の震え具合の全てがこれまでの練習量を物語っており、上手すぎない等身大の演奏シーンとなっているのが非常に良い。木崎さんがピアノを弾くシーンもまた、画のタッチが突然変わることで息の詰まるような異質な空間が演出されている。果てしない映像へのこだわりが感じられるアニメ。

 

2. CUE! episode12『声優のたまご』
脚本:浦畑達彦、絵コンテ:久保太郎、演出:畑博之


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CUE!は現代の声優というお仕事に対してとても真摯な作りだったように思う*1。中でもアフレコ組の話はその花形とも呼べるアニメのキャラクターに声を当てる仕事を描いており、特に12話はその集大成のお話である。しばしば声優は「キャラクターに命を吹き込む」お仕事だと表現されるが、具体的に「命を吹き込む」とはどういうことなのだろうか。CUE!はそれについて一歩踏み込んだ作劇を見せてくれた。「命を吹き込む」とは単に声を当てるだけでなく、声優の独自の解釈や一生懸命な演技を通じて、誰かのインスピレーションを刺激したり、新しい物語を生み出したりする、そういう一連の営みそのものを指している…のだと思う。無量坂先生が陽菜を抱擁するシーンは12話の中でも特に印象的で、陽菜の「見付けてもらったのは…私なんです」という言葉からはキャラクターへの感謝の他にも、そこにあった出会いの運命的さだったり、声優とキャラクターという関係性の尊さを感じずには居られなかった。声優って素晴らしい。

 

3. かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第5話『藤原千花は刻みたい、早坂愛は話したい、四条眞妃は頼りたい』
脚本:中西やすひろ、絵コンテ:渡部隠寛・畠山守(ラップパート)、演出:菊池貴行


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ラップ回にハズレなし。なんと言っても見所は監督が直接コンテを切っているラップパート。狂気的な演出に次ぐ狂気的な演出がなされ全てを持っていかれそうになるが、だからこそ早坂の「かぐや様が羨ましい、私も青春したい」という年相応な本音がスっと際立つ。自分の胸に秘めた気持ちをビートに乗せて解き放つピップホップらしいお話。どこか馬鹿っぼくて笑える絵面の中に、確かな演出意図が見え隠れする瞬間が多々あって、この辺のバランス感覚が凄い。公園が円盤になったり(?)早坂が増えたり(?)と空間やリアリティラインを無視したような演出が次々と繰り出されるが、そういう様々な制約を無視できることはアニメーションという媒体に許された自由さだ。自由なアニメを見ている時ほど楽しくて嬉しい時間はない。

 

4. BIRDIE WING -Golf Girls' Story- #8『ファイナル・バレット』
脚本:黒田洋介、絵コンテ:稲垣隆行、演出:霜鳥孝介


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小気味良く進む話とケレン味のある映像が特徴的な見ていて飽きないゴルフアニメ。とりわけローズの最期を描いたこの8話は演出が抜群に良かった。表の世界への憧れがあったにも関わらず目を背けることしか出来なかったローズと、そんなローズを蹴散らして世界へ、表の舞台へ羽ばたいて行くイヴの対照的な結末には切なさと同時に、物語としての綺麗さや構造の美しさをも感じてしまう。死したローズの向けた視線の先をイヴの乗った飛行機が通る演出は、2人の間にある差を浮き彫りにする一方で、姉弟子の叶えられなかった夢を妹弟子に託しているようにすら見えた。ナフレス編のラストにローズというキャラクターの持つ悲しさと不器用さをそっと添えた、残酷で救いようの無い幕引きが堪らなく良い。

 

5. ヒーラー・ガール 歌唱9『一番のお墨付き・CD買ってね』
脚本:木村暢、絵コンテ:入江泰浩、演出:上坪亮樹


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かな達3人が初めて正式に医療の現場で歌唱をするお話。『ヒーラー・ガール』に対する印象として、気配りが上手なアニメだというのがある。音声医療という設定は現実では起こり得ない奇妙なものではあるが、その設定に実在感を持たせるための工夫と配慮が行き届いていると感じる。手術室にヒーラーが立ち入って歌を歌う光景はどこかアホらしく見えてしまうが、人命に関わるという緊張感が画面には常にあり、ヒーラーは休憩したり水を飲んだり、喉がしんどい時には汗が出たりする。そういう何気ない描写のひとつひとつが、音声医療のある世界を描いたこの作品をリアリティのあるアニメたらしめているのだと思う。手術中のダイナミックな映像はそれだけで面白いが、それだけでなく3人の師匠である烏丸の格の高さを雄弁に物語っており、ここからもまたアニメの上手さが伺える。

 

6. Extreme Hearts 第1話『RISE』
脚本:都築真紀、絵コンテ:西村純二・吉田徹、演出:菅野幸子


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2022年、1話の掴みが最も良かったアニメは『Extreme Hearts』だった。陽和の挫折と再起、咲希の過去と陽和との仲違い、純華との出会い、ハイパースポーツにエクストリームギア、おまけにロボットまで…、1話に詰め込めるだけ詰めた膨大な情報をテンポ良く処理していく物語はそれだけで面白いが、ここで特筆したいのはOPの入り方である。『私が絶対連れていく…陽和先輩の歌が世界に届く場所まで』という咲希の台詞が物語の指針をハッキリと示した直後にOPが流れ始める。陰っていた少女の足元に段々と陽が差していく、雲が流れて青空が広がる。1話を経て物事が好転し始めた陽和の今を示唆したような映像にワクワクが止まらなくなる。『RISE』というサブタイトルがピッタリの最高のエピソードだと思う。我々、1話の最後でOPが流れるアニメ派としてもね。

 

7. 転生賢者の異世界ライフ 第7話『暗殺者に狙われていた』
脚本:安永豊、絵コンテ:げそいくお、演出:後藤康徳


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女性声優にYoutubeをやらせるアニメは名作でお馴染みの転生賢者の異世界ライフ。まれに作画アニメになる本作だが、その第7話は省力に省力を重ねた不思議な仕上がりになっている。同じ構図で何度も繰り返させる画と1カットとは思えないほど贅沢に使われる『間』、それらの要素がなぜか面白い方向に働く技ありの回。止め絵を多用しているものの、どれも構図が良く絵として見応えがある。また必要以上に動かない分、静と動の緩急がより際立つ映像になっており、そこにはアニメーションが原始的に持つ「絵が動く」という嬉しさが詰まっている。リッチなアニメだけがアニメじゃないと思わせてくれるアニメーション。

 

8. 神クズ☆アイドル STAGE.07(題なし)
脚本:蒼樹靖子、絵コンテ:福岡大生、演出:上田慎一郎


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神クズ☆アイドルの話をするにあたって、第7話を避けて通ることは難しいだろう。今も最上アサヒのファンであり続ける瀬戸内くんの過去と、そんな彼が奇しくもアイドルとしての仁淀ユウヤを好きになる、もとい好きだと自覚するまでを描いたお話。事故で亡くなった神アイドルが幽霊となってクズアイドルに憑依するという設定が元になっている本作において、最上アサヒのファンが仁淀ユウヤを好きになる話をすることは極めて象徴的だが、あくまでも物語は瀬戸内くんの感情にフォーカスを当てている。『アサヒちゃんを忘れてアサヒちゃん以外から元気を貰うのが怖かったんだ』という独白の後、自分の意思でサイリウムに青色を灯して振る瀬戸内くんの姿が、ただただ愛おしい。瀬戸内くんは萌えキャラなのだ。仁淀に背を向けて足早に会場を去る瀬戸内くんの瞳がキラキラしているのは、きっと彼の中にもう1人の元気の源が居てくれるからだろう。

 

9. 新米錬金術師の店舗経営 第7話『錬成具が壊れた!』
脚本:兵頭一歩、絵コンテ:ワタナベシンイチ、演出:金澤由季


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はじまるウェルカム、良い曲すぎ。サラサと師匠を繋ぐ錬成具と、それに連なる2人の出会いを描いたお話。出てくるキャラ全員が萌え萌えなのは大前提として、サラサ・フィードというキャラクターに対する肉付けの仕方が素晴らしい。いち店長として従業員の前では気丈に振舞おうとするところに健気さを感じるし、しっかり者ではあるが全てのトラブルを自分の手で解決できる訳では無いところには人間味がある。ひとえに、サラサの持つ強さ/弱さのバランスが絶妙だ。師匠も師匠でサラサのことを可愛いと思っているが、それを中々口に出さないところに萌えを感じる。2人で共に錬成陣を直すシーンでは成長したサラサが師匠の隣に立つことで、師弟が出会ってから共にしてきた時間の長さを感じられるのが非常に良かった。

 

10. 夫婦以上、恋人未満。#07『花火以上、抱擁未満。』
脚本:荒川稔久、絵コンテ:山元隼一、演出: 内沼菜摘


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夫婦実習が行われている異常な世界で起こる恋愛模様を、特徴的な色彩と美術で描いたアニメ。私はアニメが作る狂った世界と、その世界を疑うことなく生きるキャラクターが好きなのです。第7話はお互いに別の好きな人が居る2人が花火大会を通して更に距離を縮めていくお話。家先で泣いている星を見るのは辛くもあるがどこか可愛いさも感じられ、星役の大西沙織さんの名演が光る。また例に漏れずこの回も美術・演出ともに良い。特に部屋越し、鏡越しに2人を映したカットはオシャレで、なおかつベランダが2人だけの空間であることを強く印象付ける素晴らしい演出だ。「夫婦なのに来年はなくて…」という次郎の言葉は夫婦実習という制度のおかしさを掘り返す一方で、夫婦実習があるからこそ生まれる切なさも感じさせる。嘘くさい世界を舞台に、嘘のない人の気持ちを積み上げていく営みもまた、アニメーションの醍醐味だと言えるだろう。

 

総評・その他

2022年も良いアニメを沢山見れたと思います。なので10選を選ぶのにとても苦労しました。10選に入れようと思った候補が多くあって、実際にアニメを見直していくうちに上記の10個に落ち着いた感じです。振り返るとお話の良さよりも映像の良さを重視して選んでいたような気がします。また作品単位だと10選に入るような作品でも、話数単位となると入らなくなるのが話数単位の難しいところであると同時に面白いところだなと思いました。ここまでご覧頂きありがとうございました。

以下、10選候補だったアニメの一部

怪人開発部の黒井津さん 10話
このヒーラー、めんどくさい 6話
であいもん 8話
リコリス・リコイル 3話
Engage Kiss 9話、12話
シュート!Goal to the Future 11話
恋愛フロップス 4話
ぼっち・ざ・ろっく 6話
etc……

*1:もちろん私は声優ではないので想像の範疇を出ませんが

大西亜玖璃 First LIVE~はじまりのはじまり が良かった。

久々の更新。

2022年12月11日、よみうりランドの日テレらんらんホールで行われた「大西亜玖璃 First LIVE 〜はじまりのはじまり」に行ってきました。いま放送中の「新米錬金術師の店舗経営」がとても良いアニメなのもあり、一般でチケットを取りましたが、普通に最後列でした。このアカウントは最後列でクネクネすることが得意なので最後列なのは嬉しかったです。やってることが6年前から何も変わっていない。

ライブの感想として大きかったのは、とにかく音が良かったことですね。バックバンドにはリアジュボーンというバンドが付いていましたが、この人達の演奏がかなり好みでした。コロンビア発の声優アーティストのライブに最近よくバックバンドとして入ってくれてるようですね。個人的にバンド演奏は人の手で演奏する上でどうしても入る雑味や大味さがCD音源にはない良さになっていると思うのですが、リアジュボーンさんの演奏には素人ながら精密だなという印象を受けました。どこまでもあぐぽんを立てるような演奏と、それでもやはりCD音源とは違うギターの音色があって、ライブが始まって即抱いた「音が良い!」という感情はライブが終わるまで消えませんでした。特に「初恋カラーズ」のバンド映えがすさまじくて、バンド音源を出しなさいという気持ち。というか、女性声優さんのライブでは漏れなくバックバンドを付けてくれという気持ち。「ジェリーフィッシュな君へ」と「Elder flower」をバンド演奏で聞けなかったのが唯一の心残りなので、2ndライブでは本当にお願いします。

あぐぽんに対しては一言で言い表せない様々な気持ちがありますが、そういう気持ちを抜きにして、純粋に曲やタイアップしたアニメが好きという理由で今の自分がライブに足を運べることをとても嬉しく思います。願わくば、この先もずっと良い曲・良いアニメと共にあり続けるあぐぽんで居てほしいなと自分勝手ながら思うのでした。

2022.10.30 コンまる/映画わたてん/プラオレ

書こうと思って1週間くらい放置しちゃったあ。

・コンまる1stシーズンが終わってしまった…

コンまるが一区切り付いて、まいのんコンビのコンまるが一旦終わりました。非常に残念の気持ちが7割、とは言え他のメンバーの露出が増えるのは嬉しいの気持ちが3割です。相反する感情が同居しているよ〜。

アニメや声優にハマっても毎週ラジオを聞き続けるって大変で今まで続いた試しが無かったのですが(やっぱり視覚から情報が入ってこないのが辛い)、コンまるだけは聞き続けることが出来ました。そのくらい、コンまるは自分が出会ってきたラジオの中でも群を抜いて面白いラジオだったし、今の自分がかんまいちゃんやのんのんを好きなのは、殆どコンまるのせいと言って良いでしょう。

先週のコンまるでは、てゃのファンサの話やしゅきなが幻獣を飼ってた(?)話が聞けて、これはこれでやっぱり楽しいんですけど、どうしてものんのんのダジャレと反応に困るかんまいちゃんと、ワチャワチャしてるところにFight oh! MIRAI oh! が流れてコーナーが強制終了する流れを求めてしまう自分が居ます。女性声優のワチャワチャがFight oh! MIRAI oh! でかき消される流れからしか得られない栄養素がこの世界には存在するんです。(日光を浴びないとビタミンDが不足するのと同じ?)2ndシーズンが始まったばかりで皆ラジオ慣れ、と言うよりコンまる慣れしていない感じもあるので、その不慣れ感が無くなるまではまったり聞くことになりそうです。

 

・映画わたてん

良い映画でした。久々に面白いと思えるアニメ映画を見た気がします。ゆるキャンの映画は面白い面白くないよりも、原作ありのキャラクターを使ってこんな映画作って良いんだの気持ちが強かったですからね。

映画は思ったよりも3倍くらい花のおばあちゃんをフィーチャーした物語になっているのですが、なんと言うかこれが今の自分にクリーンヒットしてしまいました。というのも、私はここ1年で祖父母を2人亡くしており、小学生がまだ元気なおばあちゃんに会いに行くという物語そのものに、刹那的なものを、この時間は永遠には続かないという切なさを覚えていました。みやこに花が取られてしまうとおばあちゃんが心配する場面もありましたが、花がもっと大きくなって忙しくなったら、自然とおばあちゃんの元から離れていってしまうのだろうなという切なさもありました。(実際に僕がそんな感じでした)とか思ってたら急におばあちゃんも萌えキャラになって笑いました。戦力外通告

映画の内容自体は花とみやこの関係に焦点を当てながら「歳の離れた友達って実は素敵だよね」という話をしていて、これが順当に良かったです。歳の離れた花とみやこの関係を際立たせる為か、ひな乃愛、こよかの、ママ3人、おばあちゃん2人と同年代の友達を意識的に配置してるように見えましたが、今となっては同年代に見えるおばあちゃんとその友達も、子供の頃は…という話の返し方が上手くて、やられた…という感じです。柱で身長を測る場面の「こういうのが良い思い出になったりする」というみやこの台詞や、おばあちゃんの子供の頃の描写など、作品全体として子供には想像出来ない程の大きな時間の流れを感じさせるシーンがあり、思っていたよりもしっとりした雰囲気の映画になっていたのも良かったです。でもちゃんと萌えもやるんですよね。姫坂乃愛たむ、萌え〜。

 

・プラオレ2ndライブ

10月22日、横浜ベイホールで行われたプラオレ2ndライブに行ってきました。やっぱりプラオレのライブは外さないです。柱でステージの右半分が見えないような位置だったのですが、割と前方で端席だったので許しました。結構近くから相良茉優やよぴぴん家、汐あすちゃんが見れてガチ可愛いとなってました。

ライブは案の定楽しかったです。新曲は全然チェックしてなかったのですが、ファイオーファイト!、be Cute、ハレドリ、VICTORY SUNRISE が聞けるだけで全然満足出来ちゃうんですよね。初めて聞く曲も何曲かありましたが、最年少で座長をしているりっくんがかなり歌を歌える人なので聞き応えがあるのが良いんですよね。

1stライブの時もライブの構成自体が好みだという感想を抱きましたが、その構成の良さは2ndライブでも健在で、2ndライブの最後の曲にも、1stと同じく2回目の「ファイオーファイト!」を持ってきているのが好きでした。自分たちを代表する曲は2回やって良いので。なんとなく、プラオレのライブをデザインしてる人の持つ「良いライブとはどういうライブなのか」という考えが自分と似通っている気がしてます。終演後には予定されていないダブルアンコールまであって(マジで良いライブだったし、こういう予定外のアンコは大好きなので全力で乗ってしまった)、本当に良いライブでした。

次の新曲はアニメタイアップらしいです。(プラオレから生まれたユニットが他のアニメとタイアップすることあるんだ)いやでも正直アニメタイアップかなり嬉しい! 少なからずSMILE PRINCESSの活動は続くみたいですし、3rdライブもワンチャンある…か? 本当に良いライブをするユニットなので出来る限り続いてほしいです。そろそろ日光行くぞ!

2022年夏アニメの雑感!

たまにはアニメの感想も書いた方が良いよねという事で。2022年の夏クールはいつもより多くのアニメを見た気がする。面白いアニメは相変わらず面白かったけど、クールを通して豊作かと言われたらどうだろうという感触。人によって豊作の基準というか定義って様々で、「超面白いアニメが1本でもあったら」とか「面白いアニメ10本以上」とか色々あると思うけど、自分としてはクール全体としての打率の方を気にしてしまうかもしれない。

という訳で最終結果。

めちゃ面白:黒の召喚士、ルミナスウィッチーズ、Engage Kiss、シュート、継母の連れ子が元カノだった、Extreme Hearts、神クズアイドル
面白:リコリス・リコイル、シャドーハウス2期、異世界おじさん、よふかしのうた、てっぺん、転生賢者の異世界ライフ、プリマドール
普通:金装のヴェルメイユ、ようこそ実力至上主義の教室へ2期、ラブライブ!スーパースター2期、異世界薬局
まぁ:異世界ハーレム、ブッチギレ
ッス:東京ミュウミュウにゅ~、シャインポスト、それでも歩は寄せてくる

ようこそ実力至上主義の教室へ2期

1期が2017年で正直全然内容を覚えていなかったけど楽しく見れたね。軽井沢恵たそがガチの萌えキャラだったのが良かった。終盤とか完全にラブコメアニメだろ...と思いながら見てたし、3期では絶対に綾小路に恵のことを好きになってもらいたい。『軽井沢恵は...完全に俺に依存した。』

・転生賢者の異世界ライフ

女性声優にYoutubeをやらせるアニメは最高!女性声優にYoutubeをやらせるアニメは最高です!(前例:プラオレ)
1~2話の時はどうなることかと思ったけど、飯回、暗殺回、レッサーファイアードラゴン回はマジで面白かった。特に暗殺回はアニメとしての魅せ方が考えられていると言うか、一言で表せば映像の緩急、気の抜けた絵から突然のダイナミックな動き、同じような映像を何度も流していると見せかけて確かな変化に着目出来る...等、限られたリソースから繰り出せる最大限という感触がありましたね。ところどころ作画アニメっぽくて絵が綺麗に動くシーンが沢山ありましたが、そういう映像よりもやっぱ7話みたいな暗殺回の方が好きですね。

・金装のヴェルメイユ

序盤のリリアちゃんが暴れてた回は楽しかったけど、アルトくんがヴェルメイさん一筋になるにつれて乗れなくなったというのが正直なところ。アルトくんがヴェルメイさんに自分からキスしにいったりする良いシーンもあったのだけど、そのカッコよさが出せるなら幼馴染のアプローチにも気付いてほしかったな...というのがある。

東京ミュウミュウにゅ~

実はこのアカウントは無印の東京ミュウミュウがかなり好きという話があり、大学生になった頃にハードオフでVHS再生機とヤフオク東京ミュウミュウのレンタル落ちVHSを買ってアニメ全話を見たという過去がある。今はdアニで見れるし良い時代になったと思う。
アニメとしてはやっぱり無印の話を継ぎはぎして作っている感があり、その過程で無印にあった良さが失われているのが見た感想。いちごは青山くんのことが大好きなのに、ドキドキすると猫耳としっぽが出てしまうせいで思うように近付けない...というのが東京ミュウミュウの少し辛くてめちゃくちゃ面白いところ何だけど、それが出せていないのが残念。気になる人は無印26話,27話を視聴してみると良い。あとついでに31話も!もし2クール目で31話がリメイクされたら流石に見ちゃうと思うけど、今のいちごの声優さんに無印31話のいちごの力強さが出せるかはちょっと分からない。

・シャインポスト

2022年夏を個人的に豊作と思えてないのは、火夜アニメ3本が全部合わなかったからという説があります。
マネージャーがTINGSを売るための策を用意するのだけど、それがイマイチというか、このアニメは全体的にオタクのことを分かっている風なオタクファン描写を入れるのだけど、その実、オタクファンのこと全然分かっていないと私は思っています。ライブ後に会場でビラを配るアイドルはまぁ居るには居ますが、同レーベルの姉妹ユニットならまだしも全然関係ないところのアイドルがビラ配ってたらライブの余韻を破壊しに来ているとみなされても仕方ないですし、正直印象は最悪です。ライブ中の技術についても言及されていますが、周りが見える...ミスをしない等の技術とアイドルとしての魅力を結びつける話をしてしまうのも本当にそれで良いんか...という感じです。ただ理王さまが歌上手だった話は良かったですね。良い感じの歌は人の心を惹きつけるので。
まぁでも主人公の晴の話が面白くなかったのがトドメでしたね。晴は本気出すと周りが傷付いちゃうからという理由で特に執着もなくアイドルを辞めるキャラクターなので、TINGSで歌えたとしても嬉しさが分からないと言う...。(辞める時のドラマを端折っているせいでそれ以降の話に重みが無くなってしまっている)まぁ....おつ!

異世界おじさん

萌えキャラが沢山出てくるんだけど、おじさんもちゃんと萌えキャラだったのが良かった。2022年夏に全話放送できていればもっと良かった...。

・継母の連れ子が元カノだった

2022年夏トップアニメーションの一角。なろう発のアニメが幅を利かせている中でこういうラノベ発のアニメがあると正直めっちゃ嬉しい。しかもアニメ制作はあの...超人高校生、弱キャラ友崎くん、ひげひろを手掛けたproject No.9!さらにOPはDIALOGUE+が歌う!うおおおおお!!!俺はこういうアニメを待っていたんだよ!!!!
デネブとスピカ、良い曲過ぎ!いさなのGカップが全ての洋服をエロくしてしまう...。
アニメとしてどこが良かったかと言われると返答に困るのだけど、結女が可愛かったり、いさなが異常女だったり、下らないことでマウント取り合ったり、お互いに付き合ってた時を忘れられなかったり、見てて全部楽しかったな...。あと最後の親戚の家に行く話が良かったな。家族って家の中だけじゃなくて実際は親戚というコミュニティの中にある1つで、何と言うか家族の生々しさがあって良かったな。

異世界ハーレム

EDは良いふざけ具合で楽しいのに、なんで本編は盗賊を殺す描写やダンジョン攻略に真面目なんだよ、おかしいだろ!ロクサーヌに萌えを感じた瞬間が2人目の奴隷が入ってきて、ちょっとやきもちを焼いていた時だったので、まぁやっぱり2人目の加入が遅すぎただろという感想。最終話で一気に女が3人増えたのはめっちゃ笑ったので自分の負けで良い気がするけど、その女の中に王族(?)っぽい娘が紛れてて、いや王族の娘が加入する話は本編でやったら面白かっただろ!!!となった。だって5人の奴隷の中に1人王族いたらめっちゃ面白いじゃん。

・よふかしのうた

性癖みたいな女の子が沢山出てきて良かった。なかでもメイド回の10話は中々良かったね。誰だって人に言えない歪んだ願望を持つことってあるし、上手く付き合っていくしかないよねという話(歪んでいる自分をそのままの自分として受容する話)は既に令和の作劇のスタンダードになっている印象があって、そこに感動するフェーズは自分の中で過ぎてしまった感じがあるのだけど、1話からずっと中学生が夜の街をふらついて遊ぶことを是(とまでは言わないものの許してる)としているアニメがこういう話をするのは一貫性があって良いなと思った。

・それでも歩は寄せてくる

このアカウントは高木さんをあまり面白く感じなかったのでこのアニメも面白く感じないのだろうなと思ったら...案の定全く面白くなくて良かった。作品名に将棋要素があるのに本編の将棋要素が先輩に勝ったら告白するくらいしか無かったのが残念。阿波連さんではライドウくんがオセロで気持ちを伝えていたのに...。駒の裏に『好きです』って書いといて取られるか成った時に気付かせるくらいの異常さが欲しい。

・ブッチギレ

ぶっこみだああああああ!!!!

・シャドーハウス2期

1期から面白かったので2期も順当に面白かったな~という感じ。バーバラの世代で何が起こったのか、暗躍する者(ローブ様)、反逆者が出てきて物語のスケール感が大きくなったのが良かったね。エミリコは...萌え!パトリックはエミリコのことが好きになってしまった...。

・プリマドール

これじゃあプリマドールじゃなくて萌えマドールだよ~。主人公格のドールだけ明らかに萌え萌えロボットだったり、序盤の戦争の話で泣きアニメを作る手つきはまぁ好きになれなかったけど(タイミングの悪さはまぁあると思う)、最後まで見たら意外と悪くないアニメだった。灰桜ちゃんが軍に花火で攻撃仕掛けて連行されるシーンで完全にこのアニメの味を理解したかもしれない。萌え萌え声優多数起用アニメが話まで面白かったら、なんか違うのでこのくらいのめっちゃ面白くはないけど楽しくは見れるくらいの緩さが丁度良かったね。

・神クズアイドル

めっちゃ良いアニメだったね。瀬戸内くんが出てきてからは面白さがグンと上がった気がする。最上アサヒから元気を貰っていたからファンの為に理想像を演じられるファン想いなところも、かと言ってオタクなので仁淀くんの中にある最上アサヒに気付いてケチくけてくるところも好き。仁淀くんをアイドルとして好きになっていると認められなかった話も良かったな...瀬戸内くんっぽくて。
何故か知らんがオタク解像度も高かったな...、普段喋らなそうな印象の人がライブのMCで今までのことを振り返るとマジで泣いちゃうの分かり過ぎる。(経験談

・黒の召喚士

2022年夏の王。1話を見た時は大丈夫か…?と思ったけど2話からはバチバチに面白かったね。萌えとカッコよとオモシロが全部ある完全栄養アニメだった。嬉しさの権化だろ...。
アニメ自体に既に5億点はあるんだけど……、勇者パーティにCV.高尾奏音のキャラが居たのでプラス100000000億万点!!!!!!!!!!!!(声優オタク)

・てっぺん

アニメとしての面白さは十分あったけど、漫才を真正面から描かずに変化球のみで描いている1点でまえせつの方が好きだったな...。俺はまえせつの愚直さを嫌いになれないんだ...。
とは言っても5話のバス回は漫才という構造(寸劇が始まって、ツッコミを入れると時が戻る)を上手くアニメに取り入れていたり、最終話で面白ければええねんという自己言及っぽいしぐさがあったので最終的には良いアニメだったね。

リコリス・リコイル

面白かったね。最後は心臓アニメになったけど...。心臓が逃げる!!!!
リコリスやリリベルの存在の是非、銃を配る展開については特に言及もなく終わってしまった感じもあるけど、仕掛けた側の真島はバランス厨としてキャラが立っていてかなり好きなキャラだった。
千束とたきなはとにかく可愛くて、生き生きと動いてたのが良かったね。11話の最後のたきながシャッターを突き破って駆けつけるシーンは特に良くて、その行動自体が千束を不利な暗所という場所から救い出す一手だったのが、ピンチに駆けつける以上の意味を持ってて良かった。こういうシーンが一つあるだけでアニメ見てきて良かった~という気持ちになれる。

・Engage Kiss

序盤はまぁ面白いねという感覚で見ていたけど、終盤はめちゃくちゃ面白いアニメになってくれた。2022年夏トップアニメーションの一角。
家族の為に敵を討ちたいと立ち上がったものの、その家族の記憶は悪魔のせいで根本がグラグラ、事件の黒幕は母親だった、終いには恩人のマイルズを記憶を無くしたシュウが憎しみに飲まれながら殺すという徹底した悲劇。でも悲劇をしつかり描ける作品はめっちゃ面白いんだ...。
最後には妹ちゃん(CV. 鬼頭明里)とかいうガチの萌えキャラが出てくるし、監視の為に監禁されてるはずなのに頻繁にシュウの家に来るし、ドカ食いしてるし、悪魔と元カノと対立し始めるし...最高です!!!夏クール、実は妹ちゃん一本でやってました。こんなに嬉しい締めくくりが出来るアニメは中々ないですよ...。

・Extreme Hearts

このアニメもめっちゃ面白かった。ドヨルのアニメはどれも面白くて困っちゃうね。
巷ではスポーツとアイドルの両取りアニメと評されることが多かったけど、個人的にはどちらかと言えばかなりスポーツ寄りのアニメだったなという感触があります。現実でもスポーツ選手には所謂アイドル性みたいなものがありますし、(言い方は悪いですが)RISEの歌を聞きに来ていると言うよりは、RISEがハイパースポーツで闘っている姿が好きで、それ故にライブにも来てくれるという流れがあるように見えました。歌って踊る要素は例えばスポーツチームが行うファン感謝祭の延長だと自分は捉えていましたね。(プラオレ...?)(プラオレではない)
細かい話だと、義手・義足に言及があったのも偉かったですね。もしハイパースポーツが現実に存在していた場合に、社会にどういう影響を与えて、どんな技術が発達していくのかが考えられているのが良い。物事の側面は時間の許す範囲で描けるだけ描いた方が良いので。
Snow Wolfがいつの間にか行動を共にする仲間になってたのも良かったね...。一人だった所長がハイパースポーツの出会って、チームの仲間が出来て、他のチームとも交流が出来て...と輪が広がっていくのが嬉しかった。

ラブライブ!スーパースター2期

2話までは楽しく見れていたけど、それ以降は余り乗れなくなってしまった。上の学年が結果を残しているから初心者の自分は入りにくいというのは自然な感情で、ラブライブがキャラのこういう感情に切り込むのは新しくて良かった。5つのピースを重ねて星にしたものを崩す演出とか良かったね。3話以降は加入!ラブライブ出場!みたいないつもの流れになって余り乗れなかったかなあ。

・シュート

2022年夏クールトップアニメーションの一角。
勢いのあるお話と映像、力強くて尖った台詞が多くて画面から目が離せないアニメだった。監督が萌えキャラ、掛川ヌーディストビーチ、傀儡師とトンチキ要素も目立つけど、それがしつかりチームの結束やサッカーの戦術と絡んで筋の通った話になるのが好きだった。お互いがジョーを通じた友達というポジションに居た辻と黒川がピッチで想いをぶつけ合うシーンとか本当に泣けるんですけど、その直後に懐から退部届を出す監督と、皆で退部届を破くシーンがマジで爆笑できて最高でした。笑いながら泣けるアニメって絶対にめちゃくちゃ良いアニメなんですよ…。これが出来るアニメは本当に貴重なので文句なしのトップアニメーション。

異世界薬局

3話くらいまではかなり面白かったけど薬局を開いた辺りからは、まぁ...そこそこ!というテンションで見てたアニメ。モモンガが風で飛んでいくのが可愛かった。

・ルミナスウィッチーズ

これも2022年夏クールトップアニメーションの一角。見ていると何故か分からないけど涙が出てくる不思議なアニメでした。
第一印象は画面の情報量のコントロールが上手いな〜という感想で、OPのシーンで手前にある花が右に流れていくのが綺麗でめっちゃ好き。5~6話の個人回も良くてそこからグッと引き込まれた感覚があります。
このアカウントは歌って踊るアニメが良い感じの歌を歌うとそれだけで「良いやん!」となる傾向があるのだけど、ルミナスはその究極系という感じ…な気がする。『音楽には力がある、聞くと元気になる』という内容を地で行っているアニメだと思った。

 

終わり!

両グループ同点優勝ォ~!-リスアニ!LIVE SPECIAL EDITION -アキヤスミ-感想

2022年9月22日、豊洲PITで行われたリスアニ!LIVE SPECIAL EDITION -アキヤスミ-に行ってきました。超楽しくて最高ぉ〜!最高すぎて杉になっちゃった!(のんのん)

・サニーピース

セットリスト
1. EVERYDAY!SUNNYDAY!
2. Shining Days
3. サマー♡ホリデイ
4. SUNNY PEACE for You and Me!

普段はセットリストを余りブログに書かない自分だけど、今回はセトリからもう気合いをバキバキに感じた(気合バキバキここなたむ?)ので書き残しておきたい。単独でもない対バン系のライブでここまでやってくれるの、感謝しかない…。

3ヶ月前の『約束』ライブは午後をLVでしか見てないので『SUNNY PEACE for You and Me!』を見たのは初めて。月並みな言い方だけど、エモかったな…、Aメロのメロディとか、間奏の台詞パートとか。かんまいちゃんの歌も凄くて、マイク越しに伝わる音圧がこの日の全身全霊さを如実に表してたと思う。これなら四皇も倒せるわという説得力しかなかった…。

 

・月のテンペスト

セットリスト
5. 恋と花火
6. 裏と表
7. Daytime Moon
8. 月下儚美

サニピと同じく全開のセトリ。サニピが『SUNNY PEACE for You and Me!』で会場を感動の渦に巻き込むや否や、その仕返し(?)と言わんばかりに『裏と表』が炸裂。イントロがかかった瞬間の場の興奮と混乱が入り交じった雰囲気が最高でしたね。前回の単独で聞いていたはずだけど、凄い曲だった以外の記憶が全く無かったので実質初めて聞きました。想像していたよりも『恋と花火』を作った人が作った曲という印象がありました。主旋律の後ろでひたすらピアノの伴奏が暴れてる辺りが。

サニピと月ストともに『約束』ライブの午前の部、午後の部のどちらかでしか披露していない曲を持ってきた上で出し惜しみの無いパフォーマンスをしていて、実はどちらがよりお客さんを楽しませられるか裏でバトルをしてるんじゃないかと勘繰りたくなるライブでした。月ストが『裏と表』でやり返した時の、競い合っている感がたまりませんでしたね。サニピと月ストはライバルなんだなぁと思うと同時に、ここまで『天文学的確率で起こる同点』『両グループ、同点優勝ォ~!』という言葉が似合う2グループは無いなとも思いました。純粋な再現をしたアニサマも良かったですが、両グループが最高のステージを見せて同点優勝するという点で、NEXT VENUSグランプリの決勝の本質的な再現だったとさえ思います。

 

・総括

9. Fight oh! MIRAI oh!

完全にサプライズ。10人出てきて最後に1曲やりますと言えば『サヨナラから始まる物語』が定番だけどそれを裏切ってのFight oh!で流石に声が出てしまった…。月ストが『月下儚美』で盛り上げた雰囲気をサヨナラでちょっと感動的な方向に変えるのではなく、更に盛り上げていくという力技。楽しすぎて星見の出番が終わった後しばらく座って項垂れてました。

最近はよくYoutubeでサニピと月ストがTIFに出ている動画を見ていたので、成長具合に余計に感動してしまいました。昨年10月のスマイルガーデン、与えられた15分のステージをMCで無理矢理に繋いでいたあの時の彼女達はもう居ません。いまステージに立っているのは全身全霊のパフォーマンスで観客を沸かせる最高のアイドルです。IDOLY PRIDE最高、IDOLY PRIDEは最高のコンテンツです。

最後になりますが、星見プロの次に出てきたのが前時代の覇者『μ's』に居た南條愛乃さんだったのもとても良かったです。今の時代にもアグレッシブに活動している声優アイドルが居るぞと、任せてくれと、そんな気持ちで会場を後にしました。

おわり。

IDOLY PRIDE×八景島シーパラダイスコラボという神のイベントについて

2022年9月2日〜9月14日、IDOLY PRIDEが八景島シーパラダイスとコラボしました。私は9月3日、サニーピースがライブをする日に行ってきました。待ちに待ったコラボということで期待MAXだったのですが、実際訪れてみると想像の100倍ほど良いコラボでした。特に水族館のスタジアムで行われたライブイベントの満足感は異常で、自分の中では今年の初めに中野で行われた単独ライブにも匹敵するほどのものでした。IDOLY PRIDEを追っていて良かったと思えた瞬間は幾つかありますが、水族館でのライブは間違いなくその1回で、今後もファンの間で語り草になっていく事と思います。

ライブイベント自体も勿論めちゃくちゃに楽しかったのですが、あれほどまでの満足感があったのは園内でのコラボがあったからこそで、ライブと園内コラボのどちらか一方でも欠けてはいけなかったと思います。そもそも、八景島シーパラダイスはアニメ『IDOLY PRIDE』では背景として稀に出てくるだけなので、アニメにはほぼ登場していません。ですが、あの日のあの場所には等身大のパネルがあり、園内には島内放送をする琴乃と渚が居て、シーパラタワーにはアナウンスをする芽衣と遙子さんが居ました。このように園内には彼女たちの息づかいが感じられる仕掛けが随所に見られ、星見市で活動していたアイドル達にとって八景島シーパラダイスが身近な存在だったことを容易に想像させます。先にも言った通り八景島シーパラダイスはアニメにこそ登場していませんが、彼女たちの存在を感じられる場所を『聖地』と呼ばずにはいられません。八景島シーパラダイスはあの日、聖地になったのです。

そうして培われた聖地感はファンとキャストを問わず、ライブに大きな影響を与えていたように思います。私自身、かなり前の方でライブが観れたのもありますが、この地で、しかも水族館という場所でライブを見るのが初めてというのもあり、開演前からテンションがおかしくなっていました。『SUNNY PEACE HARMONY』を歌い上げる前に「この場所で披露できることを嬉しく思います」と言っていた菅野真衣さんは、いつも以上にセンターでぴょんぴょん飛び跳ねていて、そのテンションの高さがダンスに乗って伝播するようでした。とにかく、あの空間には普段のライブ以上の熱量が、言葉にならない何かがあったとしか言えません。菅野真衣さんの最後のMCはその熱量を象徴するかのようで、挨拶の後、『SUNNY PEACE for You and Me!』のサビが掛かる中、後ろを向いて涙を拭う姿に私も泣くしかありませんでした。

決して舐めていた訳ではないのですが、ここまで良いコラボとライブを見れるとは思っていなかったです。高尾奏音さんの言う通り、来年もこの場所で同じようにライブを楽しみたいです。よろしくお願いします。

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アニサマで行われた星見プロダクションのステージについて-Animelo Summer Live 2022 感想

2022年8月26日、さいたまスーパーアリーナで行われたアニサマ2022に星見プロダクションの10人を見に行ってきました。星見プロの出番は4曲、15分程度と短くはありましたが、内容が特殊だったので思った事を簡単に聞き留めておきます。

サニピは「SUNNY PEACE HARMONY」を、月ストは「月下儚美」を共に披露。サニピがTVサイズを披露した後、すぐ捌けていったので内心「短!?あと50曲やれ!!!」と思いました。席はアリーナの後方でステージはよく見えませんでしたが、いつも通り楽しかったです。会場に入る前はアイプラTシャツの人を結構見たのですが、自分の周りには星見の人が少なかったようで、久々にアウェイを感じられたのも良かったです。

そして3曲目「song for you」。さすがにイントロがかかった瞬間に『噓でしょ』の声が漏れました。恐らくアイプラのライブに足繫く通っていた人の殆どが同じことを思っていたでしょう。というのも、個人的な感覚として、アイプラが単独でするライブはアニメとの関わりを必要以上に感じさせない作りになっていると思っていて*1、そもそもとして「アニメのシーンを再現すること」に重きを置いていないように見えます。あくまでもサニーピース、月のテンペストというグループが現実にも存在していて、私達はそれを見て劇中のファンと同じように、つまりアニメで描かれた物語をその場で反芻して感動するのではなく、目の前のアイドルのパフォーマンスを見て楽しむという構造があります。なので、この日の「NEXT VENUSグランプリ」を再現したステージはいつものアイプラのセットリストや演出とは根本的な思想/趣旨が違うと思いました。

「song for you」はアイドリープライドの中でも特に大事な楽曲である為、アイプラが好きな人の集まる単独で披露されるのが理想だという気持ちは少なからずありますが、一方で『披露はここしかなかった』という気持ちもあります。それは劇中で行われた「NEXT VENUSグランプリ」の決勝会場の規模やステージの形状がさいたまスーパーアリーナと似ているというだけの理由ですが、中野サンプラザで見るより、立川ステージガーデンで見るより、さいたまスーパーアリーナで見る「song for you」が一番様になっていたはずです*2。橘美來さんの会場全体を包み込むような素晴らしい歌声と緑色の照明、そして後ろのモニターに映し出される牧野を見て、その光景に立ち尽くすしか出来ませんでした。琴乃が劇中で歌った「song for you」は琴乃の当初の目的であった「姉が立てなかったNEXT VENUSグランプリの頂点に立つ」ことを達成した証として、また牧野が麻奈を探している間に歌われた背景があり、個人的には(神田沙也加さんを含めた)琴乃→麻奈の文脈より、アイドリープライドという物語の因果を強く感じさせるので、作品そのものに思いを馳せられる良い演出でした。(逆に9話の「song for you」は純度100%のさくら→麻奈の楽曲なので少し心がしんどくなっちゃってたと思います)

最後の曲は「サヨナラから始まる物語」。サヨナラで終わるライブは全部良いライブです。いつもと違う点と言えばサニピ・月スト衣装のまま披露していたことですね。横一列になった時にサニピ・月ストが交互に並ぶのでコントラストが綺麗ですごく良かったです。定期的にやってほしい。終わり際に10人がステージから捌けていく時も何だかアニメ6話での挨拶を見ているような感覚でした。こういう時に「怜ちゃん!頑張って!」の垂れ幕が欲しすぎる。

始まった時は「星見プロあと100曲やれ!!!」と思っていたのですが、終わってみれば「song for you」のせいで満足度がえげつないことになっており、アニサマ開始30分でチケ代を全て回収どころか完全に勝ってました。1日目だけ円盤欲しいかもしれない。毎回こういうライブが見たいかと言われたら間違いなくNoなのですが、こういうライブが一回くらいあっても良いのになとは思います。

*1:そう感じるのは、恐らく自分がラブライブサンシャインを通っているからだと思います。

*2:アニサマだけに。

2022.8.17 お盆ゴ/心臓/ゼノブレイド

ミューレフェスが延期になってすっかり更新をサボっていた。ぼちぼち近況を書いておこうと思う。

・お盆ゴねぇ

労働頑張っているフォロワーには悪いけど今年はお盆で11連休を取っている。いつもは9月の残暑が落ち着いてきたくらいに夏休みを取って旅行をしているのだけど、今年は客先の都合でお盆に休むことになってしまった。暑い&どこも混んでるであんまり良いことは無いなと思った。あと皆が働いている時に休んだ方が気持ち的にお得感がある。でもここだけの話、ここ一年で祖父と祖母が両方とも他界(オタク的な意味ではなくこの世界から)してしまったので、上記を差し引いても今年はお盆に休むのが正解だったような気もする。

・最近話題の心臓アニメ

お盆より前の話になるけど「探偵はもう、死んでいる。」を見た。心臓アニメの四皇(IDOLY PRIDE、探偵はもう死んでいる、SELECTION PROJECT、リコリス・リコイル)のうち、たんもしだけ見ていなかったのでこの機会に見てみた。リアタイ当時は2話くらいで見るの辞めちゃったけど、3話から唯にゃが出てきてガチの萌えアニメをしていて良かった。高尾奏音さんがアイドル役で出るアニメ...萌え!

でも全体を見るとかなり変なアニメだと思う。1話でシエスタとの出会いを、2~4話でシエスタの心臓を受け継いだ渚と助手の君彦の話をしていて結構良かったのだけど、5~10話がシエスタと過ごした過去のお話をやってて何と言うか...気持ちが付いていかなかった!4話のラストで唯にゃと海へ行こうという話になって次回は水着回か!?と思い5話を再生したら過去編が始まった時の「あれ、話飛ばしちゃったかな...」感を色んな人に味わってほしい。

心臓アニメが擦られるようになったのは、セレプロの設定丸被りがまぁ殆どの原因で、今ブーストがかかっているのは今期で一番話題になったリコリコが心音を聞くアニメになっていたからだと思うけど、個人的には根底にあるのはIDOLY PRIDEが心臓移植に対して異常な誠実さを持っていた(アイドルを題材にしているけどキャラクターに関する描写を差し置いてまで心臓移植の話をしていた)ことがあると思っており、少なくともIDOLY PRIDEに向けられた『心臓アニメ』はその異常さに対する揶揄を含んだ言い方だったと思う。ので、何と言うか...正直このままアニメの1ジャンルにまで成長してくれたらかなり嬉しい。何故ならIDOLY PRIDEが1つのジャンルを切り開いていく瞬間に立ち会いたいので。

ゼノブレイドをやった

フォロワーに勧められてゼノブレイドをプレイした。面白いゲームだった。最後の方は結局すべての元凶であるザンザを倒す、人の意思と選択、未来という分かりやすい話に落ち着いた感じもあるが、中盤のワクワク感はピカイチだと思う。特にメリア合流~モナドの枷を外す辺りのストーリーがやってて一番楽しかった。『人と機械の世界を旅して復讐を果たす』という物語の軸に他種族や世界の創造主が絡んできて、世界も物語も広がっていくのが良かった。この頃は未来視を見て行動を決めていたけど、それがアニメの次回予告のような役割を果たしていて、ストーリーを進めたい欲がバチバチに刺激されられた。

あとはダンバンさんが凄く良いキャラだった。フィオルンが生きているのが分かった時に『生きていことに比べたら、記憶が無いことは些細な問題だ』と言っていたのが印象的だった。英雄と言われる男の生死観...。