ギャン・バギャム・ソルドン

一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん

プラオレのライブが良かった!

2022年3月21日、江戸川区総合文化センターで行われた「SMILE PRINCESS 1st LIVE フェイスオフ!」に行ってきました。失礼な言い方になりますが、予想外にめ〜ちゃめちゃ良かったです。3連休暇だからという軽い気持ちでチケットを買った自分、ナイス。

アニメの挿入歌を始めとした曲が円盤を買わないと聞けないというのは、正直かなり大きなハンデだと思っていて、ライブをコンテンツの1つの柱とする上では致命的です。当日のお客さんの入りはお世辞にも良いとは言えず、3ヶ月前にアニメ放映を終えたコンテンツとは思えませんでした。私の観測範囲内ではプラオレのアニメの評判自体は良かったですが、アニメが好きな人をライブに行きたいと思わせる力は確かに全然無かったなと思います。

そんなプラオレの半分くらいは知らない曲が流れたライブでしたが、ハチャメチャに良かった理由を挙げるとすれば次の3つでしょう。

・相良ちゃんとりっくんのデュエットソング
・アンコールで一回やった曲をもう一回やる
・1stライブっぽい雰囲気

相良ちゃんとりっくんのデュエットはハモリがとても綺麗で、知らない曲ながら聞かせる力がありました。りっくんがギターを、相良ちゃんがタンバリンを演奏しながらの披露となり、19歳の新人声優にギターを持たせてステージに上げるその姿勢からプラオレの本気さが窺えました。ギターを弾くりっくんの隣で事務所直属の先輩である相良ちゃんがタンバリンを叩いていたのがかなり良かったです。(本当に良かったです)

アンコールで一回やった曲をもう一回したのも良かったですが、もっと根本的にライブの構成が好みでした。be Cute→Victory Sunrise→ファイオー・ファイト!(アンコール)のラストの畳み掛けが楽しすぎました。特にアンコールでファイオー・ファイト!の2回目のイントロが流れた瞬間の嬉しさと言ったらこれ以上のものは無いです。アンコールで一回やった曲をもう一度披露ライブは全部良いライブですからね。殆どのライブのアンコールが形骸化している中で、「もう一度やる」というアンコールの原初を思い出させるライブは、それだけで素晴らしいです。

1stライブっぽい雰囲気というのは、簡単に言えば「最後のMCで新人声優がわんさか泣き始める流れ」のことを指していて、これが起こるライブは漏れなく私の好きなライブです。ライブ自体も勿論楽しいですが、この日の為に沢山準備してきて、それをそれなりに大勢の人の前で披露して、それが楽しくて素敵な時間になって、特に新人の声優が「ここまでやって来て良かったな…」と思う瞬間、ライブという快楽を初めて経験する瞬間に立ち会う事に、声優オタクとして大きな価値、感動、楽しさがあるなと思います。あっ、勿論私はオタクではないです。個人的には2ndライブでもわんさか泣いてくれて構わないのですが、得てしてそういう雰囲気は1stライブ特有のもので、故に特別なのだと繰り返し思う日々です。

という訳でとても良いライブでした。SMILE PRINCESS 2ndライブ、ありますよね…?